facebookは今や誰もが知っている会社です。そんなfacebookが今、仮想通貨を開発しています。一体どんな仮想通貨なのかとても気になりますよね。
そこでこの記事では、facebookの仮想通貨がどのような仮装通貨なのか。開発の目的や特徴、今後の可能性について詳しく解説していきます。
facebookの仮想通貨の正体が知りたいという方はぜひ、この記事を最後まで読んでみてください。
(トップ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/libra-%E6%9A%97%E5%8F%B7%E9%80%9A%E8%B2%A8-4338939/#content)
facebookの仮想通貨とは?
facebookが開発しているという仮想通貨の正式名は「リブラ(Libra)」と言い、通貨の単位は「Libra」です。まだ実装されていませんが、2020年に実装予定とされています。
facebookの仮想通貨と言われていますが、正確にはfacebookが主導して開発している仮想通貨です。
この「リブラ」はリブラ協会というコンソーシアムが運営しており、創立メンバーにはVISAやUberなどの超大手28社が参加していました。しかし、数社はすでに脱退しまいます。
リブラ協会は実装までに約100社のメンバー獲得を目標にしています。以下の画像はリブラ協会のメンバーです。
facebookの仮想通貨の目的とは?
「リブラ」の目的は、通貨のしくみを変えることで世界経済を革新させ、世界中の人の生活を向上させることです。この目的について詳しく解説していきます。
シンプルでグローバルな通貨を作ること
私たちが海外へ送金しようとすると手数料や時間がかかります。それに、円をドルに変えるのも面倒ですよね。
リブラはこのような問題を解決するために開発されました。低コストで全世界共通の通貨ができれば、世界のお金に対する概念を変える可能性があります。
世界インフラを整える
世界には銀行口座を持っていない人は17億人います。これは世界人口の約3割です。このような人たちは、お金を安全に保管しておく場所がありません。
このような人でも安全に保管、管理できるように「リブラ」は銀行口座を持っていない人でも使うことができます。
「リブラ」はインターネットがあれば、低コストで金融サービスを受けることが可能です。
facebookの仮想通貨は価格変動が少ない
「リブラ」はLibraリザーブによって他の仮想通貨と違い、価格変動が少ないとされています。リザーブとは日本語で予備という意味なので、Libraリザーブは「リブラ」の予備ということです。
つまり、「1ドル=100円」のようなある程度の価値が決まっているということですね。私たちが使っている法定通貨(現金)のような仮想通貨というイメージでしょうか。
そのため、法定通貨に変わり、新たな決済方法の1つとなる可能性があります。
facebookの仮想通貨は決済や送金が便利
今までの仮想通貨は実用的な通貨ではありませんでした。しかし、「リブラ」は実用的な通貨として開発されているので、決済や送金がとても便利になるとされています。
facebookのアカウントを持っている人口は27億人以上います。「リブラ」の開発にfacebookが主導しているので、「リブラ」が実装すれば一気に普及するかもしれません。
現時点で、仮想通貨で決済することは浸透していませんが、「リブラ」の実装により、仮想通貨で決済するという決済方法が浸透していくかもしれませんね。
facebookの仮想通貨は安全で信頼できる
「リブラ」はリブラブロックチェーン上に構築されています。リブラブロックチェーンは新たなプログラミング言語「move」を使用しました。
ブロックチェーンは、「ブロック」と呼ばれるデータの単位を生成し、鎖(チェーン)のように連結していくことによりデータを保管するデータベースである。
出典:Wikipedia
「move」はリブラブロックチェーンにスマートコントラクトを実装するために開発された新しいプログラミング言語です。
スマートコントラクトとは、手続きを自動で行う仕組みでコストを大幅に削減することができます。他の仮想通貨ではイーサリアム(ETH)に導入されている機能です。
facebookの仮想通貨は専用のウォレットを使う
「リブラ」の送金や決済にはリブラ専用の「calibra」というウォレットを使用します。この「calibra」を使って決済や送金、管理などを行うので、銀行や財布のような存在です。
リブラの普及次第で、このウォレットは必須のものになるかもしれません。確実なのはリブラを使うのであれば、絶対に必要なウォレットということです。
また、銀行口座がない人が金融サービスを使用するためにはこのウォレットが必要になるかもしれませんね。
facebookの仮想通貨は危険?
「リブラ」は誰でも使えるのでとても便利な仮想通貨ですが、その便利さが問題になるのではないかと言われています。
その問題はマネーロンダリングに利用される可能性があるということです。マネーロンダリングとは、犯罪で得たお金を普通に得たお金のように見せることです。
また、これは「リブラ」だけではありませんが、ハッキングされる可能性も否定できません。仮想通貨は今まで、何度かハッキングされ大きな事件となっています。
これらの問題に対して「リブラ」がどのような対策をしていくのかがとても大事になるでしょう。
facebookの仮想通貨に反対する国も多い
「リブラ」に対して批判的な意見は少なくありません。その理由としては「リブラ」が与える影響が大きすぎるからです。
リブラが実際に何の問題もなく普及した場合、各国の中央銀行が必要無くなります。そうなれば、日本なら円、アメリカならドルが必要無くなるということです。
日本の反応
日本は仮想通貨の規制が緩いので、仮想通貨の導入には前向きです。しかし、「リブラ」を導入すれば日本円が全く機能しない可能性があります。
日本は「リブラ」を応援する気持ちもあるが、応援しきれないという印象です。
アメリカの反応
アメリカは「リブラ」に完全に反対しています。トランプ大統領はアメリカの通貨は米ドル1つだと言っています。
中国の反応
中国はデジタル通貨の開発を以前から準備していました。そこに、「リブラ」が登場したことでデジタル通貨の開発をさらに急いでいるようです。リブラをライバル視している感じですね。
リブラに対する意見は国によって様々です。反対される理由は、国の通貨が機能しなくなることに対して焦りがあるからだと考えられます。その焦りが反対意見を多くしているのかもしれませんね。
「リブラ」に反対するのは、それだけ「リブラ」の機能が優れているということかもしれません。今後、リブラに対してどのような意見が出るのか注目です。
facebookの仮想通貨は世界を変える?
「リブラ」は本当に世界を変える可能性があります。まだ、実装されていませんが、問題なく普通に使えるなら現金というものが完全に必要無くなります。
銀行も必要無いので、世界の金融システムが「リブラ」によって変えられるかもしれません。だからこそ、各国の中央銀行が危険視しているのです。
通貨の仕組みを変え、世界を革新するというのは本当に実現するかもしれません。実装されるのがとても楽しみですね。
まとめ
この記事では、facebookの仮想通貨「リブラ」について解説してきました。少し問題があるのは確かですが、「リブラ」が世界を変える可能性は高いのではないでしょうか。
まだ、未実装なのでなんとも言えませんが、「リブラ」がこの記事で述べた通りの仮想通貨であれば使わない理由はないでしょう。
2020年実装予定とされているので、実装される日もそれほど遠くはありません。「リブラ」の実装が楽しみですね。