最近CMなどでよく見かけるLINE Pay(ラインペイ)ですが、安全に利用することはできるのでしょうか?
あらゆるスマホ決済サービスが普及する中、LINEが始めたスマホ決済サービスの安全性は高いのか気になりますよね。
本記事ではLINE Payはどういったものなのか、安全に利用できるのか説明しつつ、考えられる危険性と、その危険性に対する対策について紹介していきたいと思います。
LINE Payの利用を考えている方は、ぜひ本記事を最後まで読んで参考にしてみてください!
CMでよく見かけるLINE Payとは?
LINE Payとは、SNSツールであるLINEが提供している決済サービスです。入会金や年会費は無料で、LINEのユーザーであれば誰でも簡単に使うことができます。
わざわざ新しいアプリをダウンロードしなくても、LINEさえ使えたら誰でも手軽にスマホ決済を始めることができるのがこのサービスの最大の魅力です。
クレジットカードのような後払い方式ではなく、事前にチャージする前払い式が採用されているので、スマホ決済に慣れていない方でも安心できる決済方式になっているのも魅力の一つですね。
LINE Payにはバーコード・QRコード読み取りでの支払い、プリペイド式のLINE Payカードでの支払いの2種類があります、LINE Payカードは設定するとJCBカードと同じように利用できます。
LINE Payの銀行口座で本人確認は安全?
LINE Payは、本人確認を行うことで様々な機能を利用できたり、制限が解除され利便性が向上します。本人確認の手段は3種類あり、その中で最も推奨されているのが「銀行口座登録での本人確認」です。
LINEは信頼度の高いアプリですが、少し前に「LINEアカウントの乗っ取り」などの問題が流行したこともあり、疑いが拭えない方も何人かいると思います。
ですが、LINE Payはとても強固なセキュリティシステムを構築しているので、口座登録しても他者に伝わることはありません。
銀行口座はもちろん送金サービスなども暗号化されるので、利用したお店や第三者に情報が伝わることはなく安全に口座登録することができるでしょう。
LINE Payのかんたん・郵送本人確認は安全じゃない?
本人確認には銀行口座登録以外にも、「かんたん本人確認」と「郵送本人確認」の2種類があります。
かんたん本人確認は運転免許書、運転経歴証明書、日本国政府発行パスポート、在留カード、特別永住者証明書、マイナンバーカードのいずれかの本人確認書をアップ、自分の顔写真をアップロードして登録が完了します。
郵送本人確認はいくつかの必要事項を入力して本人確認書(上記と一緒)のいずれかを選び、その両面の写真アップロードします。後日、簡易書留でハガキが届き記載されているQRコードを読取ると登録が完了します。
どちらの方法も手間がかかりますので、あまりおすすめはできません。またLINEには強固なセキュリティシステムがありますが、銀行口座以上の個人情報を提供するのは賢明ではありません。
LINE Payの安全安心な3つのセキュリティ
LINE Payが安全だという根拠は、具体的にどこにあるのでしょうか?LINE Payが安全だと証明する3つのセキュリティを見ていきましょう。
国際基準の暗号化システム
LINEはとても強固なセキュリティシステムを構築していると上記でも説明しましたが、そのセキュリティシステムは国際基準のセキュリティ認証を取得しています。
LINE Payに登録した銀行口座やクレジットカード情報の全てが暗号化されやり取りされる、というのがこのシステムの仕組みです。
コード表示時間の制限
LINE Payのコード支払いのときに表示されるQRコード/バーコードには有効期限が設定されています。
有効期限は5分なので、うっかりスマホを置き忘れたとしても誰かに利用される可能性がぐっと下がります。
ログイン、決済時の通知
LINE Payでは、アカウントにログイン、LINE Pay決済したときにLINEのトークで通知がきます。
「いつ、何に支払いを行ったのか」という通知が来るので、不正利用がなかったか瞬時に確認を取れます。
これらの安全なセキュリティがあると考えると、LINE Payはどれくらい安全な決済サービスなのか分かりますよね。
LINE Payで考えられる危険性
LINE Payは安全な決済サービスですが、いくつかの危険性もあります。この章ではLINE Payにどんな危険性があるのか説明していきます。
盗難・紛失されたときのリスク
スマホ決済を利用するにおいて一番多いトラブルは、盗難・紛失による被害です。
盗難・紛失され勝手に利用された場合、チャージしていた残高を勝手に使われてしまったり、ネットでオンライン決済される可能性があります。
不正利用・乗っ取りのリスク
以前LINEで乗っ取りによるトラブルが話題になりましたが、LINE Payでも乗っ取りによるトラブルが考えられます。
ここでいう乗っ取りは、自身のアカウントが第三者に乗っ取られてしまうことを指します。LINE Payを盗むことが目的ではなくても、LINEが乗っ取られるとLINE Payも同時に乗っ取られてしまいます。
もし盗難や不正利用で被害が出た場合は、補償はあるのでしょうか。次章ではLINE Payの損害補償について見ていきましょう。
LINE Payに損害補償ってあるの?
クレジットカードや、プリペイドカードにはもちろん損害補償が備わっています。損害補償とは、不正利用された場合でもその分は補償してくれる機能です。
その損害補償はLINE Payにも備わっています。損害補償の内容は以下の通りです。
- 不正利用されたすべてに送金・出金・決済に関してLINE社が補償。
- 不正利用から31日までの申し立てが対象。
- 意図的な不正利用は対象外。(自作自演といったケース、規約に反する利用など)
ただしLINE Payでは10万円までの補償になっているので、10万円以上の額は補償されません。なのでLINE Payに10万円以上の入金は控えた方が良さそうですね。
そもそも不正利用がなければ損害補償に頼ることもないですよね。次章からは事前にトラブル発生を防止するLINE Payの安全対策について紹介していきます。
LINE Payの安全性を高める対策①:二段階認証を設定する
LINEには二段階認証という機能が備わっています。これはLINEのロックとは別に、LINE Payにロックをかけておく機能です。
二段階認証を設定しておけばLINEに不正ログインされたとしても、LINE Payの管理画面には入ることはできません。
LINE Payのロックは6桁の数字で設定するので、容易にロック解除することはできませんよね。
またLINEの不正ログインがあった場合には、すぐにカスタマーセンターに連絡しましょう。web上だと24時間サポートしてくれる体制が整っているので、トラブルが発生したのなら迅速に問題を報告しましょう。
LINE Payの安全性を高める対策②:パスワードを複雑化
二段階認証も大切ですが、設定するパスワードが分かりやすいものだとその効力は薄れてしまいます。設定するパスワードは可能な限り複雑化し、できれば頻繁に変更するようにしましょう。
LINEアプリ全体のパスワードは、6~20文字で設定が可能です。英数字だけでなく記号も使用できるのでより複雑化することができます。
LINE PayのパスワードはLINE Payに登録済の個人情報を見たり、ロックをかけるときに使います。6桁の数字で設定するのですが、生まれた年や電話番号など推測されやすい数字は避けましょう。
LINE Payの安全性を高める対策③:オートチャージに注意
LINE Payにはオートチャージという機能があります。簡単に言うと、ある一定額以下にチャージされている金額が下がると、自動的にチャージしてくれる機能です。
自分でチャージする手間が省けますが、もしも第三者に使われた場合、オートチャージを設定していることでチャージ額以上にお金を使われる可能性があります。
なので、紛失された場合のことを考えてオートチャージはオフにしておくのがいいでしょう。自分でその都度チャージした方が安全性は確実に高いです。
まとめ
今回はLINE Payの安全性と、考えられる危険性、その危険性に対する対策についてまとめました。
LINE Payはとても便利で安全性の高い決済サービスといえますが、気の緩みで危険性が生じることがあります。ただしっかりとした安全対策を取れば、危険性が生じることはありません。
LINE Payは誰でも手軽に始めることができ、チャージした金額分しか使えない前払い式が魅力の決済サービスです。決済サービスを使ってみたい方はLINE Payを一度使ってみてはいかがでしょうか。