借金の取り立てって聞くと恐いイメージがありませんか?ドラマや映画の影響があるかもしれませんが、実際は違います。
今回は借金の取り立てについて3パターンに分けて紹介していきますね。
この記事を読めば、借金の取り立ての実態がわかるのでぜひ最後まで読んでみてくださいね。
(トップ画像出典:https://unsplash.com/photos/cY9oEMEMwy8)
どこから借金したかによって、取り立て方法が異なる
借金はどこから借りたお金かによって、取り立てに関する法律や解決法が大きく異なります。借り主は3パターン挙げられます。
- 貸金業者からの借金
- 個人間での貸し借り(家族、友人などの業者ではない人たち)
- 闇金からの借金(違法の貸金業者)
取り立てに関する法律が定まっている貸金業法は、①の貸金業者からお金を借りた時のみ適応されます。②の個人間は貸金業でないし、③の闇金は会社自体が違法なので適応されません。
後ほど全パターンの取り立てについて詳しく話しますね。次は具体的にどのような取り立てが行われるのかについて紹介します。
取り立てって具体的にどのように行われるの?
個人間での取り立ては特にルール等がなく、闇金も違法な取り立てをするので、賃貸業者から借りた際の話をします。
取り立てにも様々な種類があるので見ていきましょう。前提として支払いを滞納をし続けた場合の話になります。
- 始めは電話で、支払いをお願いしますと取り立てられる
- いつまでに支払ってくださいと、期日が書いてあるハガキが家に来る
- 賃貸業者との契約が解約になり、一括返済を求められる(ブラックリストに載り、次お金を借りるのが難しくなります)
- 訴訟され法的措置を取られ、給料から強制天引き
ドラマでよく見るような、家に来てドンドンされるようなことはないです。電話を無視し続けると訪問される可能性が出てきます。
取り立てのルールは貸金業法によって定められている
賃貸業者は賃貸業法という法律で取り締まられています。賃貸業法21条に取り立ての規制に関することが載っているので、特に重要な部分を紹介します。
- 正当な理由(※1)がないのに、以外午後9:00ー午前8:00の間に、電話、FAX、訪問による取り立てをすること
- 正当な理由(※1)がないのに、自宅以外への電話、FAX、訪問による取り立てをすること(勤務先、保証人の家など)
- 借金していることを、第三者に知らせること
- 訪問による取り立てに退去の意思表示をされたが居座り続けること
- 債務者が弁護士を付けた後も取り立てる行為
※1:正当な理由とは、電話に出ないなど、連絡がつかない状況のとき
以上のことをした場合、違法となり罰則の対象になります。家への訪問自体は違法にはなっていないので注意してください。
貸金業者における借金の取り立て
基本的には電話での通告、その後ハガキで督促状が送られてきます。最終的には法的措置がとられて、給料から天引きになります。
貸金業法で規制があるので、無理な取り立ては起こらないです。また、債務者(お金を借りた人)以外は巻き込まれないように、取り立てをするようになっているので、他人に迷惑がかかることはありません。
しかし、電話を無視したりすると規則から外れる恐れがあるので、払えなくても連絡は必ずしましょう。
貸金業者における借金の取り立てを解決するには?
仮に貸金業者から強引な取り立てをされた場合は、警察に言えば動いてくれます。また、証拠としてボイスレコーダー等で記録を取っておくことが迅速な対応につながります。
借金がもう返せなくななったら、弁護士に頼んで債務整理をしてもらうようにしましょう。すると貸金業者に通知がいってその後の取り立てが禁止になります。
債務整理とは、日常生活に支障が出ないように、借金を減額もしくは免除してくれるようにすることを言います。
個人間における借金の取り立て
個人間のお金の貸し借りに関して、友人にお金を貸したけどなかなか返ってこない、逆にお金を借りたけどうっかり忘れていたというケースもあるかと思います。
気軽に貸し借りができる個人間だからこそ厄介なケースに発展する可能性があります。
個人間での貸し借りの場合は取り立ての規則等がないので、仮にしつこく電話されたり、早く返してといわれても法的措置をとることはできません。
ただし、取り立てするために、「暴行」や「脅迫」をした場合は、規則に関係なく暴行罪や脅迫罪に当たります。
個人間における借金の取り立てを解決するには?
友人から取り立ての電話がしつこいからと無視していると、後々大事になっていきます。個人間における借金の取り立てを解決するには話し合いが一番です。
例えば、いつまでに返すという約束をする、「今は返せるお金がない」としっかり伝えることです。友人であればしっかり話し合うことで理解してくれるはずです。
個人間での取り立ては規則がないため、暴行、脅迫等が起きない限り警察は動いてくれません。大事になってからでは遅いので借りたことに責任を感じ、確実に返すという姿勢を見せましょう。
闇金における借金の取り立て
実は闇金から借りたお金というのは返さなくていいものなんです。え?と思うかもしれませんがそうなんです。
どういった事かというと、闇金は出資法や貸金業法を違反しているので、その闇金と貸金契約しても違法のため契約が無効になるのです。無効になった契約には元本も利息も払わなくていいのです。
しかしコワい脅しなどで払ってしまうケースがほとんどです。では闇金にどう対処したらいいかを紹介します。
闇金における借金の取り立てを解決するには?
闇金の一番の解決法は弁護士になります。脅されてなかなか決断できないかもしれませんが、闇金に強い弁護士さんもいるので相談するのが一番です。
そもそも闇金の金利は異常に高くて払えないのが当たり前です。様々な手口で脅して返済をするように言われますが、前述したように契約は無効なので返済しなくて大丈夫です。
また、脅された時のボイスレコーダー等で録音しておくと、物的証拠としてより有利になります。
まとめ
それではまとめとして、取り立ての解決法を3パターン別におさらいしましょう。
- 個人間での貸し借り→話し合い
- 賃貸業者からの借金→違法な取り立ては警察、その他は弁護士
- 闇金からの借金→闇金に強い弁護士
返せないからとずっと放置していても状況は変わらないです。今取り立てに関して悩んでいるのであれば、いずれも一人で悩まずに相談することが大切です。
読んでいただきありがとうございました。すこしでも参考になれば幸いです。