最近少しずつ広まってきた「仮想通貨レンディング」ですが、目にすることはあっても実際にどんなものなのか分からない人は多いのではないでしょうか。
そこで、この記事では、仮想通貨レンディングについて紹介していきます。仕組みやメリットデメリット、仮想通貨レンディングができる取引所などを紹介していくので、参考にしてください。
(トップ画像出典:https://www.pakutaso.com/20180407117post-16055.html)
仮想通貨レンディングとは?
仮想通貨レンディングとは、自分が持っている仮想通貨を他の人に貸し出すことを言います。利息を付けて返してもらうため、取引よりも簡単に利益を上げることができますよ。
そのため、仮想通貨の取引が上手くできないという人の間で人気が高まってきているんですよ。「取引がどうも苦手だな」と感じる人は、仮想通貨レンディングを始めてみてみませんか?
次章では、仮想通貨レンディングの仕組みを詳しく解説していきます。
仮想通貨レンディングの仕組み
仮想通貨レンディングは、自分の持っている仮想通貨を他の人に貸し出すことです。実際には、仮想通貨を取引所に貸し出し、取引所が仮想通貨を借りたい人に貸出期間と利息を定めて貸し出します。
貸し出し期間が終わると、一定の利息が上乗せされて仮想通貨が返ってきます。これが、仮想通貨レンディングの仕組みです。
ただ、海外の取引所の場合だと、貸したい人と借りたい人が直接、貸し借りをすることのほうが多いです。この場合、取引所が間にないので利息が多く取れますが、持ち逃げのリスクが高まります。
このような、仮想通貨レンディングのメリットとデメリットは次章以降でさらに解説していきます。
仮想通貨レンディングをするメリット
ここでは、仮想通貨レンディングをするメリットを紹介していきます。メリットは全部で4つあります。
取引よりも簡単に利益が出る
仮想通貨レンディングは、特にスキルが必要ないので取引をするよりも簡単に利益を出すことができます。仮想通貨の取引で上手く利益が出せずに悩んでいる人は、仮想通貨レンディングをおすすめします。
仮想通貨レンディングだけでも利益は出ますし、取引が上手くなりたい場合も、仮想通貨レンディングで得た利益で取引すれば、資産を減らさずに取引の練習ができますよ。
手間がかからない
仮想通貨の取引では、常に仮想通貨の値動きを気にする必要がありますが、仮想通貨レンディングはその必要がありません。
貸し出したら、貸出期間が終わるのを待つだけなので手間がかかりませんよ。忙しくて時間がない人は、仮想通貨の取引よりも仮想通貨レンディングがおすすめですよ。
利率がよい
仮想通貨レンディングの利率は取引所や取り扱い通貨、時期によっても異なりますが、2%~5%と、かなり利率が高いです。
銀行の利率が0.2%ほどなのを考えるとかなりお得なのが分かるかと思います。眠っているお金がある人は、仮想通貨レンディングで運用すればそれだけで資産を増やすことができますよ。
トラブルが起きにくい
取引所が仲介する仮想通貨レンディングであれば、取引所の監視があるため、トラブルが起きにくいのもメリットです。
貸した仮想通貨を持ち逃げされる不安を持っている人もいるかもしれませんが、日本で仮想通貨レンディングをする場合は取引所が仲介してくれるため、持ち逃げされるリスクは低く、安心です。
仮想通貨レンディングをするデメリット
ここでは、仮想通貨レンディングのデメリットを紹介していきます。デメリットは全部で2つあります。「こんなはずじゃなかった」とならないように、メリットと併せて確認しておいてくださいね。
貸出期間中は仮想通貨を動かせない
当然のことですが、貸し出している仮想通貨は貸出期間が終わるまで取引に使うことはできません。たとえ、仮想通貨の価値が動いて、違う通貨に換えたくなっても貸しているものは取引に使えません。
利息で仮想通貨が増えて返ってきても、仮想通貨自体の価値が下がってしまうと、日本円に換算したら「実は損をしていた」ということも起こります。
リスクを分散するためにも、多くの通貨を一度に貸し出すのではなく、時期をずらして少しずつ貸し出すことをおすすめします。
取引所が破綻するリスクがある
これは仮想通貨レンディングだけではなく、取引においてもそうですが、取引所が破綻するリスクが付きまといます。取引所が破綻すると、預けていた仮想通貨が戻ってこないことも考えられます。
リスクを分散するためにも、1つの取引所ではなく、複数の取引所で仮想通貨レンディングを行うようにしましょう。
仮想通貨レンディングの2種類
ここでは、仮想通貨レンディングの種類について紹介していきます。仮想通貨レンディングには、「現物取引」と「信用取引」という2つの貸し出し方があります。
それぞれ解説していくので、自分に合った方法はどちらなのか考えてみてくださいね。
現物取引
現物取引は、自分の持っている仮想通貨を貸し出す方法です。自分の持っている仮想通貨だけで行うので、大きく利益を出すことはできませんが、自分の仮想通貨が減るようなリスクはありません。
安定的に仮想通貨レンディングをしたい人におすすめの方法です。
信用取引
信用取引は、自分が持っている仮想通貨の数倍高い額を貸し出す方法です。レバレッジ取引と呼ばれることもあります。
自分が持っている仮想通貨よりも多く貸し出すことができるので、たくさんの利益を出すことに向いています。ただ、貸し出し中に仮想通貨の価値が下がった場合、大きく損をすることになるため、リスクも高いです。
多少のリスクを抱えても、大きく利益を出すことを目指したい人は信用取引を選ぶといいでしょう。
次章では、仮想通貨レンディングで利益が出た場合に、税金がかかるのかどうかについて紹介していきます。
仮想通貨レンディングができる取引所①コインチェック
まず取り上げるのが、コインチェックです。コインチェックは、年率最大5%で仮想通貨を貸し出すことができますよ。ビットコイン、リップル、イーサリアムなどが利用できます。
コインチェックのウォレットに登録している人は、メールアドレスを登録して、パスワードを決めるだけの簡単操作で仮想通貨レンディングを始めることができるのも特徴です。
また、公式サイトでは貸し出す仮想通貨の量と期間を指定して、実際に貸し出したらどのくらい仮想通貨が増えるのかシミュレーションすることができますよ。
仮想通貨レンディングのイメージが湧かない人は、一度シミュレーションをしてみることをおすすめします。
仮想通貨レンディングができる取引所②ビットバンク
ビットバンクは、ビットコインの貸し出しに特化している仮想通貨レンディングサービスです。貸出期間は1年間で、最大年利は3%となっています。
貸出期間が固定されているので、利益の計算が簡単であることが特徴です。現在はビットコインのみの取り扱いですが、今後は、イーサリアムやモナコインなどの取り扱いもできるようになるそうですよ。
金融庁のお墨付きをもらうほど安全性が高く、信頼できる取引所であるビットバンクで仮想通貨レンディングを始めてみてくださいね。
仮想通貨レンディングができる取引所③GMOコイン
最後に紹介するのがGMOコインです。GMOコインは、貸し出せる仮想通貨の種類が多く、少ない額から貸し出しができるのが特徴です。
小額から貸し出しができますし、口座開設も最短で5分で完了するため、手軽に始めることができますよ。
セキュリティ対策も万全で、24時間体制の監視、2段階認証などが行われています。手軽に安全に仮想通貨の貸し出しをしたい人は、GMOコインがおすすめです。
仮想通貨レンディングをして得た利益に税金はかかる?
仮想通貨レンディングで出た利益は、「雑所得」として扱われます。雑所得は、年間で20万円を超えると税金がかかります。また、仮想通貨の取引で出た利益も雑所得に計上されます。
仮想通貨レンディングや取引で出た利益が年間で20万円を超えた場合、確定申告をする必要があるので忘れずに申告をするようにしてくださいね。
仮想通貨の取引やレンディングを事業として行っている場合は、出た利益が「事業所得」として扱われます。
次章以降では、仮想通貨レンディングができる取引所3つ紹介していきます。3つとも持ち逃げなどのリスクが低い国内取引所を取り上げていますよ。
仮想通貨レンディング まとめ
仮想通貨レンディングについて、仕組みやメリットデメリット、仮想通貨レンディングができる取引所を紹介してきました。
仮想通貨レンディングは取引よりも簡単に利益を出すことができるので、仮想通貨の初心者や取引に苦手意識がある人におすすめです。
取引のように大きく稼ぐことはできませんが、安定して収益を得ることができますし、銀行の金利と比べてもお得なので、資金が余っている人はチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
この記事を参考にして、仮想通貨レンディングを始めてみてくださいね。