生活費の中で大きな割合を占める食費。家族で生活しているあなたは、「どうにかして食費を節約したい…」と考えているのではないでしょうか。
とはいえ、いざ食費を節約しようとすると、「どこまで食費を削れば良いの?」「どうやって節約すれば良いのかな?」と気になることでしょう。
そこで今回は、家族構成別に食費の平均額を紹介し、すぐに実践できる節約術を6つ紹介します。さらに食費以外で節約すべき費用についても解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
(トップ画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/23129224)
家族の1ヶ月あたりの食費はいくら?平均額を紹介
食費の節約について考えたとき、「家族の食費ってどれくらいが普通なのかな?」と気になるかと思います。
総務省の「家計調査(2021)」によると、家族の1ヶ月あたりの食費(平均額)は以下の通りです。
項目 | 家族2人暮らし | 家族3人暮らし | 家族4人暮らし |
穀類 | 5,388円 | 6,535円 | 7,551円 |
魚介類 | 6,210円 | 6,085円 | 5,515円 |
肉類 | 6,041円 | 8,146円 | 10,036円 |
乳卵類 | 3,569円 | 4,079円 | 4,558円 |
野菜・海藻 | 8,577円 | 8,987円 | 8,847円 |
果物 | 3,441円 | 2,926円 | 2,475円 |
油脂・調味料 | 3,373円 | 3,923円 | 4,300円 |
菓子類 | 5,209円 | 6,487円 | 8,168円 |
調理食品 | 10,000円 | 12,075円 | 12,794円 |
飲料 | 4,301円 | 5,295円 | 5,599円 |
酒類 | 3,606円 | 3,639円 | 3,481円 |
外食 | 6,612円 | 9,400円 | 13,693円 |
食費の合計 | 66,327円 | 77,578円 | 87,017円 |
(参照:e-Stat 政府統計の総合窓口 『世帯人員別 二人以上の世帯・勤労者世帯・勤労者世帯(うち世帯主が60歳未満)・無職世帯』)
上記のデータによれば、1ヶ月あたりの食費の平均は2人暮らしで「66,327円」、3人暮らしで「77,578円」、4人暮らしで「87,017円」です。
また、食費の内訳を見ると、家族構成に関係なく「調理食品」と「外食」の費用が大きな割合を占めています。この2つの費用は、家族の食費を節約する上でポイントの1つになるでしょう。
なお、家族の状況や住んでいる地域によって食費は変動するため、あくまで目安の1つとして参考にしていただければと思います。
すぐに実践できる家族の食費の節約術を6つ紹介
ここからは、家族の食費の節約術を紹介していきます。本記事でおすすめする方法は以下の6つです。
- 家計簿をつけて支出を把握する
- 食費の予算を決める
- 買い物に行く回数を減らす
- 買い物リストを作る
- 食品ではなく食材を購入する
- ポイントサービスを活用する
「節約」という言葉を聞くと、何となく大変そうに思えてしまいますが、食費を減らすことはそれほど難しくありません。
上記の方法なら、節約に慣れていない方でもすぐに実践できるので、やりやすいと思うものからトライしてみてください。
それでは、紹介した6つの節約術について詳しく見ていきましょう。
家族の食費の節約術①家計簿をつけて支出を把握する
節約をする上で最も重要なのが、1ヶ月の支出(食費)を把握することです。そもそも何に対していくら使っているのかがわからなければ、予算を決められず計画的に節約することができません。
ですので、まずは家計簿をつけることから始めて、家族全体の支出をチェックしてみましょう。家計簿をつけてお金の流れを見える化すれば、無駄な支出が一目瞭然になるため、着実に節約できるようになります。
なお、細かく項目を分けると記録するのが面倒になり、長続きしないケースが多いです。そのため、慣れるまでは「食費」や「外食」というように、大まかに管理していくと良いでしょう。
「マネーフォワード ME」という家計簿アプリを使えば、毎月の収支を簡単に記録することが可能です。
銀行口座やクレジットカードの履歴を自動で反映してくれるため、より家計管理がしやすくなります。
家族の食費の節約術②食費の予算を決める
家計簿をつけて現在の食費を把握したら、具体的な予算を決めましょう。あらかじめ食費の予算を決めておけば、その金額でやりくりしようとするため、無駄な出費を抑えやすくなります。
とはいえ、無理のある節約は長続きしないため、現実的な予算を決めることが大切です。これまでに食費の節約をしたことがない方は、先程紹介した家族の食費の平均額を参考にしながら予算を立ててみると良いでしょう。
また、予算を決めてやりくりする際は、1週間ごとに食費を分けるのがおすすめです。その方が計画的にお金を使えますし、出費が増えてしまっても翌週で調整できるので、より食費の節約がしやすくなります。
家族の食費の節約術③買い物に行く回数を減らす
節約上手な方の多くは、できるだけ買い物に行く回数を減らすように努めています。というのも、買い物に行く回数が増えると、その分だけ出費が発生してしまうからです。
また、お店にはたくさんの誘惑があり、ついつい余計な物を買ってしまうことも少なくありません。あなたも「特売品」や「ポイント5倍」などの言葉につられて、無駄遣いをした経験があるのではないでしょうか。
買い物に行く機会を減らせば、お金を使う機会も減りますし、お店の誘惑に駆られることも少なくなります。さらにお店に行くまでの移動費や買い出しの時間を節約できるのも、買い物の回数を減らすメリットです。
家族構成やライフスタイルにもよりますが、食材なら週1回程度の買い出しで間に合うでしょう。余計な支出や買い物の手間を増やさないためにも、できる限り買い物に行く回数を減らすように努めてみてください。
家族の食費の節約術④買い物リストを作る
食材の買い出しに行く際は、事前に必要な物をリストアップしておきましょう。買い物リストを用意しておけば、必要な物を必要な分だけしか買わなくなるため、より計画的に食費を節約できます。
前述したように、お店にはたくさんの誘惑があることから、ついつい余計な物を買ってしまいがちです。しかし、「買い物リストにある物以外は買わない」と決めておけば、無駄遣いをすることはありません。
ただし、購入しようとしていた食材が高くなっている場合もあるので、その際は臨機応変に対応するようにしましょう。
家族の食費の節約術⑤食品ではなく食材を購入する
家族の食事を用意するとき、調理の手間が省ける食品を利用する方は多いでしょう。しかし、食品には調理にかかった手間代が上乗せされているため、肉や野菜といった食材よりも割高になっています。
ですので、家族の食費を抑えたいのなら、なるべく食材を購入するようにしましょう。調理する手間は増えるものの、食材を利用すれば安く大量の料理を作れるので、節約するにも満足感を与えるにもうってつけです。
さらに利用しているお店のセール情報や特売日をチェックしておけば、より家族の食費を節約できます。ただし、お得という理由だけで購入するのは浪費に繋がるため、必要な物だけを購入することも大切です。
食材を購入して自炊をメインにすれば、家族の食費で高くなりがちな「調理食品」や「外食」の費用を抑えられます。
とはいえ、毎日家族の食事を一から用意するのは大変なので、予算内で調理食品や外食を利用すると良いでしょう。
家族の食費の節約術⑥ポイントサービスを活用する
物価が上昇している昨今、「収入だけで生活費を賄うのは大変…」と感じている方も多いでしょう。そこでおすすめしたいのが、ポイントサービスの利用です。
ショッピングやキャンペーンなどで貯めたポイントは、お金の代わりとして使うことができます。つまり、実質的に使えるお金が増えるため、食費を節約できるという訳です。
しかも、ポイントは支払い金額に応じて付与されるので、何かと出費がかさむファミリー世帯であれば、短い期間でも多くのポイントを貯められます。
少しでも家計の負担を減らすため、お店のポイントサービスやキャッシュレス決済を利用して“ポイ活”に努めましょう。
節約効果大!食費と併せて「固定費」も見直そう
ここまで家族の食費の節約術を紹介してきましたが、食費と併せて「固定費」も見直してみることをおすすめします。というのも、毎月支払いが発生する固定費は、1度見直すと継続的に節約効果を得られるからです。
例えば、賃貸に住んでいる方が家賃を1万円下げた場合、1年間で12万円の節約に繋がります。仮に12万円もの費用が浮けば、家族4人暮らしの食費を1ヶ月分も賄うことが可能です。
家賃の他、通信費や保険料、自動車の維持費などが固定費に当たります。これらを1度見直せば、生活費を大幅に節約できるでしょう。
数ある節約方法の中でも、特に固定費の見直しは節約効果が大きいので、ぜひ食費の節約と併せてトライしてみてください。
まとめ:家族と協力しながら楽しく節約に努めよう
今回は、家族生活をしている方に向けて、食費の節約術を中心に紹介しました。改めて記事の内容を簡単にまとめてみます。
- ファミリー世帯では「調理食品」と「外食」の費用が高くなりがち
- 家計簿をつけて支出を把握するのは節約の基本
- 食費の予算を決めることで無駄な出費を減らせる
- 買い物の回数を減らし、買い物リストを作ると食費を減らしやすい
- 食品ではなく食材を購入することで効果的に節約できる
- 家族の食費を抑えるならポイントサービスを利用するのが得策
- 食費と併せて固定費も見直すと生活費を大幅に節約できる
変動費である食費は、少しの工夫で大幅に節約することができます。本記事を読んだあなたなら、無理せずに家族の食費を減らし、生活にゆとりを生み出せるでしょう。
ストレスを感じる節約は長続きしないので、家族と協力しながら楽しく食費の節約に努めてみてください。