初めてFX口座を解約するとき、「どうやって解約すれば良いんだろう」「何か準備することってあるのかな」と疑問が出てくるかと思います。
一見、難しそうに思えるFX口座の解約ですが、実は手続き自体はとても簡単です。但し、解約する前にいくつかやるべきことがあるので、この記事を読んでポイントを押さえておきましょう。
今回は、FX口座の解約方法をはじめ、事前準備や注意点についても詳しく解説します。スムーズに解約手続きを進めるためにも、ぜひ最後まで読み進めてみてください。
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FX口座を解約する方法は?
FX口座の解約方法についてですが、基本的には各社に申請をするだけで解約できます。
但し、FX会社によって申請の仕方は異なります。例えば、主要なFX会社の申請方法は以下の通りです。
GMOクリック証券 | コールセンターに問い合わせる・PC会員ページから申請する |
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SBI FXトレード | 口座解約フォームから申請する |
DMM FX | お問い合わせフォームから申請する |
みんなのFX | お問い合わせフォームから申請する |
外為どっとコム | サポートセンターへ電話で連絡する |
上記のように、各社によって手続きの流れは変わってくるので、それぞれの公式サイトから解約手順を調べておきましょう。
なお、FX口座を解約する際は「ログインID」や「口座番号」などを控えておくと、スムーズに手続きを進めやすいです。
FX口座を解約する前にやるべき3つのこと
意外と簡単に解約できるFX口座ですが、手続きをする前にやるべきことが3つあります。
- 残高を0円にしておく
- ポジションを決済しておく
- 取引履歴を保存・印刷しておく
これらの事前準備をしておかないと、FX口座を解約できなかったり、必要書類のダウンロードができなくなったりします。
次の章からは、3つのやるべきことについて詳しく解説していくので、しっかりと内容をチェックしておきましょう。
解約前にやるべきこと①残高を0円にしておく
FX口座を解約する際は、事前に口座残高を0円にしておく必要があります。口座残高が残っていると、解約を受け付けてくれないので注意しておきましょう。
なお、残高がプラスである場合はもちろん、マイナスである場合(追証が発生している状態)でも同様のことが言えます。
残高がマイナスということは、FX会社に借金をしているのと同じことなので、0円にリセットしなければ解約はできません。
ですので、FX口座を解約すると決めたら、プラス・マイナスのどちらの状態でも“残高を0円”にするようにしてください。
解約前にやるべきこと②ポジションを決済しておく
FX口座を解約するとき、ポジションを保有しているのであれば必ず決済しておきましょう。
ポジションを保持している状態だと、維持するために必要な証拠金を出金できないため、解約手続きを行うことができません。
また、解約申請ができたとしても、保有しているポジションがあると強制的に決済されてしまうことがあります。
もし相場が下がっているときに決済されると、余計な損失が出てしまうので注意が必要です。
解約前にやるべきこと③取引履歴を保存・印刷しておく
FX口座の解約が完了すると、取引画面にログインできなくなります。そうなると、取引履歴の確認や必要書類の印刷ができなくなるので注意が必要です。
また、自動的に取引履歴を送付してくれることもなくなるため、口座を解約する前に必要なデータを保存・印刷しておきましょう。
なお、FX会社によっては、口座を解約した後でも必要書類を取得できる場合があります。
但し、申請する手間や書類作成料がかかるため、予め取引履歴を保存・印刷しておくのが賢明です。
FX口座を解約するときに違約金はかかる?
FX口座の解約を検討していると、気になるのが「違約金」ではないでしょうか。
国内のFX会社は、基本的に口座解約による違約金を設けていません。ですので、「取引をやめたい」と思ったタイミングで、いつでもFX口座を解約できます。
解約するタイミングを探っている人は、キャンペーンが適用された後や必要証拠金が少なくなったときなど、区切りの良いタイミングで解約するのも1つです。
FX口座を解約する際の注意点
ここでは、FX口座を解約する際の注意点について解説します。特に注意すべきポイントとして以下の2つが挙げられます。
- FX会社が提供しているツールが使えなくなる
- FX取引を再開するのに手間がかかる
FX会社が提供しているツールが使えなくなる
口座を解約すると、FX会社が提供しているツールが使えなくなる場合があります。
「しばらくFX取引はしない」となれば問題ありませんが、「A社のツールを利用してB社で取引をしている」という人は、他のやり方で対応していかなければなりません。
また、先程も紹介したように、口座を解約することで取引履歴の確認や必要書類の印刷などもできなくなります。
ですので、サービスが利用できなくなることを考慮しながら、解約するタイミングを検討してみましょう。
FX取引を再開するのに手間がかかる
この記事を読んでいる人の中には、「一時的にFX取引をやめる」という人もいるかと思います。
口座を1度解約してから取引を再開することはできますが、それなりに手間がかかることも頭に入れておきましょう。
取引を再開するには改めて手続きをする必要があり、本人確認書類やマイナンバーカード確認書類などの再提出が求められます。
なお、FX会社によって口座再開の手続きの仕方は変わってきます。ですので、再び取引をする予定がある人は、解約時に再開方法を確認しておくと安心です。
FX口座は解約せずに放置するのはアリ?
ここまでFX口座の解約について解説してきましたが、中には「口座を解約しないまま放置するのはアリ?」と気になっている人もいるでしょう。
結論から言うと、今後FX取引をする予定がない人は、早めに解約することをおすすめします。と言うのも、口座を放置するのには以下のようなリスクがあるからです。
- 口座が凍結される可能性がある
- 口座の維持費が発生する場合がある
- 第三者からログインされる危険性がある
特に注意したいのが「口座の凍結」。FX口座は、一定期間取引をせずに放置すると、「休眠口座」と判断されて凍結状態になってしまいます。
口座が凍結した場合、「口座維持手数料が発生する」「解除申請しないと入出金や取引ができない」といったデメリットがあるので注意が必要です。
FX口座は解約しなくても維持することはできますが、上記のリスクを考えると解約しておく方が安心と言えるでしょう。
FX口座の解約に関するよくある質問を紹介
最後に、FX口座に関するよくある質問について回答していきます。安心して口座を解約するためにも、この機会に疑問を払拭しておきましょう。
- 解約するときに引き止めはある?
- 自動的に口座を解約されることはある?
- 海外移住するときに口座の解約は必要?
解約するときに引き止めはある?
オンラインで解約続きをする場合、FX会社から完了通知メールが届くだけなので、引き止められることはありません。
電話による解約も「引き止められた」という声はほとんど聞かないため、安心して解約できるでしょう。
なお、サービス向上のために「解約する理由」については聞かれることがあるので、予め準備しておくとスムーズに手続きを進めやすいです。
自動的に口座を解約されることはある?
FX会社の中には、自動解約のルールを設けているところもあるので注意が必要です。
例えば、PayPay銀行の場合、「6ヶ月以上証拠金残高がない場合、FX口座を解約させていただくことがある」としています。
各社によって自動解約の有無や口座維持のルールが異なるので、公式サイトやカスタマーサポートの方から確認しておきましょう。
海外移住するときに口座の解約は必要?
多くのFX会社は、日本国内に居住する人を対象にサービスを提供しています。
そのため、海外に移住する際は、基本的に口座を解約する必要があると覚えておきましょう。
まとめ:FX口座はいつでも簡単に解約できる
今回は、FX口座の解約について解説しました。改めて解約に関するポイントを簡単にまとめてみます。
- FX口座は残高を0円にしないと解約できない
- ポジションを持っている場合は解約前に決済しておく
- 解約すると取引履歴を保存・印刷できなくなるので注意
- 基本的に解約による違約金は発生しない
FX口座のほとんどは、申請をするだけで解約することができます。但し、口座残高やポジションを整理しておかないと、解約を受け付けてくれないので注意が必要です。
各社によって解約に関するルールは異なるので、それぞれの指示に従って手続きを進めていきましょう。