少ない資金で取引でき、短期間で利益を狙えるFX。しかし、大きな損失が出る可能性もあることから、安全性が気になって「中々手を出せない…」という人も少なくありません。
しかし、きちんとリスクコントロールさえすれば、大きな損失を出すことなく安全に取引できます。この記事を読んでもらえれば、FXがどのようなものなのか正しく理解でき、安心して取引に臨めるでしょう。
今回は、FXにおける危険性について解説し、損失を最小限に抑えるためのトレード方法も紹介します。FXの安全性について気になっている人は、ぜひ参考にしてみてください。
(トップ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/チャート-取引-コース-3810586/#content)
本当に安全?FXが危ないと言われる3つの理由
FXに興味を持ち始めると、少なからず「FXは危険」「リスクが高い」という声を耳にするかと思います。
何故、FXは危ないと言われることが多いのでしょうか。その理由として、以下の3つのリスクが挙げられます。
- 利益を狙うことで一定の損失が出るから
- ハイリスクな取引で大損する可能性があるから
- 為替相場が急変して損失が出る場合があるから
要は“大きな損失に繋がる可能性がある”ため、FXは危ないと言われることが多いのです。
とは言え、どの投資にもリスクは付き物で、FXだから危険という訳ではありません。安全に取引できるかどうかは、その人のリスクコントロールが大きく影響してきます。
次の章からは、3つのリスクについて詳しく解説していくので、安全に取引するためにもFXの危険性を確認しておきましょう。
FXのリスク①利益を狙うことで一定の損失が出る
FXを始めるにあたり、まず理解しておくべきなのが“必ず一定の損失が出る”ということです。
常に為替相場は動いており、正確に動きを予想するのは不可能なため、どれほど経験がある投資家でも必ず損失が発生します。
リスクなしに利益を狙えないことから、FXは安全に取引できないと考えてしまう人が多いです。しかし、FX以外の投資にも損失リスクはあるので、一概にFXが危ないとは言えないでしょう。
FX取引では、一定の損失が出ることを前提に考え、その損失をいかに抑えられるかどうかが重要なポイントになります。
FXのリスク②ハイリスクな取引で大損する可能性がある
「FXは危険」と言われる理由として、ハイリスクな取引による大きな損失が挙げられます。
FXには「レバレッジ」という仕組みがあり、預けた証拠金の最大25倍の金額で取引することができます。少ない資金で大きな金額の取引ができるのは、FXにおける最大のメリットです。
しかし、レバレッジが高ければ高いほど、損失額も大きく膨らむデメリットがあります。レバレッジにより大きな損失を出す人が多いことから、FXは危ないと言われがちなのです。
後程、安全なトレード方法にて詳しく解説しますが、FXに慣れるまではハイレバレッジの取引を避けるのが賢明です。
FXのリスク③為替相場が急変して損失が出る場合がある
FXには、預けた証拠金以上の損失を防いでくれる「ロスカット(強制決済)」というシステムがあり、原則借金を抱えることはありません。
しかし、大きなニュースによって為替相場が急変した場合、ロスカットが間に合わず、預けた証拠金以上の損失が出てしまう可能性があるのです。
他の金融商品も相場変動による損失はありますが、このリスクからFXの安全性に不安を持つ人も少なくありません。
正確に相場の動きを読むことは誰にもできないため、常にリスクを考慮しながら取引する必要があります。
FX初心者必見!安全なトレード方法を4つ紹介
ここまでFXのリスクについて解説しましたが、どうすれば安全にトレードをすることできるのでしょうか。
以下の4つの方法を取り入れれば、大きな損失を避けながらトレード経験や利益を積み上げていくことが可能です。
- 根拠に基づいて取引をする
- レバレッジを低く設定する
- 損切りのラインを決める
- 1つの通貨ペアに集中する
前述したように、FXでは“いかに損失を抑えられるかどうか”が重要なポイントになります。
上記の安全なトレード方法を実践すれば、FX初心者でも損失を最小限に抑えられるでしょう。
次の章からは、4つのトレード方法について詳しく解説していくので、ぜひそちらも参考にしてみてください。
FXの安全なトレード方法①根拠に基づいて取引をする
投資全体に言えることですが、安全にトレードを行うには根拠に基づいて取引をすることが前提にあります。
勘で取引をして成功するパターンもありますが、それで誰しもが利益を得られるほどFXは甘いものではありません。損失の可能性を高めるだけなので、勘や思い込みでのトレードは避けるべきと言えるでしょう。
安全に取引をするには、FXの知識を深めることが必須です。「ローソク足(FXのチャート)にサインが出たから」というように、根拠に基づいた意識決定ができるように努めていきましょう。
FXの安全なトレード方法②レバレッジを低く設定する
FXの魅力は、レバレッジにより少ない資金で大きな利益を狙えることです。しかし、それは相場が思惑通りに動いたときの話です。
もし予想が外れた場合、レバレッジをかけた分だけ損失額も大きくなります。FXのレバレッジは最大25倍までかけられるので、損失額も最大25倍になる可能性があることを頭に入れておきましょう。
初心者のうちは相場の動きを読むのが難しいため、ハイレバレッジの取引は大損する可能性が高いと言えます。ですので、トレードに慣れるまではレバレッジを低く設定し、少額で取引を行うようにましょう。
そうすれば、大きな損失を出すリスクを避けられるため、より安全にトレード経験を積み上げることができます。
FXの安全なトレード方法③損切りのラインを決める
FXで安全にトレードするには、損切りのラインを決めておくことが必須です。損切りとは、損失を承知でポジション(持ち高)を決済することですが、この判断ができるかどうかで取引の安全性は変わってきます。
「もう少し待てば状況が良くなるかも知れない」という感情に流され、結果的に損失が大きくなってしまうのは、FXにおいてよくある失敗の1つです。
確かに状況が好転して利益を得られる可能性もありますが、根拠のない深追いは損失リスクを高めるだけです。FXはリスクコントロールができないと、利益を生み出すことができません。
ですので、「損失が◯%になったら損切りをする」というように、マイルールを決めておきましょう。適切に損切りができれば、損失を最小限に抑えられ、次のチャンスに資金を動かすこともできます。
FXの安全なトレード方法④1つの通貨ペアに集中する
FXでは「米ドル/円」「ユーロ/米ドル」など、様々な通貨ペアを取引することができます。
早く利益を得たいがために、いきなり複数の通貨ペアを取引する人もいますが、この方法はリスキーと言えます。と言うのも、為替相場は常に動いており、取引する通貨ペアが多いほど損失リスクが高まるからです。
特にマイナーな通貨ペアは相場が変動しやすく、大きな利益を狙える反面、大損する可能性も十分にあります。
FX初心者が安全に取引をするには、1つの通貨ペアに集中すること、そしてメジャーな通貨からトレードを始めることが最善と言えます。
まとめ:FXの特徴・仕組みを理解して安全に取引しよう
今回は、FXの危険性や安全なトレード方法について紹介しました。改めて記事の内容のポイントを簡単にまとめてみます。
- FX取引は“損失を最小限に抑えること”が重要
- 安全に取引をするには根拠に基づいた意思決定が必須
- FX初心者はレバレッジをかけすぎないように注意する
- 大損しないように損切りのラインを決めておく
- 1つの通貨ペアに集中して損失リスクを減らす
FXで安全にトレードをするには、FX取引の特徴や仕組みについて理解を深めておくことが重要です。
この記事を読み、FXの危険性と安全なトレード方法を把握したあなたなら、より安全に取引を行えるでしょう。
FX取引は“損失を最小限に抑え、トータルでのプラスを目指す”ことが利益を生み出すポイントです。安全な取引を心掛け、着実に利益を獲得していきましょう。