携帯料金を滞納したことはありますか?携帯料金を滞納すると、携帯が使えなくなってしまうのかと思いますよね。実は、携帯料金を滞納してもすぐに使えなくなることはありません。
この記事では、大手キャリア3社の携帯料金を滞納した場合の対応や携帯が止められるまでについて書いていきます。
携帯料金を滞納しそうな方、すでに滞納している方はこの記事を読むことをおすすめします。
(トップ画像出典:https://www.pakutaso.com/20170133013post-9975.html)
ドコモの携帯代を滞納すると
ドコモの口座振替日は、月末締めの翌月末払いと決められています。
口座でのお金が不足しており、月末に引き落としができなかった場合、およそ1週間後にドコモから「料金お支払いのお願い」というショートメールとハガキが届きます。
ショートメールおよびハガキには、以下の内容が記載されています。
- 15日に再振替を行う
- 再振替ができなかった場合は回線停止となる
15日に残高不足で引き落としができなければ、そのおよそ3日後に「利用停止予告書」と「振込用紙」が送られます。
振込用紙を使って、ドコモショップ・コンビニ・金融機関のいずれかで支払い可能です。
それでも支払いを行わないと、21日ごろに回線停止となります。本来の引き落とし日から20日以上支払いを行わないと、回線停止となってしまうのですね。
回線停止となってからも料金の支払いをしないと強制解約となります。ドコモの場合、2か月分の料金を滞納すると強制解約となります。
強制解約になった後に延滞料金をまとめて請求されます。この支払に応じないと、訴訟を起こされる可能性があるので注意してください。
ドコモの携帯代を滞納した時の損害金
携帯料金や端末代を延滞すると、延滞利息と遅延損害金が発生します。
延滞利息とは、利用料金に対するもので再振替日の翌日から発生し、利率は14.5%です。
遅延損害金とは、端末代金に対するものでもともとの支払い日の翌日から発生し、利率は6.0%です。
延滞利息と遅延損害金は以下の計算式で金額を算出することができます。
- 残高×年率÷365(1年)×日数=延滞利息・遅延損害金
滞納している利用料が2万円、端末代金が4万円として、それぞれ2か月滞納した場合の延滞利息と遅延損害金を求めてみましょう。
- 20000×0.145÷365×60=476円(延滞利息)
- 40000×0.06÷365×60=395円(遅延損害金)
ドコモの携帯代を滞納して回線停止になったら
回線停止になってしまった場合、何ができなくなってしまうのでしょうか。
Wi-Fiがない場合、基本的に何もできません。通話、メール、インターネット、インターネットの接続が必要なアプリは一切使うことが不可能です。
Wi-Fiをつなぐことができれば、インターネットと各種アプリは利用することが可能です。
地震・津波・洪水などの緊急速報(エリアメール)は、回線停止の状態でも受信することができます。
auの携帯代を滞納すると
auは月末締めで口座振替は翌月25日です。25日に残高不足で引き落としができないと、翌月5日ごろに「お支払いのお願い」がハガキかショートメッセージで届きます。
「お支払いのお願い」で指定された支払い期日の9日までに料金を支払わないと、回線停止となるでしょう。
また、回線停止後の翌月も支払いをしなかった場合は、延滞利息が発生します。
延滞利息は未納の利用料金は年率6%、機種代金も年率6%です。延滞利息は以下の計算式で求めることができます。
- (利用料金+端末代)×6%÷365×日数=延滞利息
滞納している利用料が2万円、端末代金が4万円として、それぞれ2か月滞納した場合の延滞利息を求めてみましょう。
- (20000+40000)×0.06÷365×60=592円
auの携帯代を滞納して回線停止になったら
auが回線停止になった場合は、何ができなくなってしまうのでしょうか。
Wi-Fiがない状態では、ドコモと同様ほとんど何もできません。通話、SMS、ezwebメール、フリーメール、インターネット、インターネットの接続が必要な各種アプリ、auかんたん決済が使用不可です。
Wi-Fiにつなぐことができれば、フリーメールとインターネット、各種アプリは使用することが出来ます。
通話とSMS、ezwebメール、auかんたん決済はWi-Fiにつないでも利用不可能です。
auの携帯代を延滞し続けると
回線停止となった後も携帯代を延滞し続けるとどうなるのでしょうか。
回線停止となっても料金を支払わないと、「契約解除予告」が届きます。契約解除予告に記載された支払期日までに料金を支払わないと、強制解約となります。
滞納をしてから強制解約になるまでの期間は2か月強です。滞納した料金は強制解約後に一括での支払いを求められます。強制解約になると、料金を全額支払うまで他の携帯会社とも契約を結ぶこともできません。
また、61日以上滞納すると信用情報機関に登録され、クレジットカードやローンの審査に通らなくなるので気を付けてください。
ソフトバンクの携帯代を滞納すると
締め日を10日として考えます。(20日締め、末締めなどもあります)締め日が10日の場合、翌月の6日が引き落とし日です。
残高不足などの理由で引き落としができないと、およそ1週間後に「振込用紙」が届きます。
振込用紙には支払期日が記載されており、引き落としから2週間後です。指定された支払い期日までに料金を支払わないと、回線停止となってしまいます。
回線停止となった後も滞納をし続けると、最初の引き落とし日から2~3か月後に「強制解約通知」が送られ、強制解約となります。
ソフトバンクの回線が停止すると
ソフトバンクの回線が停止した状態で何をすることができるのでしょうか。
Wi-Fiがない状態では、通話の受信とSMSの受信のみは可能です。通話の送信、SMSの送信、フリーメール、インターネット、インターネット接続が必要な各種アプリは利用できません。
Wi-Fiがあると、通話とSMSの受信以外にも、フリーメールやインターネット、各種アプリを利用することができます。
Wi-Fiがつながっていても、通話とSMSの送信は不可能のままです。
ソフトバンクの携帯代を滞納した時の延滞利息
ソフトバンクは15日以上、携帯料金を滞納すると延滞利息が発生します。電話料金は年率14.5%で、機種代金は年率6.0%です。
ソフトバンクの延滞利息は、以下の計算式で求めることができます。
- (延滞料金×14.5%÷365×日数)+(端末代×6.0%÷365×日数)
滞納している利用料が2万円、端末代金が4万円として、それぞれ2か月滞納した場合の延滞利息を求めてみましょう。
- (20000×0.145÷365×60)+(40000×0.06÷365×60)=872円
また、ソフトバンクは請求書一通につき110円の手数料がかかりります。
さらに、滞納した料金を振込用紙を使用して支払う場合、払込処理手数料として220円の手数料がかかります。
携帯代の滞納について まとめ
いかがでしたでしょうか。最後にここまでの内容をまとめておさらいしましょう。
- ドコモは20日間滞納すると回線停止となり、2か月以上滞納すると強制解約となる
- auは2週間ほど滞納すると回線停止になり、2か月強の滞納で強制解約となる
- ソフトバンクは2週間の滞納で回線停止になり、2~3か月の滞納で強制解約となる
- 3社とも、強制解約となると、延滞金の支払いを終えるまで他の携帯会社との契約も不可
- 3社とも、60日以上滞納すると信用情報に記録され、クレジットカードやローンの審査が通らなくなる
- 3社とも、強制解約後の延滞金の請求に応じないと訴訟される可能性がある
携帯料金を滞納しても、すぐに回線が停止されることはありません。しかし、滞納し続けると強制解約となってしまったり、信用情報に登録されてしまいます。
滞納しても大丈夫だろうと考えず、しっかりと支払いをするようにしましょう。