節約術を取り入れて生活費を抑えれば、浮いたお金を貯金に回したり、投資の費用に充てたりできます。とは言え、節約に慣れていない人は「何から始めれば良いんだろう」と悩んでしまうでしょう。
そこで今回は、見直すべき5つの費用を紹介し、おすすめの節約術についても解説します。どの方法も節約効果が大きいので、実践すれば効率良くお金を貯めることが可能です。
ぜひ紹介する節約術を参考にしていただいて、あなたが求める“理想の暮らし”を実現させましょう。
(トップ画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/4352138)
節約の基本!まずは1ヶ月の支出を把握しよう
生活費の節約は、まず1ヶ月の支出を把握することから始まります。と言うのも、毎月いくら使っているのかを把握していないと、どれだけ節約すれば良いのかが分からないからです。
例えば、社会人の1ヶ月の食費は、一般的に「収入の10〜15%」が理想とされています。この割合を見たときに、あなたは食費をいくらに抑えるべきか分かるでしょうか。
どんぶり勘定の節約は、どうしても甘えが出やすくなるため、大きな節約に繋がりにくいです。また、節約効果を実感しにくいことから、途中で節約をやめてしまう可能性が高いでしょう。
節約を成功させるためにも、まずは“自分がどれだけお金を使っているのか”を確認してみましょう。
一般的な支出はどれくらい?節約の目安をチェック
前章では、自身の支出を把握する重要性について解説しました。しかし、一般的な支出も知らないと、自分の支出が多いのか少ないのかが判断しにくいかと思います。
総務省統計局の家計調査によると、1人世帯の1ヶ月あたりの支出は以下の通りです。(下記は2019年の調査データになります。)
食費 | 40,331円 |
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交通・通信費 | 20,989円 |
住居費 | 20,847円 |
水道光熱費 | 11,652円 |
医療費 | 7,666円 |
被服費 | 5,720円 |
その他(雑費や交際費など) | 59,653円 |
(参照:政府統計の総合窓口(e-Stat)「家計調査 / 家計収支編 総世帯 詳細結果表」)
一般的な支出と比べて、あなたの毎月の支出はいかがでしょうか。人により生活費の割合は異なりますが、上記のデータも参考にして節約の目標額を考えてみると良いでしょう。
尚、目標額はなるべく現実的な金額を設定するのがポイントです。無理な節約はストレスになるため、長く続けることが難しくなります。
どの費用を節約するにも長く続けることが重要なので、無理のない範囲で生活費を抑えていきましょう。
何から手をつけるべき?節約効果が大きい生活費5選
一口に“生活費”と言っても、様々な種類の費用があります。そのため、節約に慣れていない人は「どの費用から見直せば良いんだろう…」と悩んでしまうでしょう。
以下の5つの費用は、生活費の中でも大きな節約効果を期待できるので、すぐにでも見直すことをおすすめします。
- 食費
- 水道光熱費
- 通信費
- 家賃
- 固定費(保険料や定額サービスなど)
どの費用を見直しても数千円から数万円もの節約に繋がります。特に通信費などの「固定費」は、1度減額すると継続的な節約効果を得られるので、生活費を抑えるのにとても効果的です。
次の章からは、5つの費用を抑えるのにおすすめの節約方法を紹介していきます。ぜひやりやすいと思うものからトライしてみてください。
おすすめの節約方法①食費の節約術
流動費に当たる食費は、ちょっとした工夫をするだけで節約効果を期待できます。主な節約術として以下のようなものが挙げられます。
- 買い物に行く回数を減らす
- コンビニは極力利用しない
- できるだけ自炊をする
- キャッシュレス決済で買い物をする
最も簡単な節約方法は「買い物に行く回数を減らす」ことです。週1〜2回などのペースにしておけば、基本的にお金を使うことがないですし、目移りして余計なものを買うこともありません。
また、食費を抑えるのに「自炊の回数を増やす」のは特に効果的です。外食の回数を減らせば、月々数千円から数万円の節約に繋がるので、自炊をメインにした生活に切り替えてみましょう。
尚、食費の節約は“毎日の積み重ね”であり、無理なく続けていくことが重要です。過度な節約はストレスや体調不良の原因にもなるので、できることから始めていきましょう。
おすすめの節約方法②水道光熱費の節約術
毎日使うものだからこそ見直したいのが水道光熱費。以下の節約術を実践すれば、すぐに節約効果を実感できます。
- ガス・電気の料金プランを見直す
- ガスの設定温度を低くする
- 節約効果の高いアイテムを使う
- まとめ洗いで節水する
ガス代と電気代は「料金プラン」を見直すことで大幅に節約できます。最適なプランを選べば年間数万円の節約に繋がることもあるので、1度ガス会社や電力会社に問い合わせてみると良いでしょう。
更に料金プランを見直せば半永久的な節約効果を得られます。これなら「細かな節約はちょと面倒…」という人も無理なく光熱費を節約できるでしょう。
また、消費電力が少ない家電や節水シャワーヘッドなど「節約効果が高いアイテム」を使うのもおすすめです。買い替えの費用は必要ですが、利用することで月々数千円ほどの節約高を期待できます。
水道光熱費の節約は、ガス・電気・水道の使い方を見直すだけでなく、料金プランや節約グッズに着目することも重要です。
おすすめの節約方法③通信費の節約術
家庭でかかる通信費は「スマホ代(モバイル回線)」と「インターネット代(固定回線)」の2種類に分けられます。以下の節約術を取り入れれば、月々にかかるスマホ代・インターネット代を大幅に節約できます。
- 料金プランを見直す
- 格安SIMに乗り換える
- 通信会社を切り替える
- セット割を活用する(スマホ+光回線など)
- モバイルルーターを使う
特におすすめなのが「料金プラン」の見直しです。次々とお得なプランが出ていることもあり、旧プランのままでは割高になるケースも少なくありません。
月額料金が2,000円違うだけでも、年間で24,000円の差が出るので、ぜひこの機会に料金プランを見直してみましょう。
また、利用料金が安い「格安SIM」に乗り換えるのもおすすめです。多くの格安SIMは1,000〜3,000円ほどで使えるので、大手キャリアよりも格段にスマホ代を抑えられます。
尚、通信費は「固定費」に当たるので、1度減額できれば継続的な節約効果を得られます。生活費の節約は“固定費から見直すのが基本”なので、優先的に節約すると良いでしょう。
おすすめの節約方法④家賃の節約術
毎月支払う家賃は、生活費の中でも大きな割合を占めるので、積極的に節約することをおすすめします。主な節約術として以下のようなものが挙げられます。
- 駅や中心地から離れた場所に住む
- 新築・築浅物件を避ける
- 1回の部屋や中部屋に引っ越す
- 風呂とトイレが同室にある物件を選ぶ
家賃の節約は、基本的に引っ越すことが前提にありますが、1度引っ越せば継続的な節約効果を得られます。更に大きな節約に繋げるためには、なるべく家賃を抑えることが重要です。
エリアによって家賃の相場は異なりますが、どの地域の物件も人気の条件が多いものほど高くなります。例えば、「駅や中心地に近い」「築年数が浅い」「角部屋」といったものが人気の条件に該当します。
これらの条件を避けるだけで、同じエリア・間取りの物件でも数千円から数万円の違いが出てきます。仮に家賃が10,000円も安くなれば、年間で120,000円も節約することが可能です。
但し、節約のことばかり考えて、居心地の悪い家に住んでは本末転倒と言えるでしょう。ですので、自分のライフスタイルも考慮しながら、自分に合った物件を選ぶようにしてください。
おすすめの節約方法⑤固定費の節約術
生活費の中には、通信費や家賃以外にも様々な固定費があります。前述したように、固定費は1度見直せば半永久的に節約できるので、ぜひこの機会に見直してみると良いでしょう。
人により支払っている固定費は異なりますが、おすすめの節約術として以下のようなものがあります。
- 安い駐車場を利用する
- 自動車保険や生命保険を見直す
- サブスクサービスの契約数を減らす
特におすすめなのが「保険」の見直しです。多くの人が「自動車保険」や「生命保険」に加入しているかと思いますが、新しい保険に切り替えた方がお得になることがよくあります。
年間で数万円の節約に繋がる場合もあるので、ぜひ他の保険と比較してみることをおすすめします。
また、使用頻度が低い「サブスクサービス」を解約するのも効果的です。月額1,000円と安く思えるものも、年間では12,000円の出費になるので、あまり使っていないサービスは解約するのが得策です。
上記のように、まとまった金額を自動的に節約するためにも、積極的に固定費は見直していきましょう。
生活費を節約する際に注意すべきポイント
「できるだけ生活費を抑えたい」という気持ちも分かりますが、過度な節約はストレスになるので注意が必要です。
ストレスにより気持ちが下がったり、体調を崩したりした場合、節約生活を続けることが難しくなります。
生活費の節約は、長く続けることで大きな効果を得られるので、やりやすいものからコツコツと取り組んでいきましょう。
先程も紹介したように、通信費や家賃などの「固定費」は、一旦手続きするだけで自動的に節約できます。ストレスなく生活費を抑えられるので、特に節約に慣れていない人におすすめです。
まとめ:節約術を取り入れて賢く生活費を抑えよう
今回は、見直すべき5つの費用やおすすめの節約術を紹介しました。改めて記事のポイントを簡単にまとめてみます。
- 節約は「自分の支出」を把握してから始めるのが基本
- 抑えるべきは食費・水道光熱費・通信費・家賃・固定費の5つ
- 「固定費」は1度の見直しで継続的に節約できる
- 生活費の節約は“無理なく続けていく”ことが大切
紹介した節約術を実践すれば、年間で数万円ものお金を浮かせることが可能です。今よりも家計のやりくりが楽になるので、より効率良くお金を貯められるでしょう。
ぜひこの記事も参考にしていただき、無理のない範囲で節約に努めてみてください。