「投資信託で資産形成してFIREを目指したいけど、投資の知識がなくても出来るかな」とお困りではありませんか?
経済的自由を得て、会社から早期退職をする”FIRE”という考えが浸透し、早めから資産形成を目指す人も増えてきました。
経済的自由を得るための方法は色々ありますが、今回は投資初心者の方にオススメな『投資信託』について紹介していきます。
投資信託を活用したFIREを達成する手順も詳しく紹介していくので、FIREを目指している方は是非参考にしてください。
“FIRE”達成のカギ『投資信託』とは?
投資信託とは数多くある投資商品の1つで、【資産運用のプロが資産の投資・運用を代行してくれる】という大きな特徴があります。
資産の投資・運用をプロに任せられるので、投資初心者や投資についてあまり知識のない方でも始めやすいです。
勿論、運用を任せられる以外にも、投資信託のメリットは多くあります。次では、投資初心者に投資信託がオススメな理由を更に掘り下げていきましょう。
投資信託が投資初心者にオススメな理由
投資信託が投資初心者にオススメな理由は、主に以下の3つです。
- 資産の分散が簡単
- 運用に手間が掛からない
- 少額からでも始められる
投資信託の商品は全て、複数の投資先を1つにまとめて作られています。お正月に売られている福袋をイメージして貰うと分かりやすいでしょう。
1つの福袋の中に様々な商品が入っているように、投資信託では株式や債券、不動産など様々な投資先が1つの商品としてまとめられています。
1つの商品に投資するだけで分配投資が可能なため、投資のリスクを減らすことが出来ます。また、複数の投資先がまとめられているため、運用の手間も減らすことが可能です。
そして、最大のメリットは少額からでも始められることです。最低金額は利用する証券会社によって異なりますが、少ないところだと数百円から投資を始めることも出来ます。
投資信託を活用した”FIRE”を達成するための具体的な手順
投資信託について勉強する前に、まずはFIREを達成するための具体的な手順について見ていきましょう。FIRE達成までの具体的な手順は以下の通りです。
- 生活に掛かる支出額を把握する
- “FIRE”するために必要な総資産を把握する
- 資産を積み立てていく
1.生活に掛かる支出額を把握する
FIREを達成するためには、【配当金などを含む収益>支出】の状態を維持する必要があります。
しかし、肝心の支出額を知らなければ、必要な収益がどの程度になるのか計算できません。
また、必要な収益が分からなければ投資のゴールが見えないため、早期リタイアする適切なタイミングも分からなくなります。
2.”FIRE”するために必要な総資産を把握する
FIREを達成するために必要な収益を把握したなら、次は支出を賄うために資産がいくら必要になるか計算しましょう。
FIREを達成するための基本として、【4%ルール】という考えがあります。これは、アメリカのトリニティ大学で発表された論文を根拠にして提唱されている考えです。
4%ルールの内容を簡単に言うと、「年間支出の25倍の資産を年利4%で運用し続ければ、資産が目減りすることなく暮らしていけるようになる」というものです。
この4%ルールを基に、FIREを達成するために必要な資産を計算してみましょう。
- 年間支出×25=FIREを達成するために必要な資産
- 年間支出額が240万円の場合
- 240万円×25=6千万円
3.資産を積み立てていく
FIREを達成するために必要な資産が分かったら、目標額を目指して資産を積み立てていきましょう。
目標額を達成するために必要な積立額は、楽天証券の積立かんたんシュミレーションというサイトで簡単に算出することができます。是非活用してみましょう。
次からは、投資信託を活用して資産を増やすためのコツを3つ紹介していきます。
投資信託を活用して”FIRE”を達成するコツ①
投資信託で資産を運用していくなら、『ドルコスト平均法』という投資方法がオススメです。
やり方は簡単で、”毎月同じ日に、同じ投資信託を、同じ額で購入していく“だけです。ドルコスト平均法を活用するメリットは主に3つあります。
- 少ない資産で始められる
- 取得価格を平均化出来る
- 価格の上下に振り回されなくなる
ドルコスト平均法は毎月少しずつ投資していく方法のため、1度に大きな資産を用意する必要がありません。
また、『毎月決まった額だけ投資する』という投資の明確なルールがあるので、価格の上下に対していくら商品を購入するか悩む必要がなくなります。
商品価格の上下に慣れていない方、安定して積み立てていきたい方にピッタリな投資方法です。
投資信託を活用して”FIRE”を達成するコツ②
複利とは、”資産の運用で出た利益を元本に加えて運用していく“という利益の取り方です。この複利、という考え方は投資全般において非常に重要なので、しっかり覚えておきましょう。
- 投資状況
- 投資元本……100万円
- 利回り……5%
年数 | 投資元本 | 利益 |
1年目 | 100万円 | 5万円 |
2年目 | 105万円 | 5万2,500円 |
3年目 | 110万2,500円 | 5万5,125円 |
4年目 | 115万7,625円 | 5万7,881円 |
上記の表のように、運用の利益を元本に加えて運用していくことで、雪だるま式に資産を増やしていくことが出来るのです。
複利を活用した投資は、投資する年数が長いほど利益が出るようになります。長く積み立てて投資していく方は是非活用していきましょう。
次からは、投資信託を新しく始める方にオススメの制度である【つみたてNISA】について紹介していきます。とてもお得な制度なので、まだ活用していない方は是非確認してみましょう。
投資信託初心者の強い味方!【つみたてNISA】の仕組み
つみたてNISAとは、”投資信託の利益に対して20年の間は税金が掛からなくなる“という制度です。
通常、投資信託の運用で出た利益には約20%もの税金が課せられます。しかし、このつみたてNISAを活用した場合、20年間で出た利益に関しては税金が掛からなくなります。
利益が非課税になる分、つみたてNISAには以下のような制限があります。
- 投資商品の候補が絞られている
- 投資信託商品しか購入出来ない
- 投資の上限金額は年間40万円・毎月3万3333円
- つみたてNISA用の口座は1つしか作れない
つみたてNISAで購入できる商品は、あらかじめ選ばれた対象商品のみとなります。種類こそ通常の投資信託よりも少ないですが、どれも長期の積み立て投資に適した商品ばかりです。
以上の制限があっても、お得な制度であることは間違いありません。まだ活用していない方は是非申請してみましょう。
ただし、つみたてNISAを活用するための口座は1つしか作ることが出来ません。例えば、A社の証券会社でつみたてNISA口座を作ったら、他の証券会社であるB社、C社ではつみたてNISAは作れません。
後悔しない投資信託を選ぶためにも、次からは投資する投資信託を選ぶポイントを見ていきましょう。
投資信託を選ぶときは手数料が安いものを選ぼう
投資信託を選ぶときは、なるべく手数料が安いものを選ぶようにしましょう。たかが手数料、と侮ってはいけません。
投資信託に掛かる手数料は、資産を運用している限りずっと払い続けることになります。
いくら投資信託で利益を出すことに成功しても、高い手数料を払い続けたのでは、せっかく得た利益も減ってしまいます。
- 購入手数料……購入に掛かる手数料
- 信託報酬……運用に掛かる手数料
- 信託財産保留額……解約するときに掛かる手数料
特に、ドルコスト平均法や、つみたてNISAの投資では毎月投資信託を購入することになるので、購入手数料が高いとかなりの痛手となるでしょう。
次からは、手数料が安いオススメのネット証券を紹介していきます。是非参考にしてみてください。
“FIRE”したい人必見!投資信託にオススメのネット証券3選
投資信託の手数料を安く抑えたいなら、ネット証券がオススメです。
ネット証券はネットでの取引を行っていない証券に比べると手数料が安く、またネットで口座開設から投資まで出来るので資産の管理・運用が簡単です。
今回は、手数料の安いネット証券会社3社から、厳選した3つの商品を合わせて紹介していきます。
商品が気になったなら、同じ証券会社の他の商品も合わせて確認してみましょう。
1:SBI新興国株式インデックス・ファンド
1つ目に紹介するのは【SBI証券】のSBI新興国株式インデックス・ファンドです。こちらの商品は21カ国を対象にした約1000銘柄で構成されています。
コロナショックで最低値を記録しましたが、2021年6月時点での基準価額騰落率(3年)は、+30.98%と今後も成長が見込めるインデックスファンドです。
購入手数料 | 0円 |
信託報酬 | 0.1948% |
SBI証券の強みは、大手である安定感と手数料の安さです。1日定額制では、投資商品それぞれ100万円までの手数料が無料になります。
更に、20~25歳であれば国内株の現物取引手数料が全額キャッシュバックされ、実質無料となります。未成年口座も毎月1万円までであれば、手数料は掛かりません。
初めて証券の取引に不安な方、若くから投資を始めようとしている方に特にオススメの証券会社です。
2:eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
2つ目に紹介する商品は【三菱UFJ国際投信】のeMAXIS Slim バランス(8資産均等型)です。こちらの商品は、株式や債券・REITなどで構成されている投資信託です。
投資先が幅広いため、色んなところにバランス良く投資したい、という方にピッタリな商品となっています。
投資家の中でも人気の商品ということもあり、純資産総額は200億円を超えて順調に増えています。
購入手数料 | 0円 |
信託報酬 | 0.17172% |
三菱UFJ国際投信の魅力は、運用コストがとにかく低く設定されていることです。過去には他社の類似商品の信託報酬を下回るように、何度も値下げが行われています。
そのため、ほとんどの商品の運用コストが業界最低水準となっています。
他にも、全世界株式・米国株式など、投資家のニーズに合わせた商品の種類が豊富なのも魅力でしょう。
3:楽天・全世界インデックスファンド
3つ目の紹介する商品は【楽天証券】の楽天・全世界インデックスファンドです。こちらの商品は、幅広い米国株で構成された投資信託です。
米国株は長く成長を続けているため、より成長率の高いところに投資したいと考えている方にオススメの投資信託でしょう。
購入手数料 | 0円 |
信託報酬 | 0.212% |
楽天証券の強みは、投資商品の取引にも楽天ポイントが付くことです。受け取ったポイントは日々の買い物に活用することが出来るだけでなく、更なる投資に回すことも可能です。
また、既に楽天会員であればたった30秒で口座開設が完了するなど、手軽に始められるのも嬉しいポイントでしょう。
既に楽天サービスを活用している方、ポイントを活用してお得に投資したい方に特にオススメです。
投資に絶対はない!損をしても困らない備えを持とう
投資信託は積み立て投資や分散投資を活用したリスクの低い投資ではありますが、必ず利益が出る訳ではありません。
勿論、損益が出る場合もありますし、資産が大きく減ってしまう可能性もゼロではありません。全ての資産を運用に回すのではなく、最低限の生活防衛費は用意しておきましょう。
また、生活費を無理に削って投資するのもNGです。FIREを達成するためには、ある程度の期間が必要です。
大切なのは、長く着実に投資を続けることです。焦って無理をしないように気を付けましょう。
“FIRE”を目指すなら投資信託がオススメ!
投資信託とは、資産運用のプロに資産の投資・運用を任せることが出来る商品の1つで、簡単に分散投資が出来るリスクの低い投資です。
投資信託でFIREを達成したいなら、まずはFIREするために必要な総資産を計算して、投資のゴールを決めましょう。
投資のゴールを決めたなら、目標額を目指して毎月投資をしていきます。投資初心者が投資信託をするときは、以下のコツを意識して活用してみましょう。
- ドルコスト平均法で投資する
- 複利を活用する
また、投資信託には利益に税金が掛からなくなる”つみたてNISA”というお得な制度もあります。是非活用しましょう。
投資信託は細かく分散投資されたリスクの少ない投資ですが、その分資産の増え方も比較的緩やかです。
投資信託でFIREを達成するためには、ある程度の時間を掛けて資産を積み立てていく必要があります。FIREを達成したいのであれば、早めに少しづつ投資を始めていきましょう。