今回の記事は「ネット銀行を使い分けたいけど、どのようにしたら良いのだろう…」と気になっている方向けに書かれています。
便利なネット銀行ですが、どのように使い分けたらおトクなのかご存知ですか?ネット銀行には、それぞれ特徴がありますので、使い分け方を知っておくと余計な出費を出さずに済むかもしれませんよ。
記事の前半では、銀行の使い分け方について説明します。後半にかけて、実際に使い分けるのに適したネット銀行を紹介しますので、ぜひ最後までご覧になってください。
銀行の具体的な使い分け方は、生活用と貯蓄用
銀行にはそれぞれ特徴があって、あなたのライフスタイルに合わせて使い分けることになりますが、多くの方は、生活用と貯蓄用の2つの目的で銀行を使い分けることが多いです。
例えば、日々の生活で発生するATM手数料と振込手数料ができる限り安い銀行と、貯蓄するために金利の高い銀行の2つの銀行を使い分けるやり方がよくあります。
このように、生活用と貯蓄用の2つの目的で使い分けることで、日々の手数料を節約して利息を多くもらうことができるのです。
加えて、外貨トレードする人や海外ショッピングする人であれば、その目的に適した銀行選びをしていく必要がありますが、これらの銀行についても記事の後半に紹介していきます。
ネット銀行とメガバンクはどう使い分けるのか?
ネット銀行はメガバンクに比べて手数料も安く、金利が高いため、ネット銀行だけ使いたいところ。しかし、現実的にメガバンクが振込用や生活用で、ネット銀行が貯蓄用して使い分けるケースが多いです。
というのも、法律的な根拠はないものの、給料の振込先は会社が指定する銀行以外認めてもらえないことも現実的にあるからです。
そのため、給料を振り込んでもらうために、メガバンクや都市銀行といった実店舗をもつ銀行口座を持っておくほうが安心でしょう。
結果的に、「給与振込用の銀行=生活用の銀行」としてメガバンクを使用し、貯蓄用の銀行は金利の高いネット銀行にするケースが多いですよ。
労働者の希望に応じて給料の振込先を「メガバンク→ネット銀行」に変えてくれるところもあるため、勤め先に確認してみましょう。
ネット銀行を使い分ける時の4つのポイント
ここで、ネット銀行を使い分ける時に、知っておきたい4つのポイントをお伝えします。
- ATM手数料と振込手数料
- 金利
- 為替手数料
- 海外事務手数料
多くの方は、一番目の「ATM手数料と振込手数料」と二番目の「金利」を気にして、ネット銀行を選ぶ時の参考にします。
三番目の為替手数料は、外貨トレードを行う人が気にするところ。四番目の海外事務手数料は、海外でカードショッピングをする人が気にするところですよ。
用途別に使い分けるのに、オススメのネット銀行はこちら
次に、ネット銀行を使いたいと考えた時に、実際どんな銀行を使ったら良いのかを具体的に紹介していきます。
今回の記事では、目的別に使い分けるとオススメなネット銀行を合計6つ紹介をします。6つの銀行は以下の通りです。
- 住信SBIネット銀行
- 東京スター銀行
- 楽天銀行
- あおぞら銀行BANK支店
-
GMOあおぞらネット銀行
-
ソニー銀行
これら6つのネット銀行は、それぞれの目的別に考えた時に、最もおトクに利用できる銀行となっています。
これから、給料の振込先はメガバンクだけどネット銀行も使い分けたいと考えている方は、生活用以外のネット銀行を検討してみてください。
また、給料の振込先をメガバンクからネット銀行に変更したいと考えている方は、1つ目から紹介する手数料の安いネット銀行を検討してみましょう。
【住信SBIネット銀行】無条件で手数料の無料回数が多い
ここから紹介する3つのネット銀行はどれも、生活用として使い分けるのに適しています。あなたのライフスタイルに応じて検討してみてください。
1つ目に紹介する住信SBIネット銀行は、手数料無料の回数がランクによって分かれており、30歳未満であれば無条件で「ランク2」に該当します。
「ランク2」では、月5回までATM利用手数料が無料で、月3回まで振込手数料が無料となります。なお、無料回数を超えた場合、ATM手数料は一回110円かかります。
また、振込手数料に関しては、住信SBIネット銀行と三井住友信託銀行宛であれば無料。だたし、それ以外の銀行への振り込みは、一回157円です。
住信SBIネット銀行は、無料回数を超えた後の他行への振込手数料が、一回157円とかなり良心的です。また、当行だけでなく、三井住友信託銀行への振込手数料が何度利用しても無料なのが強みですよ!
【東京スター銀行】無条件で月8回のATM手数料が実質無料
2つ目に紹介する東京スター銀行も、生活用として使い分けるのに適しています。東京スター銀行は、無条件で月8回分のATM利用手数料が翌月までにキャッシュバックされるので、実質8回無料です。
また、東京スターダイレクト(インターネットバンキング)の登録と、「明細の郵送なし」の設定をすれば、他行宛の振込手数料は月3回まで無料になります。
ちなみに、ATM利用回数が9回目以降は一回100円〜200円。他行への振り込みが4回目以降で一回330円です。
無料回数だけでみたら、先程の住信SBIネット銀行よりも、東京スター銀行のほうが軍配があがっています。
ただし、無料回数以降の振込手数料は一回330円と少々割高。無料回数を超えない範囲で、利用できる人におすすめです。
【楽天銀行】楽天のヘビーユーザーならポイントで手数料無料
3つ目に紹介する楽天銀行も、生活用として使い分けるのに適しています。楽天銀行の手数料無料の回数は、会員ステータスに応じて変化します。
最高ランクの「スーパーVIP」の場合、ATM利用手数料の無料回数は月7回、他行振込手数料は3回までです。ただし、最高ランクに到達するには、残高300万円以上とハードルが結構高め。
しかし、楽天銀行サービスを何気なく使っているだけでどんどん楽天ポイントがたまり、しかも手数料の支払いにポイントを回すことができるので、手数料を結果的に無料にすることができます。
楽天ポイントは、楽天市場や楽天モバイル、楽天ビューティーなど関連サービスを使えば使うほどポイント獲得倍率が高くなるので、すでにユーザーであれば楽天銀行を使うことがおすすめです。
楽天銀行は会員ステータスを上げるのも大変で、無料回数を超えるとATM利用手数料は一回220円〜275円、他行への振込手数料は3万円以上で168円、3万円未満で262円です。
一見、使いにくそうですが楽天ポイントをたくさん持っている人であれば、これらの手数料をすべてポイントでカバーすることができます!
【あおぞら銀行BANK支店】金利0.2%の貯蓄用で使い分け
4つ目に紹介するあおぞら銀行BANK支店は、貯蓄用として使い分けるのに適しています。あおぞら銀行BANK支店の普通預金金利は0.2%と業界No.1の高さです。
メガバンクの金利が約0.001%なのと、比べるとその気利回りの良さは一目瞭然。あおぞら銀行BANK支店に、100万円を1年間預けたら、2,000円の利息となりますよ。
しかも、あおぞら銀行BANK支店は難しい条件を達成しなくても金利2.0%を受けることができます。その他の銀行は、ステージ制を導入して会員ステータスがある程度高くないと、高金利の恩恵を受けられないです。
しかし、あおぞら銀行BANK支店はそのようなものはないので、誰でも金利2.0%で貯蓄することができます。
【GMOあおぞらネット銀行】外貨トレード用で使い分け
5つ目に紹介するGMOあおぞらネット銀行は、為替トレード用として使い分けるのに適しています。
GMOあおぞらネット銀行の為替手数料は業界最安値の0.2%で、1通貨単位の片道手数料は、2020年11月18日時点で、1米ドル2銭です。
為替手数料とは、円をドルやユーロなど外国の通貨に交換する時に金融機関に支払う手数料のこと。
1米ドルあたり1円の為替手数料のところもあるので、1米ドル2銭(0.02円)は非常に安いですよ。
【ソニー銀行】海外ショッピング用で使い分け
6つ目に紹介するソニー銀行は、海外ショッピング用として使い分けるのに適しています。通常、海外でクレジットカードを使って買い物する際は、2〜3%の海外事務手数料が発生します。
海外事務手数料とは、カード会社が海外の利用店へ料金を支払う際に、日本円から現地通貨に換算するための事務処理コストのことで、買い物するたびに必要なものです。
しかし、ソニー銀行のVisaデビットカードを使用すれば、海外事務手数料が一切かかりません。海外によく行かれる方であれば、口座開設していて損はありませんよ!
まとめ:ネット銀行の使い分け
今回の記事では、ネット銀行の使い分け方と、目的別に使い分けるのに適した銀行を紹介しました。
ネット銀行にはそれぞれ特徴がありますので、あなたのライフスタイルに応じたネット銀行を活用してくださいね。
最後に、改めて今回紹介した用途別に適したネット銀行を載せておきますので、銀行選びの参考にしてみてください。最後まで読んでいただきありがとうございました。