今回の記事では、「将来のために資産運用をしたいな」と思っている投資初心者向けに、投資信託の基礎とオススメな証券会社4つを紹介しています。
「年金がもらえないんじゃないか」「貯金じゃお金が増えない」と将来に対する不安は尽きないですよね。不安を少しでも少なくするために「投資で資産を増やせないか?」と思ったことはありませんか?
資産形成をする上で投資信託を活用することは、投資の入り口としては最適だと言えます。
「投資信託は何なのか?」といった基本的な内容をお伝えしていきますので、最後までご覧になって、ぜひ資産運用に挑戦してみてください。
初心者なら定期預金ではなく、投資信託にしよう
一口に資産運用といっても、定期預金、株式投資、投資信託、FX(外国為替証拠金取引)など、様々あります。「投資をしたことない」と答える投資初心者の多くは、定期預金をしていることが多いでしょう。
しかし、定期預金は金利が非常に安く、日本の有名どころの銀行4社、みずほ銀行、三菱UFJ銀行、三井住友銀行と、ゆうちょ銀行の定期預金の金利はすべて年0.002%です(2020年8月時点)。
金利0.002%は、100万円預けて、1年で受け取れる利息は20円となります。これでは、将来に対する不安を少なくすることはできません。
そこでおすすめの資産運用のやり方が、投資信託。投資信託の場合、年利3~5%が相場ですので、100万預けたら1年で3〜5万円も増える計算になります。
投資信託はどれくらい儲かるのか?
100万円預けて1年で3〜5万円の利益と聞くと、「そんなに大儲けできるわけではないんだな」と思う方もいるでしょう。しかし、投資信託には、複利効果というものがあります。
複利効果とは、運用で得た収益をふたたび投資すること。いわば、利息が利息を生んでふくらんでいく効果のことです。
- 元金…100万円
- 1年目…105万円
- 2年目 110万2,500円
- 3年目 115万7,600円
- 30年目 約432万円
仮に、100万円を年利5%で30年運用したとしましょう。すると、1年目は105万円に、2年目は110万2,500円と雪だるま式にお金が膨れていきます。
そして30年後には、100万円が約432万円に増えているのです。つまり、運用年数が長いほど儲かるということになります。
実際にあなたの手で、元金や運用年数、複利周期(1年)を入力して、どれくらい資産が増えるのかを、以下の計算サイトで確認してみてください。どれだけお金が増えるのか実感できるはずです。
投資信託の仕組みは?
投資信託とは、投資のプロにお金を預けて代わりに運用してもらうサービスのことです。つまり、あなたの代わりに、金融商品を分析して確実に利益が生まれるように仕事してくれます。
どこの株が上がりそうか、どの市場の業績が良いのか、そういった経済情勢を知らなくても投資を代行してくれるのです。
しかし、代行の手数料として、手数料を支払う必要があります。運用報酬は1.00%のところが多いですが、100万円運用するとなると、運用報酬1%だと年間1万円の運用手数料がかかるのです。
さらに、投資信託を購入する際の手数料をとるところもあります。投資のプロにお金を預けてお金を増やしてもらう代わりに、運用手数料と購入時手数料を払う必要があることを覚えておいてください。
投資信託の3つのメリット
「投資信託では手数料がかかるんだな」と思い、株式投資の方が良いと考える人もいるでしょう。しかし、投資信託には、3つのメリットがあります。
投資信託のメリット①手間がかからない
まず、投資信託のメリット1つ目は、手間がかからないことです。投資のプロが銘柄の選択から購入まで高度な投資・金融知識をもって決定するので、投資するあなたは細かい勉強や情報収集の必要はありません。
細かいことはわからないけど、とりあえずお金を増やしたいという方に向いている資産形成のやり方なのです。
投資信託のメリット②少額からはじめられる
投資信託2つ目のメリットは、少額から始められることです。個別株への投資だと数万円から数十万円の資金が必要になります。
例えば、マクドナルドでよくハンバーガーを食べるからマクドナルドの株を買おうと考えたとしますよね。しかし、マクドナルドのような誰もが知る大企業の株は、少額では買うことができないのです。
1株5,050円(2020年8月28日時点)で、100株からの購入なので、最低でも50万5,000円を元金として用意しなければなりません。
一方で、投資信託は複数の投資家から集めたお金をまとめて投資するので、少額から投資できます。サービスによっては、100円から購入することも可能です。
投資信託のメリット③リスクを軽減できる
投資信託のメリット3つ目は、リスクを軽減できることです。投資信託では、複数の銘柄に資金を分けて投資します。
そうすることで、企業倒産や株価が値下がりなどの様々なリスクを軽減することができるのです。
投資信託の2つのデメリットは?
投資に関する知識がなくても手軽に始められることが、投資信託のメリットですが、デメリットもあります。
投資信託のデメリット①手数料がかかる
投資信託のデメリット1つ目は、手数料がかかることです。投資のプロにお金を動かしてもらうため、運用報酬や月額利用料などを支払う必要があります。
投資信託のデメリット②タイムリーに売買できない
投資信託のデメリット2つ目は、タイムリーに売買できないことです。投資をプロにお任せしている状況では、自分の好きなタイミングで、投資信託の売買をすぐに行うことができません。
初心者におすすめの投資信託を扱う証券①SBI証券
1,000以上数ある証券会社から、何を選んだよいか悩んでしまいもの。ここからは、初心者におすすめの投資信託を扱う証券を4つ紹介していきます。1つ目の投資信託は、SBI証券です。
SBI証券は、2020年2月にネット証券で初めて500万口座を達成した最も人気のある証券会社です。投資信託の取扱本数はネット証券の中でトップクラスの2,660本(2020年4月1日時点)。
しかも、ノーロード商品が1,300本以上も用意されており、初心者が心配する購入時手数料がないのです。
ノーロード商品とは、投資信託の購入時手数料がかからない商品のことです。なお、運用報酬はかかりますので、区別して覚えておいてください。
しかも、投資信託の買付にTポイントを利用することができ、まとまった資金がない方も気軽に試すことができるので、初心者向けの証券にうってつけだと言えるでしょう。
証券会社のHPを見ると、画面の右上付近に”口座開設”というボタンがあるはずです。すると、メールアドレスを登録するフォームがあるので、手順通りに入力してみてください。
スマホと見つけにくいかもしれませんが、スマホ画面でも右上に専用ページに飛ぶボタンがあります。
最も人気のある証券会社を使いたい人にオススメ。Yahoo!カード所持者やソフトバンク携帯を使っている方など、Tポイントをためやすい人にもオススメです。
初心者におすすめの投資信託を扱う証券②楽天証券
初心者におすすめの投資信託を扱う証券2つ目は、楽天証券です。楽天証券は2020年3月時点で400万口座を突破した勢いのあるネット証券となっています。
投資信託の取扱数は2,600本を超えており(2020年6月29日時点)、ネット証券ではSBI証券とともにトップクラスです。
全ての投資信託の購入手数料は無料で、投資信託の残高に応じて楽天ポイントが貯まる「ハッピープログラム」や「資産形成ポイント」などの多彩なポイントプログラムが人気となっています。
楽天市場や楽天ビューティーなど楽天関連のサービスでたまったポイントを投資に回すことができます。楽天ユーザーにオススメの証券会社です。
初心者におすすめの投資信託を扱う証券③SMBC日興証券
https://youtu.be/u_7xU0kygvE
初心者におすすめの投資信託を扱う証券3つ目は、SMBC日興証券です。SMBC日興証券は三井住友フィナンシャルグループの証券会社となっています。
国内有数の大手証券会社でありながらネットサービスにも力を入れている企業です。その知名度や親しみやすさから投資初心者だけでなく、本格的な資産運用に取り組む専門家まで幅広い層に利用されています。
また、dポイントを投資できて、預けた資産額に合わせてdポイントが毎月もらえます。さらに、NTTドコモ回線を使っているならポイントが1.5倍になるんです。
ドコモのスマホを使う人やドコモのクレジットカード(dカード)を持つ人にオススメです。
初心者におすすめの投資信託を扱う証券④マネックス証券
初心者におすすめの投資信託を扱う証券4つ目は、マネックス証券です。マネックス証券は約180万口座(2020年6月)を有する証券会社となっています。
投資信託の取扱数は約1,200で、投資信託の購入手数料はすべて無料です。また、投信積立やNISA対応の投資信託の購入手数料も無料になっています。
投信積立では「毎月」のほか「毎日」の積立ても可能で、積立額は100円からと始めやすいのが特徴です。
さらに、投資信託の保有残高に応じてポイントが貰えるサービスがあります。マネックスポイントは株式投資の購入手数料に使えるほか、Amazonギフト券、Tポイント、ANAやJALのマイル等にも交換可能です。
ポイントを投資に回す証券会社はあっても、マネックス証券のように投資したらポイントがもらえる証券会社は珍しいです。
投資信託を保有しているだけでマネックスポイントがたまるので、コツコツ積み立ていきたい人にオススメ。
まとめ:初心者こそ投資信託で資産運用デビューすべき
今回の記事では、初心者向けに投資信託の基礎とオススメの証券会社4つ紹介しました。「投資信託がどれくらい儲かるのか」「投資信託にはどれくらいのお金がかかるのか」、をお分かりいただけたでしょうか。
初心者が投資をする最初の一歩というのは、非常に勇気がいるもの。
今回紹介した証券会社はいずれも小額からの投資が可能ですので、「投資ってこんな感じのなのか」と投資への壁が低くなるだけでも投資家に近づいたと言えるでしょう。
現金を投資するのに抵抗がある方は、一番たまっているポイント(Tポイント、楽天ポイント、dポイント)が使える証券会社を選んでポイントのみの投資で様子見するのもアリですよ。ぜひ試してみてください。