「『節約の基本は固定費の見直し』と聞くけど、何をどうすればいいのかわからない」と困っていませんか?
実際に、固定費を見直すことで、最低でも月に数千~数万円、年間10万円近い節約を見込むことができます。
この記事では、そんな実践的な固定費の見直し方法を紹介していきます。知っているだけでかなりの額の節約が見込めるので、是非最後まで目を通してくださいね。
固定費を節約するメリット
なぜ固定費を見直すべきなのでしょうか?それは、節約効果が大きいからです。
- 固定費を見直して、月に5,000円の節約ができたとします。
- すると、そこからは何もしなくても毎月毎月勝手に5,000円が浮きます。
- 5,000円×12か月で、年間6万円の節約になります。
- 10年続けると60万円。勝手に節約されています。
毎月かかり続ける固定費を一度見直したら、削減効果がその先ずっと持続します。
固定費を見直すことは、労力が少ないうえに、大きな額を節約できるのです。
こんな節約はNG!?ついついやってしまう非効率な節約法
多くの人は、固定費を見直さずに、変動費を節約するために以下のような節約をしてしまいます。
- 食材費を減らすためにスーパーのチラシを何枚もチェック
- 日用品をなるべく安く買うためにドラッグストアを渡り歩く
- 電源プラグをまめに抜いて電気代を節約
これらは多くの労力を要する上に、数十円~数百円の少額の節約にしかなりません。加えて、生活の質を下げてしまう可能性もあります。
せっかく、「自由に使えるお金を増やして幸せになるため」に節約しているのに、生活の質を下げて心身共に疲弊していては元も子もありません。
そういった努力が悪いわけではありませんが、手間なく効果の続く固定費から着手した後、余裕があればにしましょう。
見直すべき固定費はこの5つ!
固定費は1回見直すとその後毎月毎月お金が浮くので、まずは変動費よりも固定費を見直すことが節約への第一歩ということは理解できましたでしょうか?
では、具体的にどの固定費を見直すべきなのか?ここからは見直すべき5つの固定費を紹介していきます。
- 通信費
- 光熱費
- 保険
- 家
- 車
なぜこの5つかというと、生活の質をあまり下げることなく、かつ大きな節約が見込めるからです。
次章から、具体的な見直し方・節約法を1つずつ詳しく紹介していきます。
節約のために見直したい固定費①通信費
大手キャリアと契約している方は、格安SIMに乗り換えるだけで月に約5,000円、年に6万円の節約になる可能性があります。
2018年のデータによると、大手キャリアの通信費は平均「8,023円」ですが、格安SIMは「2,889円」で済みます。(参考:MMD研究所)
デメリットとして、キャリアメールが使えないこと、通話が高くなる場合があること、などが挙げられますが、GmailやLINE通話などを利用すれば問題ありません。
「格安SIMだと、ネットに繋がりにくいのでは?」という不安の声もあるかと思いますが、実は大丈夫なんです。
格安SIMは、大手キャリアと同じ回線を使っています。大手キャリアの回線をレンタルし、余分なサービスを削って提供しているだけなので、電波が悪い、品質が悪い、ということはありません。
大手キャリアを途中解約すると違約金がかかりますが、多くの場合、違約金を払ったとしても月々に浮く額の方が大きいので、すぐに乗り換えた方がお得になりますよ。
(特に、2019年10月以降に大手キャリアと契約している場合、docomo、auは違約金1,000円、ソフトバンクは違約金が廃止されており、ほとんどかかりません。)
節約のために見直したい固定費②光熱費
電力会社を乗り換えるだけで月に1,000円弱、年間約1万円の節約になることがあります。
2016年(平成28年)4月1日以降、電気の小売業への参入が全面自由化され、電力会社を自由に選べるようになりました。
通信費に比べると大きな節約にはなりませんが、一度見直すだけで毎年千円が浮き続けるのはやはり大きな節約です。
「電力会社を乗り換えるのはめんどくさそう」と感じるかもしれませんが、実は基本的に乗り換えには工事は不要ですし、ネットだけで簡単にできます。
地域ごとに契約できる電力会社は異なるため、まずは料金のシミュレーションを行い、より安い契約を結びましょう。
節約のために見直したい固定費③保険
あなたは自分が入っている保険を把握できていますか?必要な保険と不要な保険の線引きをして、月々の保険料を節約しましょう。
まず、悪い保険の入り方として、「ああなるかも!こうなるかも!こんなこともあるかも!なんとなく不安だから保険に入ろう!」という感情で判断してしまうことが挙げられます。
しかし、お金とは数字です。論理的に、自分の判断基準を決めて、計算して判断しましょう。
オススメなのは、「もし起きたら損失が大きすぎる保険にだけ入る」ことです。
- 対人対物⇒億クラスの損失になってしまうので加入
- 車両保険⇒数百万の損失だから入らない。もし起きたら、月々の固定費を減らしてできた貯金で賄う
- 生命保険⇒稼げたはずの「年収600万×20年=1.2億」が家族への損失になるので加入
- がん保険⇒6割の人が治療費100万程度で済んでいるので、入らずに毎月の支出を減らす
このように感情ではなく、論理的な判断を行うことで、月々の固定費を減らすことができます。固定費が減ると、貯金が増え、もしものときの備えにもなるので、保険は最低限で十分なのです。
ちなみに上記の判断基準を用いると、必要な民間保険は、生命保険、火災保険、自動車保険の3つでしょう。
というのも、日本の国民健康保険は世界でもトップクラスの充実した保険ですので、民間の保険はほぼ不要だと筆者は考えます。
車の運転をしなければ自動車保険は不要ですし、若くて(30歳~40歳の間に死亡する確率は0.7%)家族がいないなら生命保険も不要かもしれませんね。
節約のために見直したい固定費④家
家に関しては、3つの節約方法があります。1つずつ説明していきますね
- 家賃の値下げ
- 引っ越し
- 火災保険
家賃の値下げ
まずは、毎月払う家賃がありますよね。実は毎月の家賃は値下げ交渉することができます。周辺の相場を元に、交渉材料を揃えましょう。
例えば、同じマンションで物件が掲載されている部屋の家賃と、自分が払っている家賃を比べてみましょう。差があれば交渉のチャンスです。
法律的に、家賃交渉はいつでも可能です。交渉する際は、まず管理会社に連絡してみましょう。なかなか動いてくれない場合は大家さんに直接交渉する方法もあります。
一方的に「値下げしてくれ!」と言うだけでは成功しにくく、その後の関係にも影響が出ます。「相場まで下げてほしい。下げてくれたら長く住むから。」と言うとwin-winで、成功しやすいですよ。
引っ越し
また、収入に対して家賃が高すぎて生活が苦しくなっているようなら、引越しを検討するのも一案です。
お部屋選びの際は、条件の優先順位と妥協点を決めておけば固定費の節約につながります。
ちなみに固定費とは関係ありませんが、仲介業者によって借りる際の初期費用が異なるので、必ず相見積もりを取るようにしましょう。
火災保険
火災保険は、契約の際につけられている場合がありますので、見直してみましょう。
保険会社から仲介業者へ紹介料が入っている場合があるので、契約会社指定の火災保険は高くつく可能性が高いです。
法律的に、火災保険加入は義務ですが会社までは指定できませんので、これも固定費を見直すチャンスですよ。
節約のために見直したい固定費⑤車
車は、非常にお金がかかります。どれくらいお金がかかるか、以下にまとめました。
- 車体価格
- ガソリン代・・・約10万/年
- 保険・・・約10万/年
- 税金・・・約10万/年
- 駐車場代・・・約10万/年
車は、車体価格を除いても年間40万円近くかかります。まずは、「車は本当に必要か?」と自分に問いかけてみてください。
車がなくても、タクシー、レンタカー、カーシェア、公共交通機関などの移動手段があることを頭に入れておきましょう。
もしそれでも車が必要という結論に至ったのなら、新車よりも中古車にすると、固定費の節約になります。
よほど車が趣味でなければ、車は「移動手段の1つ」です。節約のために見た目やデザインは二の次にして購入することをオススメします。
その他の見直しておきたい固定費
ここまで、見直すべき5つの大きな固定費について紹介してきました。これらを見直すだけで大きな節約になりますが、固定費は上記の5つだけではありません。
その他にも、節約に繋がる固定費があります。是非見直してみてください。
- 音楽配信・動画配信サービス
- 新聞
- 月額課金のアプリ
- スポーツジム
- 習い事
- クレジットカードの年会費
- 税金
音楽配信・動画配信サービス
Apple Music、LINE MUSICなどの音楽配信サービスや、Amazonプライムビデオ、Netflixなどの動画配信サービスも固定費です。
「まだ使うか?」「なくなって困るか?」と自分に問いかけて、NOなら解約しましょう。
新聞
「新聞は取っているけど、毎日は読んでいない」という方も、見直しのチャンスです。
今では、ネットニュースやニュースアプリなども豊富ですので、「本当に必要か?」と考えてみましょう。
スポーツジムや習い事
「スポーツジムに入会したけど、最近行けていない」など、利用していないのにお金を払っていませんか?
行ける頻度が少なくなっているのなら、月額制ではなく、都度払いのジムを検討してみましょう。
クレジットカードの年会費
意外と忘れてしまっているのがクレジットカードの年会費です。まずは、あなたが利用しているクレジットカードに年会費がかかっていないか確認してみましょう。
年会費無料のクラスに移行したり、解約して年会費無料のカードを新たに発行するなどを検討しましょう。
税金
税金も固定費の1つです。サラリーマンは給料から税金が天引きされているので、税金を節約するのは難しいと思っていませんか?
税金を上手に節約する方法として、「ふるさと納税」があります。ふるさと納税をすると返礼品を貰うことができるので、実質節約になります。
どれくらいの値段をふるさと納税できるかは、控除上限額の目安を調べる「控除上限シミュレーション」をしてみるといいでしょう。
固定費の見直し まとめ
この記事では、固定費の見直し方法を紹介してきました。記事の内容をおさらいしましょう。
- 固定費は一度見直せば削減効果が持続する
- 見直すべき5つの固定費は「通信費」「光熱費」「保険」「家」「車」
- 【通信費】大手キャリアから格安SIMに!
- 【光熱費】料金シミュレーションしよう
- 【保険】不要な保険を見直そう
- 【家】家賃を下げ、火災保険を見直そう
- 【車】他の移動手段も検討しよう
「固定費を見直すのはめんどくさい」と思われがちですが、5つの固定費を見直すだけで、年に何十万円も節約できることがわかったかと思います。
固定費を見直して自由に使えるお金を貯め、より快適で思い通りの生活を手に入れましょう!