定期は通勤に欠かせませんが、その分、節約できたら家計が助かりますよね。ただ、節約することで通勤が面倒になるのは避けたいという人が多いでしょう。
この記事では、通勤が面倒にならない定期代の節約方法を紹介していきます。買うときに少しの工夫をするだけで簡単に節約できるので、是非試してみてくださいね。
(トップ画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/552403?title=休日昼間の自動改札)
定期は何日以上利用するとお得になる?
通勤にかかる移動費を節約できる定期ですが、実際、何日以上使えばお得になるのでしょうか?
大型連休がある場合や、テレワークが多い場合は、定期を購入しない方が得になることもあるので、しっかりチェックしておいてくださいね。
例として、日暮里から品川までの通勤ルートを取り上げます。日暮里から品川までの1ヶ月の定期代は、5,930円です。定期を使わずに行く場合は、片道200円なので往復にすると400円かかります。
- 1ヶ月定期代:5,930円
- 往復運賃:400円
- 元が取れる日数:15日(400円×15日=6,000円)
日暮里から品川までであれば、15日以上利用すると定期代の元が取れる計算です。週5日勤務なら月22日ほど通勤する形なので、7日以上の休日がなければ元が取れますね。
もし、7回以上の休日がある場合は、回数券を利用する方が電車賃が安く済みますよ。
何日利用すれば元が取れるかは、利用する駅によって変わってきますので、自分が利用する駅区間の定期代から計算してみてください。(定期代を調べる)
定期を見直すと節約になる!ポイントを紹介します
前章のように、定期代と利用する日数を計算して、定期を購入するほうがお得な場合は定期を利用することになります。定期は購入の仕方にを工夫するとお得に使うことができますよ。
次章以降で、定期の節約をするポイントを6つ紹介していきます。どれも買う時に少し工夫するだけの簡単なものなので、ぜひ試してみてくださいね。
- 6ヶ月定期を使う
- 最大区間で利用する
- 分割定期を利用する
- 全線定期を利用する
- クレジットカードを利用する
- 定期購入する駅までの運賃を無料にする
定期の節約ポイント①1番お得な6ヶ月定期を使おう
定期は、1ヶ月・3ヶ月・6ヶ月と期間が分かれています。特に、6ヶ月は割引率が高いので節約したい場合は、6ヶ月の購入がおすすめです。
例として、日暮里から品川までの定期代を1ヶ月・3ヶ月・6ヶ月で比較してみたので、参考にしてください。
- 1ヶ月:5,930円
- 3ヶ月:19,600円(1ヶ月より890円お得)
- 6ヶ月:28,460円(1ヶ月より7,120円お得)
割引率は利用する駅によって多少の差がありますが、6ヶ月が圧倒的にお得なのは変わりません。まとまったお金が必要になりますが、節約したい場合は定期は6ヶ月の購入がおすすめです。
定期の節約ポイント②最大区間で利用すればお出かけもお得
定期の料金は区間毎に決められているので、同じ金額で利用できる区間内なら1番遠くの駅までの定期を買っておくほうがお得になります。
例えば、日暮里から品川までと日暮里から田町(品川の1駅手前)は、定期代が同じです。もし、通勤で田町までの利用だったとしても、品川まで定期を買っておけばお出かけの際に便利ですよ。
ただし、通常の運賃とは区間が異なり、通常運賃が同じ区間であっても定期代は同じとは限らないので注意してください。
通学定期は、利用最短区間しか購入することができません。
定期の節約ポイント③分割定期で大幅コストカット!
通勤ルートが長い場合には、ルートを分割して定期を買うことで定期代を大幅に節約することができます。
例えば、八王子から東京までの通勤の場合は、「八王子〜新宿」「新宿〜東京」で分けると、6ヶ月で2万円ほどの節約になります。
電車では、同じ区間で私鉄もある場合には料金の安い私鉄に対抗するために、一部の区間だけ電車賃を安く設定している場合があるのです。(この区間を特定区間運賃と言います。)
つまり、通勤ルートを分割して、この特定区間だけを利用する定期を購入すると安くなるというわけです。分割した駅(例では新宿)で途中下車する必要はないので、便利ですよ。
乗車券分割プログラムを利用すると、分割すると運賃が安くなるのかどうか調べることができますよ。また、分割定期は東日本の場合、磁気定期のみの取り扱いとなります。
定期の節約ポイント④全線定期を活用しよう
勤め先と支店など、通勤する場所が2つある場合は、全線定期を利用するとお得ですよ。通常、行き先が2つある場合には2つの定期を持つことになりますが、全線定期なら1つの定期だけでOKです。
全線定期とは、特定の路線がすべて乗り放題になる定期のことで、東京メトロや都営地下鉄などで扱われています。
全線定期なら、勤め先とその支店など行き先が2つあっても定期を利用できますし、そのほかの路線も利用できるので休日に遊びにいく場合にも便利ですよ。
ただ、利用区間によっては2つ定期を買ったほうが安上がりなケースもあります。自分の利用する定期と、全線定期の価格を比べてから購入することをお勧めします。
定期の節約ポイント⑤クレカ利用ならポイントがもらえる
定期を買うときには、クレジットカードを使うとポイントが貯まるので、現金で支払うよりもお得になりますよ。定期は金額が大きいのでポイントが貯まりやすいです。
例えば、6ヶ月の定期代が3万円なら、ポイント還元率が1%であっても300ポイント貯まります。1年にすると600ポイントです。
元々ポイントの還元率が高いカードや利用額に応じてポイント還元率が上がるカードなら、さらにポイントがたくさん貯まりますよ。
また、クレジットカードを使っておけば、1ヶ月ですが支払いの猶予もできるのでお勧めです。
定期の節約ポイント⑥定期購入までの運賃は実質無料
定期は購入できる駅が限られています。人によっては、定期を購入する駅まで電車に乗らなくてはいけません。
ただ、購入する駅までの運賃は後から請求すると返金してもらえます。定期を購入する駅までの運賃を返金する手続きには2パターンあります。
定期購入用切符を使う
定期を購入する駅に行くまでの切符として定期購入用切符を使う方法です。通常の切符とは異なり、定期を買いに行く時に使用する特別な切符です。
通常の切符と同じように、券売機で購入することができます。もし、わからない場合は駅員に聞くと良いでしょう。定期を購入した際に、の発売所窓口に定期購入切符を提示すれば、返金を受けることができますよ。
自分から申し出れば、帰りの切符ももらうことができるので、忘れないでください。
定期購入用切符は、路線によって名称が異なる場合があります。
定期購入証明書を使う
通常の切符を使って定期の購入駅まで行き、定期の購入駅で定期購入証明書を発行してもらいます。定期購入証明書を発売所窓口に持っていけば、運賃を返金してもらえます。
返金を申し込むときに、「帰りの切符も欲しい」と申し出れば帰りの切符ももらうことができるので、ぜひ活用しましょう。
返金を受けるときの注意点
紹介した2つの方法のうち、どちらの方法を使うかは路線によって異なります。例えば、JR東日本においては駅ごとにルールが違うそうです。事前に自分が利用する駅の窓口に、問い合わせると確実ですよ。
継続よりも新規がお得?定期を買うタイミングにも注意しよう
定期の期限が切れたら、すぐに継続購入をするのが一般的です。しかし、場合によっては新規で買ったほうがお得になることもあります。
それは、定期が切れた次の日から休日に入る場合です。年末年始やお盆、土日などで会社が休みの場合は、休み明けからの定期を新規で購入したほうが長く使えるのでお得になりますよ。
新規での購入だと定期を買うタイミングがすこし面倒になりますが、すこしでも節約したいという人は新規購入することをお勧めします。
運動にもなる!徒歩や自転車を活用して定期代を節約する
定期の料金は区間によって決められているので、「最寄駅の数駅先のほうが料金が安くなる」という場合もあります。こういったケースでは、最寄駅ではなく数駅先から定期を購入するほうが安く済みます。
特に駅数がおおい都市部では、駅と駅の間が短いですので、数駅先からの利用でも不便はしないでしょう。数駅先まで歩いたり、自転車を使ったりすれば運動にもなりますよ。
ただ、自転車を使うと駐輪場の料金がかかって高くつく場合もあるので注意してください。また、通勤時間がすこし長くなる可能性もあるので、利便性との兼ね合いも考えながら決めると良いでしょう。
工夫をして定期代を節約しよう まとめ
定期代を節約する方法について紹介しました。定期代を節約するときには、購入の際に工夫することが大切です。記事では具体的な方法として以下の6つを取り上げました。
- 6ヶ月定期を使う
- 最大区間で利用する
- 分割定期を利用する
- 全線定期を利用する
- クレジットカードを利用する
- 定期を購入する駅までの運賃を無料にする
定期が同じ値段になる区間がある場合は、最長区間まで購入したり、クレジットカードで購入したりすることでお得に電車を利用することができますよ。
そのほか、効果はすこし小さいですが、定期の期限が切れた翌日が休日の場合には、休み明けから新規購入するとお得になります。
また、最寄駅よりも数駅先からの利用で定期代が安くなる場合には、数駅先まで家から歩いたり自転車を使ったりすることで節約が可能です。
この方法は通勤がすこし面倒になるので、無理のない範囲で行ってくださいね。