一人暮らしをしていて、水道光熱費などの固定費を少しでも節約したい方はいませんか?水道代は、水道光熱費の中でも、少しの工夫で誰でも簡単に節約することができます。
本記事では、水道代の基礎知識と一人暮らしの水道代の平均額、そして、誰でも簡単にできる一人暮らしの水道代の節約術を厳選して7つ紹介していきます。
すぐに実践できる節約術を紹介してるので、是非最後まで読んでみてください。
一人暮らしの水道代平均額
政府統計によると、2019年の関東エリアの一人暮らしの水道代平均額は、下記の表のようになっています。
期間 | 水道代 |
2019年1月〜3月 | 1,675円 |
2019年4月〜6月 | 1,773円 |
2019年7月〜9月 | 1,656円 |
2019年10月〜12月 | 1,574円 |
参考:家計調査 家計収支編 単身世帯 e-Stat(https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0003005368)
あなたの現在の水道代は、上記の平均額と比較していかがでしょうか。1年を通してあまり水道代の金額に変化はありませんが、4~6月は若干高くなり、10~12月は若干安くなる傾向があります。
水道の節約を始めるからには、水道代の基礎知識を知っておいた方が良いので、これから水道代の基礎知識を解説していきます。
水道代の基礎知識
水道は通常2ヶ月に1度検診されて、料金が請求されます。請求される料金は、以下の計算式の料金の合計になっています。
(基本料金 + 従量料金)×1.10(消費税率)
それでは、水道代の計算式の「基本料金」と「従量料金」について、詳しく解説していきます。
基本料金
「基本料金」とは、水道の使用に関わらず、契約している限り必ず請求される料金のことです。基本料金は、自宅に通っている水の通っている管の太さ「口径(こうけい)」によって、料金を算出しています。
基本料金は、口径が太ければ太いほど高くなります。例えば、東京都の基本料金は以下のように定められています。
口径のサイズ | 13mm | 20mm | 25mm | 30mm | 40mm | 50mm |
基本料金 | 860 円 | 1,170 円 | 1,460 円 | 3,435 円 | 6,865 円 | 6,865 円 |
口径のサイズは、水道局が毎月自宅に送られてくる「ご使用水量・料金のお知らせ」や「領収書」に記載があるので、この機会に一度確認してみてください。
従量料金
「従量料金」とは、使用した水の量に応じて請求される料金のことです。毎月の水道料金に増減があるのは、水道料の増減に対してかかる従量料金が変動するからです。
従量料金は、1㎡ごとに定められており、水道の使用量が少なければ少ないほど安く済みます。例えば、東京都の従量料金は以下のように定められています。
使用量 | 1~5 ㎥ | 6~10 ㎥ | 11~20 ㎥ | 21~30 ㎥ | 31~50 ㎥ | 31~50 ㎥ | 51~100 ㎥ | 101~200 ㎥ |
1m³毎の単価 | 0円 | 22 円 | 128 円 | 163円 | 202円 | 213円 | 298円 | 372円 |
1㎥は「1000L」です。1㎥(立方メートル)= 1トン = 1,000L(リットル)
水道料金を節約するために、可能な限り水道の使用量を減らして、従量料金を安く抑えるようにしましょう。
一人暮らしの水道代の節約術を7つ紹介
これから、具体的な水道代の節約術を紹介していきます。誰でも簡単にできる方法を紹介していくので、是非試してみてくださいね。今回紹介する節約術は以下の7つです。
- トイレを流すレバーを使い分ける
- 食器を「ため洗い」する
- 食器洗い機を使う
- お風呂はシャワーで済ませる
- 節水用のシャワーヘッドを使う
- 洗濯をまとめてする
- 洗濯機のコースを変更する
それぞれの詳しい節約術について、次の章から一つひとつ丁寧に紹介してきます。
一人暮らしの水道代の節約術①トイレを流すレバーを使い分ける
トイレを流すレバーには「大」と「小」がありますが、レバーの使い分けは意識したことはありますでしょうか。トイレを流すレバーの「大」と「小」を使い分けると、水道代を節約できます。
例えば、国内トイレメーカー最大手TOTOの2017年に発売したトイレで使用される水の量は、大は「3.8L」、小は「3.3L」となっています。(参考:トイレナビ:https://www.sanitary-net.com/history/transition.html)
1回あたりの「大」と「小」の水量の違いは少しかもしれませんが、トイレは1日に何度も使うので、塵も積もれば山となります。トイレのレバーを使い分けて節水を心がけましょう。
一人暮らしの水道代の節約術②食器を「ため洗い」する
食器を流しで洗うときに、水を出しっぱなしにする「流し洗い」をすると、水を無駄にしてしまいます。例えば洗い物をする際に、5分間水を流し続けると「60L」もの水を使うことになってしまいます。
そのため、食器をためてから洗う「ため洗い」をして節水するようにしましょう。洗い桶に水をためて食器を水につけてから洗うと、油汚れも簡単に洗い落とすことができるので、水の節約に繋がります。
また、洗い桶を使えば、油汚れを落とすのに時間があまりかからなくなるので、時間の短縮もできます。
洗い桶は、1000円から2000円程度で購入することができるので、購入を検討してみてはいかがでしょうか。
一人暮らしの水道代の節約術③食器洗い機を使う
食器洗い機は多くの水を使うイメージがあるかもしれませんが、食器洗い機を使うと水道代を節約することができます。
例えば、パナソニックの食器洗い機を使うと、手洗いする場合と比べて水道の使用量は「9分の1」になります。(参考:パナソニック公式ホームページ https://sumai.panasonic.jp/dishwasher/merit/watersave.html)
最初は食器洗い機の本体を購入するのに、費用がかかってしまいますが、長期的に考えると食器洗い機を使った方が得です。
また、食器洗い機を使うと、食器を洗う面倒な手間をなくすことができます。この機会に、食器洗い機の購入を検討してみてはいかがでしょうか。
一人暮らしの水道代の節約術④お風呂はシャワーで済ませる
一人暮らしの場合、お風呂の水をためても自分1人しか湯舟につからないので、お風呂を毎日ためていると、水道代が高くついてしまいます。そのため、冬の寒い日以外は「シャワーで済ませる」ことをおすすめします。
東京都水道局の水道1L当たりの単価は0.24円となっています。(参考:https://www.waterworks.metro.tokyo.jp/faq/qa-11.html)
一般的な浴槽は200Lで満タンになるので、「0.24×200=48円」となります。そのため、浴槽に水を1回貯めるだけで、「約48円」かかっていることになります。
1ヶ月間毎日浴槽に水をためると、「48×30日=1440円」かかります。浴槽につからなければ、1ヶ月「約1440円」の節約になるので、節水したい方は可能な限りシャワーで済ませるようにしてみてください。
一人暮らしの水道代の節約術⑤節水用のシャワーヘッドを使う
シャワーを浴びると大量の水が流れてしまうので、もったいないですよね。シャワーを浴びる際に、節水用のシャワーヘッドを使うと、水道代を大幅に節約することができます。
節水できる量は、商品によって異なりますが、「50%~70%」節水できるものが一般的です。
節水用のシャワーヘッドは、ホームセンターに売っているので、この機会にシャワーヘッドを節水用のものに交換してみてはいかがでしょうか。
一人暮らしの水道代の節約術⑥洗濯をまとめてする
一人暮らしの場合、1日では洗濯物はあまり溜まらないのではないでしょうか。洗濯物が少ないにも関わらず、毎日洗濯をすると水を多く無駄にしてしまいます。
そのため、洗濯物は溜めてからまとめて洗った方が、洗濯機を使う回数が減るので、節水することができます。
単純計算ですが、毎日の洗濯を2日に1回にすると、洗濯の水道代は「2分の1」、3日に1回にすると、洗濯の水道代は「3分の1」になります。この機会に、洗濯の回数を見直してみてはいかがでしょうか。
一人暮らしの水道代の節約術⑦洗濯機のコースを変更する
あなたの持っている洗濯機には、「標準モード」の他に「スピードモード」はありますでしょうか。
スピードモードが搭載されている場合は、スピードモードを使えば節約になります。なぜならば、スピードモードを使うと洗濯1回当たりの水を使う量が少なくなるからです。
服が汚れている場合には、「標準モード」でしっかり洗うことをおすすめしますが、一人暮らしの大人の場合そこまで服が汚れることはありません。
そのため、普段洗濯をするときは「スピードモード」を使い、水道代を抑えるようにしましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。最後に一人暮らしの水道代節約術7選をもう一度おさらいしましょう。
- トイレを流すレバーを使い分ける
- 食器を「ため洗い」する
- 食器洗い機を使う
- お風呂はシャワーで済ませる
- 節水用のシャワーヘッドを使う
- 洗濯をまとめてする
- 洗濯機のコースを変更する
水道代の節約を心掛けると固定費が減り、貯金が貯まりやすくなったり、生活費に少しゆとりが出るようになります。
本記事を読んで、普段意外と水道代を無駄に払っていることに、気づいたのではないでしょうか。水道代を節約するためには、日々の少しの心掛けが大切です。
本記事で紹介した水道代7つの節約術を実践して、上手に水道代を節約してみてください。