「カードローンとキャッシングは同じ意味じゃないの?お金を借りるって意味じゃないの?」
「カードローン」と「キャッシング」は、お金を借りたいときによく聞く言葉ですよね。どちらもお金を借りることに変わらないのですが、厳密には違いがあるんです。
今回は、この2つの違いとそれぞれの特徴を具体例も踏まえて紹介するので、どちらが自分に向いているお金の借り方か知りたい場合は読んでみてください。
(トップ画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/2650240?title=%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%89%E3%81%A8%E7%B4%99%E5%B9%A3)
カードローンとキャッシングって何が違うの?
カードローンとキャッシングの違いは何かと聞かれて答えられますか。具体的にどんな違いがあるかと聞かれると難しいですよね。両方の違いは主に次のようになります。
- カードローン:お金を借りる専用のカードを利用して引き出せる、リボ払いで返済が一般的
- キャッシング:クレジットカードの機能を利用してお金を引き出せる、一括返済が一般的
どちらもカードを利用してお金を借りることは同じですが、それぞれの特徴に応じて使い分けると便利なものです。ここからはカードローンとキャッシングの特徴をそれぞれ3つずつ紹介しますね。
カードローンの特徴①金額の範囲内で何度も借りられる
カードローンの特徴の1つ目は「金額の範囲内で何度も借りられる」です。
カードローンは審査で出た金額の範囲内でなら、何度も借りることができます。例えば、審査で10万円と出た場合、10万円を借りた後返済すれば、再び10万円を借りられます。
10万円までなら4万円借りても、6万円借りても問題ありません。返済すれば、返済した分だけ再び借りられるので便利ですよね。
ただし返済するときは利息もついてくるので、1度借りたら早めに返済するようにしましょう。利息は返済が長引くほど膨れ上がります。
カードローンの特徴②何百万と大きい金額を借りられる
カードローンの特徴の2つ目は「何百万と大きい金額を借りられる」です。
カードローンは、審査結果によっては一括で返済できない大きい金額を借りられることができます。キャッシングはクレジットカードを作る時に枠が決まっていますが、カードローンは審査次第で金額が変わります。
借りられる金額は、年収の3分の1までと貸金業法で決まっているので、年収が300万円であれば、最高100万円まで借りられるでしょう。
100万円を一括で返済することは難しいので、リボ払いで毎月一定の金額と利息を支払うことになりますが、急に大きい金額が必要なときは助かりますよね。
カードローンの特徴➂キャッシングより金利が低い
カードローンの特徴の3つ目は「キャッシングより金利が低い」です。
カードローンの中には、金利がキャッシングよりも低いものがあります。銀行が提供しているカードローンの金利が平均14%~16%で、消費者金融が提供しているカードローンの金利は平均15%~18%でしょう。
カードローンは審査結果で金利が変わるので、消費者金融で借りても金利が低くなることはあります。
一方でキャッシングの金利は18%の所が多く、一括返済でも利息が高くなるでしょう。カードローンと違い、借りた金額に関係なく金利は18%になるので、注意しましょう。
キャッシングの特徴①使える枠が決まっている
キャッシングの特徴の1つ目は「使える枠が決まっている」です。クレジットカードにはショッピング枠とキャッシング枠があり、それぞれ使える金額の上限が決まっています。
ショッピング枠の中にキャッシング枠があるので、高額な買い物をし続けるとキャッシングできる金額が減ります。例えばクレジットカードのショッピング枠を100万円、キャッシング枠を50万円あるとしましょう。
クレジットカードで買い物をして80万円まで枠を使ったとします。するとショッピング枠の残りは【100万円ー80万円=20万円】となりますよね。このときキャッシング枠は何円になるでしょうか。
キャッシング枠は50万円ではなく、20万円になります。ショッピング枠の中にキャッシング枠があるので、買い物をすればするほど、キャッシング枠が減ることになるので注意しましょう。
キャッシングの特徴②枠を増やしたい場合は申請が必要
キャッシングの特徴の2つ目は「枠を増やしたい場合は申請が必要」です。
先ほどキャッシング枠は、ショッピング枠により借りられる金額が左右されることを説明しました。どうしても事情があって、キャッシング枠を増やしたいときがあるでしょう。
この場合は、キャッシング枠を増額する申請が必要になります。お金を借りる申請になるので、カードローンと同じように審査があります。審査の結果、キャッシング枠を増額できない可能性も。
キャッシング枠を増額するときの審査基準は、別の章で詳しく解説しますね。
キャッシングの特徴➂不正利用による補償が無い
キャッシングの特徴の3つ目は「不正利用による補償が無い」です。
クレジットカードは不正利用された場合、連絡すれば補償がされます。しかし、キャッシングの場合は、不正利用されても補償がされません。カードの機能だから補償があると思いがちですが、キャッシングは別扱いです。
自分のカードで、キャッシングが不正利用された場合の補償がどうなっているか確認したい場合は、カード会社の利用規約を確認しましょう。
常に自分のクレジットカードの管理をしっかりしておかないといけませんね。
審査の基準はカードローンもキャッシングも同じ
カードローンは申請の時に、キャッシングはクレジットカードを作る時と枠を増額する時に審査があります。審査で見られる内容はどちらとも同じです。主に次の内容をチェックされます。
- 返済能力があるか
- 過去にローンやクレジットカードで返済が遅れていないか
- 過去に債務整理をしてブラックリストに入っていないか
- 勤務先に何年勤めているか
- 雇用形態が安定しているか
審査では自分の収入から返済できる余裕があるのか、金銭感覚を見られます。また、勤務先や勤務期間も借りられる金額が変わる一因となるので、申請するときは注意しておきましょう。
また、キャッシング枠を増額するときは、主に過去の返済が遅れていないか信用情報をチェックされます。返済が遅れたことがある場合は、審査に影響する可能性が高いです。
少額借りるならキャッシング・高額借りるならカードローン
ここまでカードローンとキャッシングの違いやそれぞれの特徴を紹介しました。
現金を持っていないときにすぐに借りられるのはキャッシングです。少額でいいから必要な時にお金を借りやすいです。キャッシングは金利が高いため、翌月に一括で返済できる程度に利用した方が良いでしょう。
一方で、カードローンはある程度まとまった大きい金額が必要なときに便利です。返済をすれば何度も借りられるので、大きい金額が何度も必要な時は助かりますよね。
しかし、消費者金融のカードローンは金利が高い所が多く、返済が長引くほど利息が膨れ上がりやすいです。返済を早めにしないと、借りた金額の倍以上の金額を支払うことになるので注意しましょう。
カードローンとキャッシングの違いって何? まとめ
今回はカードローンとキャッシングの特徴を中心に解説しました。どちらもお金を借りるので、返済を進めないと利息が膨れて想像以上のお金を払うことになります。
私はカードローンを利用したことがあり、返済金額の内訳を見たときに、利息にあてられる金額が大きくショックでしたね。カードローンの返済がなかなか減らない原因は利息だと痛感した瞬間でした。
キャッシングも同様に支払いのときに利息が高くなるので、なるべくなら利息を少なくするために一括返済することをおすすめします。
どちらも上手く使えば便利なものですので、注意点を踏まえて自分に向いている方を利用しましょう。