投資に興味があるけど、借金をするのは怖いと考えている人は多いのではないでしょうか。
この記事を読むことで、投資と借金の関係について基本的な考え方が分かるようになります。
この記事を読んで、投資や資産運用について考える際の参考にしてください。
投資をするための借金は避けるべき?
投資のリスクや効率を考えると、投資をするための借金は避けた方が無難です。
まず、借金をすると継続的に利息が発生しますので、わざわざ資産運用の条件を悪くしていることになります。
それに加えて、借金をして投資をした末に投資が失敗すると、お金を稼ぐどころか借金を抱えてしまう可能性があります。
投資のための借金は大きなリスクがありますので、可能な限り自分の手持ちの資金の範囲で投資をするように心がけましょう。
「良い借金」の条件とは?
とは言え、借金が必ずしも悪いわけではありません。借金をすることで得られる利益が借金の利息より条件がはるかに有利なら、良い借金と言えるでしょう。
ビジネスのための借金は、事業規模を大きくしてくれる効果があります。安定して利益が出るビジネスモデルなら、借金をして規模を大きくするのもひとつの方法です。
逆に無借金にこだわりすぎると、チャンスを逃してしまうこともあります。
借金をすることで利息よりもリターンの方が大きく、確実に返済できる計画があるなら、借金をすることは悪いことではありません。
借金をして投資行ったお金持ちな有名人の例
世の中には、借金をしながら投資をする個人がいます。借金をしながら投資をする人として有名なのは、アパホテル代表取締役の元谷芙美子氏です。
「新25R」のインタビューで「経営が上手く言っていない時も、個人名義の25年ローンで約20億円借金をして、ホテルを買った」と述べています。
個人で約20億円も借金をして不動産に投資できるのは、元谷芙美子氏には、ビジネスに関しての深い知識とお金に関する深い知識があるからです。
つまり、借金をして投資するのであれば、投資先の特徴などをしっかり勉強してから行う方がよいということです。次の章では、投資には知識が必要であることについて紹介していきます。
借金して投資するならまずは勉強しよう
投資を始めようとする人の多くは、何に投資するのか、投資先はどういった特徴があるのかなどよく勉強しないものです。
借金してまで投資するのであれば、以下のような順序を守って投資をしてみましょう。
- 何にお金を投資するべきか、投資先について勉強する
- 投資先の特徴が分かり投資先が決まったら1万円など少額から投資をしてみる
- 投資の実績がついて来たら金額を大きくする
- 投資で得た利益を同じ商品に再投資していく
- 借金して投資してみる
投資先関しては、必ず深く勉強するようにしましょう。たとえば、FXや株取引では、デモトレードといってお金を使わずに投資を練習できるシステムがあります。
投資先の特徴を理解せずに、借金をして投資してしまうと「利益を出さないといけない」「儲けないといけない」という気持ちがあなた自身を焦らせてしまいます。
「利益を出さないといけない」と気持ちがあると、少し利益が出ただけで利益確定をしてしまったり、価格が下がり続ける投資商品を「いつかは価格が戻るだろう」と期待して投資商品を保有し続けたりします。
投資に関しての知識を身につけた上で、投資の実績を積み重ねていきましょう。もし、「勉強したくない」のであれば、借金して投資するべきではありません。
株の投資で失敗しても借金しない方法
株に投資して失敗すると借金を作ってしまうのではないか?という不安を持っている人もいるでしょう。
しかし自分のお金で株を買うというシンプルなルールを守っていれば、仮に株価が下がって損をしたとしても、借金ができることはありません。
株価はどんなに下がったとしてマイナスになることはないからです。
「必ず上がりそうな株があるから借金してたくさん買う」ということをすると別ですが、自分の資金で株を買う限りは借金ができる心配はありません。
投資の前に借金を返済すべき理由
これから投資をしようと考えている人は、現在自分が利用しているローンや借金について振り返ってみましょう。
もしクレジットカードのリボ払いの残額があったり、銀行のフリーローンを利用している人は、まずは借金を返済してから投資をすることをおすすめします。
借金を返済しながら投資をするということは不可能ではありませんが、借金の金利が高いとせっかく投資で利益が出ても相殺されてしまうからです。
借金があるならまずは可能な限り返済してから投資をする方が効率がよくなります。
投資と同時並行で返済できる借金
住宅ローンのように一部の目的別ローンでは金利が非常に低く設定されている低金利のローンなら投資と同時並行で返済しても特に問題ないでしょう。
投資や資産運用の利回りが年間の利率で計算できるなら、投資の利益から借りているローンの金利を引けばよいので、どちらが大きいかすぐに分かります。
金利が低いローンとしては住宅ローンやマイカーローン、奨学金などが挙げられます。
実質年率で0.1~3%程度の低金利なら、返済しながら投資をしても問題ないでしょう。
投資を始める前に返済すべき借金
逆に、投資を始める前に返済すべき借金は、高金利で高い利息の支払いが発生する借金です。
代表的なものは消費者金融や銀行カードローン、銀行のフリーローン、クレジットカードのリボ払いなどがあります。目的別ローンでもウェディングローンなど金利が高いものがあります。
基本的に使い道が自由で自分の好きなことに使えるローンは金利が高く設定されています。大手銀行が運営しているカードローンでも年利15%程度になっているものがありますので注意が必要です。
金利が高い借金を抱えた状態で投資をしても、借金の利息で投資の利益が減ってしまいますので注意しましょう。
投資で失敗した借金を効率的に返済する方法
投資で失敗して借金ができてしまったときは、投資で取り返そうとするよりも、まずは地道に返済することが大切です。
借金を効率的に返済するには、ムダな支出をできるだけ減らして、収入を増やすという基本的な努力が重要です。
収入を増やすためには、メインの収入源に加えてダブルワークでアルバイトをしたり副業をするという方法もあります。
借金を減らしつつ投資の勉強を続けて、利息の支払いが終わった後に投資を再開するという流れを目指しましょう。
まとめ
投資で失敗すると借金を作ってしまうのではないかという不安もあるかと思いますが、自分が持っているお金で投資をする限り、資産が減る可能性はありますが、マイナスになる心配はありません。
一方で投資に必要な資金を借金で調達すると、投資対象の価値が下がったときに借金だけ残ってしまう可能性があります。
また、住宅ローンのような低金利のものでない限り、借金をした状態で投資や資産運用をするのは効率的ではありませんので注意してください。
投資と借金の関係について整理して、効果的な資産運用ができるようにしていきましょう。