「任意整理をするとブラックリストに載ってしまう?よくわからないので解説してほしい」
任意整理など借金の手続きをする際、通常であれば「ブラックリストに載ったらどうなる?」といった不安が頭をよぎることでしょう。
そこで今回は、任意整理でブラックリストに載った際のデメリットについて、詳しく解説します。
この記事を読むことで、任意整理で発生する問題の対処法が理解でき、安心して手続きが進められます。ぜひ最後までご覧ください。
(トップ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/%E3%81%8A%E9%87%91-%E8%B2%A1%E5%B8%83-%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%8A%E3%83%B3%E3%82%B9-%E7%8F%BE%E9%87%91-3219337/)
任意整理して「ブラックリストに載る」とは?
借金問題でよく耳にするブラックリストですが、実物は存在しません。
一般的に「ブラックリストに載る」というのは、借金の返済遅延などの事故情報が、信用情報機関に登録されることを意味します。
ちなみに任意整理も同様で、手続きを行うと信用情報機関に事故情報が登録され、ブラックリストに載った状態となり、新たな借入れが不可となります。
次の項目では、任意整理の際に関わる信用情報機関について解説しますね。
任意整理の際に関わる「信用情報機関」とは?
現在国内には、主に下記の3つの信用情報機関が存在し、個人の信用情報を管理しています。
消費者金融会社・クレジットカード会社・全国各地の銀行など、金融に関するさまざまな企業が上記の各信用情報機関に所属。
特に任意整理などの債権整理を行うと、金融に関する事故情報が各信用情報機関に登録され、「ブラックリストに載った状態」になります。
任意整理の手続きを行い、ブラックリストに載った状態が続くのは、各信用情報機関とも5年です。
また、貸金業者が新規で借入れの申込みを受けると、信用情報機関の登録情報を確認し、事故情報の登録がないかチェックされます。
ちなみに事故情報の登録、つまりブラックリストに載っていることが判明すると、次の項目から挙げる4つのデメリットが発生します。
任意整理してブラックリストに載るデメリット①
ブラックリストに載るデメリットの1つ目は、「クレジットカードが使用不可になる」点です。
任意整理をすると、所持しているクレジットカード会社にも手続きの旨が伝わり、任意整理前までに使用不可となります。
また、たとえ手続きの旨が伝わらなかったとしても与信審査が行われ、遅かれ早かれクレジットカードは使用不可になります。
与信審査とは、クレジットカード会社などが契約者の返済能力を審査すること。
途上与信とも呼ばれ、カードを発行した後も利用状況に問題がないか、カード会社が定期的に確認しています。
任意整理してブラックリストに載るデメリット②
ブラックリストに載るデメリットの2つ目は、「新たな借入れができない」という点です。
任意整理の手続きを行いブラックリストに登録されると、ローンやキャッシングなどの借入れが不可となり、住宅などの大きな買い物が難しくなります。
一方で借入れができないというのは、身の丈にあった収入での生活を身につけられるチャンスでもあるので、見方を変えればメリットにもなります。
また、結婚や出産など急な出費の際は、各自治体で「緊急小口貸付制度」という救済措置が設けられており、審査が通れば10万円を限度として無利子での借入れが可能です。
主に各自治体の福祉課で対応していますので、資金繰りにお困りの方は、一度相談してみるのがおすすめです。
任意整理してブラックリストに載るデメリット③
ブラックリストに載るデメリットの3つ目は、「携帯電話の分割払いができない」という点です。
携帯電話やスマホの分割払いも、借入れと同じように一種のローンとして捉えられ、ブラックリストに載っている間は機種の分割払いができません。
なので携帯電話の機種を変更する際は、一括払い、もしくは少し古い機種にして対応する必要があります。
「ブラックリストに載ると携帯の分割払いができない」というのは、一般的にあまり知られていませんので、特に注意が必要です。
任意整理してブラックリストに載るデメリット④
ブラックリストに載るデメリットの4つ目は、「奨学金の保証人になれない」ことです。
奨学金など、基本的に借金の契約をする際は保証人も審査の対象になり、保証人がブラックリストに載っていると審査が通りません。
なので任意整理してブラックリストに載った場合、子供の奨学金を申請する際は、配偶者など家族内の別の人が保証人になる必要があります。
また奨学金には、教育支援協会のJASSO(ジャッソ)が連帯保証してくれる「機関保証制度」という救済措置があります。
下記の公式ページにて詳細が確認できますので、奨学金を検討している方は、任意整理の前に確認しておくと良いでしょう。
続いて、ブラックリスト期間が過ぎた後に借入れをする際の注意点を2つ、お伝えしますね。
ブラックリスト期間後に借入れする際の注意点①
ブラックリスト期間後、借入れをする際の注意点は、まず「短期間で複数の金融機関に申し込まない」ことです。
複数のクレジットカード会社に短期間で借入れの申込みを行うと、カード会社から「経済的に困っている」と判断され、審査が通りにくくなります。
また、借入れの申込みに関する履歴も各信用情報機関に登録されるため、カード会社同士で情報が共有されます。
いわゆる「申込みブラック状態」となり、短期間で複数のカード会社に申し込みをすると、新たな借入れができなくなるので注意しなければなりません。
ブラックリスト期間後に借入れする際の注意点②
つづいて、ブラックリスト期間後に借入れをする際の注意点として、「同じカード会社に申し込まない」ことが挙げられます。
信用情報機関で事故情報が削除されても、任意整理の対象となった金融機関やカード会社などには、借金の事故情報が半永久的に残り続けます。
いわば「社内ブラック状態」となり、さらに事故情報は同じグループ会社にも共有されるので、借入れの際は注意が必要です。
例えば、アコムで一度でも債務整理の記録が登録されると、親会社である三菱東京UFJ銀行での借入れが難しくなります。
なので任意整理をする際は、借金問題に強い法律事務所を利用し、ブラックリスト期間後に関する相談もすべきですね。
任意整理でおすすめの法律事務所「アディーレ法律事務所」
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(中略)
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(中略)
借金が約260万円減額になり、Sさんの月々の返済は半分以下になったことで、2年弱で借金を完済できました。
ちなみに、アディーレ法律事務所での相談は何度でも無料なので、気になる方はぜひ下記の公式ページをのぞいてみてください。
任意整理でブラックリストに載ったらどうなる? 【まとめ】
今回は、任意整理の際のブラックリストについて解説しました。要約すると、下記の通りです。
- クレジットカードが使用不可になる
- 新たな借入れができない
- 携帯の分割払いができない
- 奨学金の保証人になるのが困難になる
- 短期間で複数の金融機関に申し込まない
- 同じカード会社に申し込まない
任意整理をする際は、ブラックリストに載った後のことも考慮に入れ、金銭の管理をする必要があります。
また、任意整理後に新たな借金を作らないよう、法律事務所と相談しながら債務整理をしなければなりません。
この記事を参考に、あなたも任意整理の手続きを始め、借金問題の解決に向けて前進できると幸いです。