「今まで買い物は現金払いだったけど、『キャッシュレス決済』がお得だって聞くから使ってみたい。」
ここ数年で注目を集めているサービスが、「キャッシュレス決済」です。スマホ1つで簡単に支払いができることや、お得なポイント還元が受けられることから、人気を集めています。
ネットニュースやテレビなどでもよく取り上げられていることから、これを機に使ってみたいという人もいるでしょう。
この記事では、「キャッシュレス決済」の特徴と、サービスを提供している企業5選を紹介していきます。
この記事を読んで、現金払いの人で「キャッシュレス決済」を使う時の判断材料として役立ててください。
ここ最近で注目されている「キャッシュレス決済」
ここ数年、お店で買い物をする時によく見かけるのが、「キャッシュレス決済」です。ネットニュースやテレビなどのメディアで、「『キャッシュレス決済』を利用した方がお得ですよ。」と耳にする機会も増えました。
ここまで注目されるようになった理由は、2018年、経済産業省が「キャッシュレス・ビジョン」を発表し、2020年開催の東京オリンピックを視野にいれたキャッシュレス化を、国を挙げて推進しているからです。
経済産業省は、2027年6月までに、キャッシュレス決済比率を4割に引き上げる目標を立てています。
そのため、キャッシュレス決済比率18.4%(2015年時点)でしかない「キャッシュレス決済」も、今後見られる機会が増えてくるでしょう。
(出典:経済産業省 – キャッシュレス・ビジョンより)。
現金払いよりも「キャッシュレス決済」がお得な点
「キャッシュレス決済」は買い物の時に現金で支払う場合よりも、お得で便利だという評判をよく聞きます。特に、以下の点が評価されています。
- 中小・小規模店やチェーンで買い物をすると、最大5%のポイント還元が受けられる
- 財布からお金をいちいち出し入れする必要がなくなる
- スマホ1つで決済できることから、財布がいらない
スマホを使ってスマートに支払いができるだけでなく、最大5%ものポイント還元が受けられることから、今まで現金払いだった人も、「キャッシュレス決済」を使い始めるというケースが見られます。
「キャッシュレス決済」はお得な面がある一方で、注意点も
「キャッシュレス決済」は、スマホ1つでスムーズに支払いができるうえに、最大5%のポイント還元が受けられるため、お得です。一方で、利用するにあたって以下の注意点もあります。
- キャッシュレス決済を導入している加盟店でしか使えない
- 停電や通信障害といった状況では使えない
- 商品を購入したデータが自動的に企業へ送られる
2015年時点、日本のキャッシュレス決済比率は18.4%しかないため、導入していないお店が多いです。また、現金のように災害時に関係なく全てのお店で使えるわけではありません。
さらに、「キャッシュレス決済」を利用すると、商品を購入したデータが企業へ送られるため、お店でどんな商品を買ったのかを知られたくない人には不便です。
これらの注意点があることを踏まえて、「キャッシュレス決済」を利用するかどうかを検討したほうがいいでしょう。
次の項目から、各社が提供している、お得な「キャッシュレス決済」のサービス5つを紹介していきます。
お得な「キャッシュレス決済」のサービス①「PayPay」
最初に紹介する、お得な「キャッシュレス決済」のサービスは、「PayPay(ペイペイ)」です。
ソフトバンクグループ株式会社とソフトバンク株式会社、ヤフー株式会社の3社が共同出資して設立した「PayPay株式会社」が運営しているサービスです。
2018年に行われた、「100億円あげちゃうキャンペーン」で注目を集めたサービスとして知られています。
「PayPay(ペイペイ)」には、他社サービスと比較すると、以下のお得な点がありますよ。
- お店で買い物をする時に、ポイント還元率が最大1.5%と高い
- 「PayPay(ペイペイ)」の加盟店が多い
お店で、「キャッシュレス決済」を使った時に受けられるポイント還元率が最大1.5%と高く、2019年11月時点で加盟店数が170万店舗以上のため、利用できるお店が多い点が魅力です。
一方で、決済手段の対象が、銀行口座を通じて「PayPay」にチャージする「PayPay残高」か、クレジットカードの「Yahoo! JAPANカード」を利用する2つの手段しかない点がデメリットです。
お得な「キャッシュレス決済」のサービス②「LINE Pay」
次に紹介する、お得な「キャッシュレス決済」のサービスは、「LINE pay(ラインペイ)」です。スマホアプリで有名な、「LINE(ライン)」が運営しているサービスです。
「LINE pay(ラインペイ)」には、他社サービスと比較すると、以下のお得な点がありますよ。
- 「LINE Payカード」を使うと、3,000万店舗以上あるJCB加盟店で利用できる
- マイカラー制度があり、最大2%のポイント還元が受けられる
- 「LINE(ライン)」ユーザー同士で送金や割り勘が簡単にできる
プリペイドカード方式の「LINE Payカード」にチャージして利用することで、提携先の多いJCB加盟店で利用できます。
さらに、「LINE Pay」を使えば使うほどマイカラー制度のランクが上がり、最大で2%ものポイント還元が受けられる点が魅力です。
また、「LINE(ライン)」ユーザー同士の送金や割り勘も簡単にできるので、利便性がいいです。
一方で、クレジットカードと連携して決済することや、「LINE Payカード」へチャージすることができません。クレジットカードをメインにしている人にとっては使いにくい面があります。
お得な「キャッシュレス決済」のサービス③「楽天ペイ」
次に紹介する、お得な「キャッシュレス決済」のサービスは、「楽天ペイ」です。「楽天市場」で有名な、「楽天」が運営しているサービスです。
「楽天ペイ」には、他社サービスと比較すると、以下のお得な点がありますよ。
- 期間限定ポイントの「楽天スーパーポイント」で支払い可能なため、ポイント消化に役立つ。
- 楽天市場以外のネットサイトで利用可能で、利用額の1%がポイント還元される
- 提携しているお店で「楽天ペイ」と「楽天カード」の両方を使うことで、2%のポイント還元が受けられる
「楽天スーパーポイント」の余った分を「楽天ペイ」を利用して買い物ができることや、「楽天市場」以外のネットサイトでも「楽天ペイ」が利用できることから、利便性に優れています。
さらに、「楽天カード」を組み合わせることで2%のポイント還元が受けられることから、ポイント還元率も高いです。
一方で、「楽天会員」に登録しないと「楽天ペイ」が使えないというデメリットもあります。「楽天ペイ」を利用するなら、「楽天会員」の登録は必須です。
お得な「キャッシュレス決済」のサービス④「d払い」
次に紹介する、お得な「キャッシュレス決済」のサービスは、「d払い」です。大手通信会社「NTT docomo」が運営しているサービスです。
「d払い」には、他社サービスと比較すると、以下のお得な点がありますよ。
- 毎月の携帯電話料金と一緒に料金が支払える
- クレジットカードの登録がいらない
- プリペイドカードのようなチャージがいらない
利用時にクレジットカードやプリペイドカードがいらず、「d払い」の支払いが携帯電話料金と一緒にできることから、利便性がいいです。面倒な登録をせずに利用したい人にはおすすめですよ。
一方で、携帯電話料金と一緒に支払いが利用できる人は、ドコモユーザーのみで、「d払い」を利用してポイントを貯めるためには、レジで「dポイントカード」を提示する必要があります。
ちなみに、「d払い」のポイント還元率は0.5%~1.0%です。
お得な「キャッシュレス決済」のサービス⑤「au PAY」
最後に紹介する、お得な「キャッシュレス決済」のサービスは、「au PAY」です。大手通信会社「KDDI」が運営しているサービスです。
「au PAY」には、他社サービスと比較すると、以下のお得な点がありますよ。
- 「auスマートパスプレミアム」会員が利用すると、ポイント還元率が1.5%になる
- 「au WALLET クレジットカード」を使えばポイント還元率が上乗せされ、合計2.5%になる
月額会員制(499円)の「auスマートパスプレミアム」と、「au WALLETクレジットカード」を合せて使えばポイント還元率が合計2.5%になるため、auユーザーならぜひ利用したいサービスです。
一方で、auユーザーでないとポイント還元率を最大まで受けられず、送金・払出に対応している銀行が「じぶん銀行」しかない点がデメリットです。
「キャッシュレス決済」を賢く使う方法
ここまで、お得な「キャッシュレス決済」サービスを5つ紹介していきました。この記事を読んでいる人の中には、「『キャッシュレス決済』を有効活用したい。」と考えている人もいるでしょう。
サービスを有効活用したいなら、以下の点を意識しながら利用してみてはいかがでしょうか。
- 利用を検討しているサービスのポイントアップキャンペーンを確認する
- 使えないお店もあるため、「キャッシュレス決済」だけに頼らないようにする
- 通信障害や災害時でも使えるように、現金も持ち歩く
「キャッシュレス決済」を提供している各社サービスは、通常よりもポイント還元率がアップするキャンペーンを行っている時があるため、定期的に公式サイトを確認してから利用した方がお得です。
一方で、2015年のデータでは日本のキャッシュレス決済比率は18.4%と低く、導入していないお店も未だに多いので、現金を使う機会は多いです。
また、通信障害や災害によって電波状況が悪くなった場合、サービスが使えなくなるため、災害対策として必ず現金は持ち歩きましょう。
まとめ
ここまで、「キャッシュレス決済」の特徴と、5つのお得なサービスを紹介していきました。内容をまとめると、以下の通りです。
- 国を挙げてキャッシュレス決済の普及を推進している
- スマホ1つで決済できるため財布がいらない
- 現金と比べてどのお店でも使えるわけではない
名前 | メリット | デメリット |
「PayPay(ペイペイ)」 |
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「LINE pay(ラインペイ)」 |
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「楽天ペイ」 |
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「d払い」 |
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「au PAY」 |
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「キャッシュレス決済」は、スマホ1つで簡単に支払いができるうえに、ポイント還元が受けられるお得なサービスです。
一方で、まだ始まったばかりのサービスなので、使えないお店も未だに多く、災害時には利用できないリスクもあることに気をつけましょう。
「キャッシュレス決済」だけに頼りきるのではなく、現金も一緒に持ち歩いて、ポイントを貯めながら賢く活用してみてはいかがでしょうか。