「低圧電力って何?」「どんなプランがあるの?」「新電力でおすすめのところは?」などと気になったことはありませんか?
実際に、新電力で低圧電力プランを利用したいと思っていても、おすすめの新電力会社や低圧電力について詳しくわからなくては不安ですよね。
そこで、この記事では、低圧電力のプランについてや高圧電力との違い、新電力に乗り換える手順について紹介していきます。
この記事を読むだけで、低圧電力と高圧電力の違いやおすすめの新電力会社がわかるのでぜひ参考にしてみてください。
(アイキャッチ画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/376011?title=%E9%9B%BB%E5%8A%9B%E3%81%AE%E5%B0%8F%E5%A3%B2%E8%87%AA%E7%94%B1%E5%8C%96)
高圧電力と低圧電力の違いは?
高圧電力と低圧電力の違いは、主に契約電力にあります。契約している電力が、50kw以上だと高圧電力で50kw未満だと低圧電力です。
高圧電力は、6600Vの高圧で送電されており、工場や病院などの大型施設で大量の電気を使用する施設に供給されています。
また、高圧電力は、受信する時の電圧が高いため、キュービクル(高圧受電設備)を設置して100Vや200Vに変圧して使用します。
契約電力 | 使用場所 | キュービクルの設置 | |
高圧電力 | 50kW以上 | 大型施設(工場・病院) | 必要 |
低圧電力 | 50kW未満 | 一般家庭(従量電灯プラン)
飲食店・事務所(動力プラン) |
不要 |
低圧電力は2つのプランがある!
低圧電力は、契約電力が50kW未満で、供給電圧が200V以下の電圧規模のことです。従量電灯プランと動力プランの2つが存在します。
従量電灯プランは、電力の供給が単相の場合で、動力プランは三相です。従量電灯プランは、一般家庭で使われ、動力プランは業務用機器を使う店舗やオフィスで使われています。
電気の供給方法 | 使用場所 | |
従量電灯プラン | 単相(電圧100V、または200V) | 一般家庭 |
動力プラン | 三相(標準電圧200V) | 飲食店・事務所・マンション・工場 |
単相(コンセントの穴が2つ)
単相は、一般家庭で利用している電気交流です。利用する電線の数は2本で、交互に電気が行き来しています。
配線の数が少ないので、安全性があり、家庭の電気供給によく利用されており、100Vまたは200Vのものが存在しています。
三相(コンセントの穴が3つ)
三相は、単相を等間隔に3つ重ね合わせたもので、大きな電気を送る際に利用します。
200Vのみで単相より安全面では劣りますが、電力が多く供給可能です。
【低圧電力】従量電灯プランについて
従量電灯プランは、大手電力会社が提供している低圧電力向けの電気料金プランです。電気の使用量に応じて電気料金が課金されるシステムです。
テレビや洗濯機などの家電製品に向いているプランのため、一般家庭では従量電灯プランがよく利用されています。
大手電力会社の従量電灯は、「従量電灯A」「従量電灯B」「従量電灯C」などと細かく分類されています。また、新電力会社も大手電力会社の従量電灯をならった電気料金体系になっています。
従量電灯の電気代=基本料金+電力量(従量)料金±燃料調整費+再生エネルギー発電促進賦課金
そのため、大手電力から新電力に乗り換えたい場合は、契約したい新電力会社の公式サイトや比較サイトで、シミュレーションをして、自分の電気使用量や生活スタイルに合っているプランを選ぶのがおすすめです。
【低圧電力】動力プランについて
動力プランは、業務用機器を使用している飲食店や事務所などの法人向けプランです。一般家庭で使用されることは、ほとんどありません。
業務用機器を使用する店舗は、低圧電力の動力プランの契約が必要になってきます。
なぜなら、業務用機器は、三相を使用するため、一般家庭向けの2つ穴コンセント(単相)では対応不可だからです。
そのため、業務用機器を使用する場合は、動力プランが適応されます。
- 業務用冷蔵庫
- 業務用エアコン
- エレベーター など
電力の自由化により低圧電力プランも安く利用できる!
2016年に4月に電力の小売全面自由化が開始されたことにより、会社が自由に電気料金を設定可能になりました。(参考:電力小売全面自由化|資源エネルギー庁)
新電力会社は、月々の基本料金や従量料金を大手電力よりも低く設定しているところが多いです。そのため、新電力を選ぶと、低圧電力プランを大手電力よりも安く利用できます。
また、従来の大手電力会社にはなかったキャンペーンや特典にも注目して自分に合っている新電力会社を選びましょう。
そこで、次からは、低圧電力でおすすめの新電力会社を家庭向けと法人向けで合計4社紹介していきます。
家庭向け | CDエナジーダイレクト |
---|---|
家庭向け | 新日本エネルギー |
法人向け | ハルエネでんき |
法人向け | USENでんき |
【家庭向け】おすすめの新電力①CDエナジーダイレクト
- 中部電力と大阪ガスの共同出資のため信頼性がある
- 豊富なプランの中から自分に合ったプランを選べる
CDエナジーダイレクトは、株式会社CDエナジーが運営しています。中部電力と大阪ガスが共同出資で設立しました。そのため、高い信頼性があります。
基本料金と従量料金ともに、東京電力よりも安く設定されているので、乗り換えるだけで電気代が節約可能です。
また、CDエナジーダイレクトは単身、ファミリー、オール電化向けなど様々なプランの中から自分に合ったプランを選ぶことができます。
供給エリアが東京電力のみですが、電気とガスのセット割りもあるので、関東エリアで光熱費を削減したい方におすすめです。
【家庭向け】おすすめの新電力②新日本エネルギー
- 電気をたくさん使用する家庭向け
- 供給エリアが広い
- コンビニ払いができる
新日本エネルギーは、株式会社NEXT ONEが提供しているサービスです。大手電力会社よりも料金プランが安く設定されています。
電気をたくさん使用する家庭におすすめですが、電気をあまり使用しない世帯だと、新日本エネルギーに乗り換えても安くならない可能性があるので注意しましょう。
ほとんどの新電力は、支払い方法がクレジットカード払いか口座振替です。しかし、新日本エネルギーは、「クレジットカード払い」「口座振替」「コンビニ払い」の3つから選べます。
また、沖縄や離島以外の地域全てに供給をしているので、供給エリアが広いのも魅力的です。
【法人向け】おすすめの新電力③ハルエネでんき
- 法人向けにたくさんのプランが存在している
- 全国(離島を除く)で利用できる
ハルエネでんきは、株式会社ハルエネが法人向けに提供しているサービスです。
動力プランを提供している新電力会社は、プランが少ないことが多いので、自由に選ぶことがあまりできません。
しかし、ハルエネでんきは、たくさんのプランの中から、自分の住んでいる地域に合わせて、自分にあった動力プランを選ぶことができます。
また、ハルエネでんきは供給エリアが全国(離島以外)のため、対応エリアが広いのも魅力的です。
【法人向け】おすすめの新電力④USENでんき
- 有線放送をよく利用する店舗に人気
- 基本料金が大手電力よりも安くなる
USENでんきとは、「USEN-NEXT-HOLDINGS」が法人向けに提供しているサービスです。
動力プランは、飲食店や美容院、コンビニエンスストアなどの中規模店舗向けに販売されています。特に、有線放送をよく利用する店舗に人気があります。
USENでんきは供給エリアが限定されているので、対応エリアかどうかを事前にチェックしておきましょう。
東北電力/中部電力/北陸電力/関西電力/中国電力/四国電力/九州電力
地域の大手電力会社の低圧電力プランと比較すると基本料金が安くなります。しかし、地域によっては、大手電力会社の方が安くなる場合もあるので、契約前にしっかりとシミュレーションをしておきましょう。
低圧電力プランの新電力に乗り換える手順について
ここでは、新電力の低圧電力プランに乗り換える手順について紹介していきます。
- 検針票(電気ご使用量のお知らせ)を準備する
- 電力会社を選ぶ
- シミュレーションをする
- 契約したい新電力に申し込む
- 乗り換え完了
まず、検針表を準備しましょう。次に、電気料金や内容を見て自分が契約したい電力会社を選んでください。現在の電気代よりもお得になるかを確かめるために、シミュレーションをしましょう。
シミュレーションは、企業の公式サイトか比較サイトからできます。シミュレーションを終えたら、申し込みの手続きを契約したい新電力の公式サイトから行ってください。
後は、電力会社が勝手にやってくれるので、待っているだけで契約が可能です。新しい電力会社に乗り換えた際に、現在の電力会社との契約は自動的に終了します。解約手続きは不要です。
まとめ:新電力の低圧電力プランを利用して電気代を節約しよう!
低圧電力は、従量電灯プランと動力プランがあり、一般家庭向けと法人向けに分かれています。それぞれのおすすめの電力会社は、一般家庭と法人で違ってきます。
そのため、自分に合っている新電力会社を選ぶことで、電気代の節約に繋がりますよ。
また、気になる新電力の低圧電力プランを見つけたら、企業の公式サイトか比較サイトで料金のシミュレーションをして自分に合っている新電力会社を選びましょう。