コロナ禍が長引き、自粛生活が続いてしまい食費が増えてしまった人は多いでしょう。「なんとか、食費を節約して貯金をしたい」そう考えていませんか?
食費を節約して、貯金額を増やしたいと思っているならまずは、食費の実態をしっかり知るべきです。
おもむろに、食費を節約すると言っても月々の食費がどのくらいなのかわからなければ、節約などできません。
そこで、本記事では食費の節約術を9選紹介していきます。この記事を読めば、無理なく食費を節約して貯金を増やす方法がわかります。
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食費を節約して貯金を増やす9つの方法とは?
漠然と食費を節約しようと思っても、どうしたらいいのかすぐには浮かんできませんよね。そこで、次の章から食費を節約する方法9選を解説していきます。9つの節約方法は以下の通りです。
- 毎月の食費を把握する
- 1日の食費予算を決める
- 週ごとに予算を決める
- 食費専用の財布を作る
- 特売品を買いすぎない
- 不要なまとめ買いはしない
- 買い物メモで無駄買い防止
- お弁当にチャレンジ
- ポイントを貯めて買い物で使う
どの方法も決して難しいことではありません。無理なく続けることができる方法なので、ぜひ試してみてください。
食費を節約して貯金を増やす方法①毎月の食費を把握する
食費を節約して貯金するぞ!と思って、いきなり食費を削ってしまうのではなく、まずは、毎月いくら食費を使っているのか把握しましょう。
何にどのくらい使っているか、整理すると実は無駄が見えてきます。コンビニに寄って、余計なものを買っていませんか?
コンビニでの買い物は、一回が数百円でも回数が多くなれば意外と大きな出費になってしまいます。食費を把握するすることで、支出の流れがはっきりして食費を節約するための始めのステップとなります。
家計簿を使って出費の管理をするのが面倒なら、レシートを読み込ませるだけで管理してくれるアプリなどもありますので、大いに活用して日々の出費を把握してみましょう。
食費を節約して貯金を増やす方法②1日の食費予算を決める
1ヶ月で何にどれだけ使っているのかわかったら、1日の食費予算を決めていきましょう。
総務省統計局が発表した2021年のデータを見ると、単身世帯あたりの食費は38,410円となっています。世帯数別に見ていきましょう。
世帯数 | 単身世帯 | 2人 | 3人 | 4人 | 5人 | 6人 |
食費 | 38,410円 | 66,327円 | 77,578円 | 87,017円 | 92,333円 | 10,5102円 |
外食費 | 7,324円 | 6,612円 | 9,400円 | 13,693円 | 14,244円 | 14,744円 |
単身世帯で言うと38,410円のうち、7,324円が外食費です。結構な割合を占めていますね。時には外食もいいですが、自炊の方がやはり節約になります。
単身世帯の38,510円を31日で割ると1日当たり1人、1,239円となります。二世帯以上になった場合、まとめて購入した方が安い場合もあるので単純に倍にすればいいわけではありません。
まずは、あなたの世帯数の平均から31日を割った金額から1日の食費予算を決めてみてください。毎日買い物に行かず、3日1度なら単身世帯なら1,239円×3=3,717円使うことができます。
家計の消費支出に対し、食費がどれくらいの割合を占めているかを表す数値を、エンゲル係数と言います。エンゲル係数は、以下のように計算することができます。
- エンゲル係数(%)= 食費÷消費支出 × 100
政府統計の家計調査では、2020年度のエンゲル係数の平均が28.5%となっています。この平均よりも高いようなら、食費が示す割合が高いことを意味するため節約を考えた方がいいでしょう。
年収によってエンゲル係数の割合は違ってくるので、一覧を見てみましょう。
年収 | 300~399万円 | 400~499万円 | 500~599万円 |
エンゲル係数 | 26% | 24% | 23% |
年収が上がるとエンゲル係数は下がる傾向にあります。この一覧はあくまで平均値ですが、自分の食費と比較して、エンゲル係数が高いようなら食費の節約を考えてみましょう。
食費を節約して貯金を増やす方法③週ごとに食費予算を決める
1日の食費予算が決まったら、週ごとの予算決めていきましょう。単身世帯の場合なら、7日で8,673円ですが、端数は切り上げて考えてみましょう。
- 1人暮らし約9,000円
- 2人暮らし約16,000円
- 3人暮らし約18,000円
- 4人暮らし約20,000円
- 5人暮らし約22,000円
- 6人暮らし約26,000円
週ごとの食費予算が決まったら、1週間ごとに袋に入れて保管しておきましょう。そうすることで、残金を気にしながら買い物をする習慣が身に付いていき、節約に繋がるからです。
食費を節約して貯金を増やす方④食費専用の財布を作る
食費の予算が決まったら、食費専用のお財布を用意しましょう。食費以外のお金と一緒にしてしまうと、食費をいくら使ったのかわからなくなってしまうからです。
「ちょっと足りないから、交際費から借りておこう」と食費の予算以外の項目から使ってしまうと、残金がわからなくなって節約になりません。
食費の1ヶ月分をまとめてお財布に入れるのではなく、1週間ごとの食費予算を財布に入れて使いましょう。
決まった曜日に補充する形を取れば、使いすぎ防止にもなります。逆に残金があれば繰り越すことになるので、次の週が少し余裕がある感覚になりストレスなく続けられます。
食費を節約して貯金を増やす方法⑤特売品を買いすぎない
特売品があると「お得だ!」という気持ちが先走って、買う必要がないものまで買ってしまったことありませんか?いくら安くても買い過ぎはフードロスを招きかねません。
もちろん、購入しようと思っているものなら、夕方のタイムセールなどを狙って買うのもいいでしょう。
しかし、「お得だから」という理由で、飛びついて買ってはいけません。必要かどうか、手に取る前に良く考えて見てください。
「安いから買う」から、「安くなくても買う」という意識で買い物をすると自然と、無駄なものを買ってしまったということはなくなりますよ。
食費を節約して貯金を増やす方法⑥不要なまとめ買いはしない
まとめ買いをすると、不要なものを買い過ぎてしまう場合があります。1週間に1度しか行けない場合だと、献立を考えながら買い物をしなくてはいけません。
きちんと献立を考えないで、1週間分の食材を買いに行く感覚だと無駄なものまで買ってしまう可能性が出てきます。
できれば、次に買い物に行くまでの献立を考えてから買い物に行きましょう。「献立考えるのが面倒」と思うなら、まずは肉、魚といったメインになるものから回りましょう。
そうすれば、自然と献立もイメージできて野菜やその他の食材を選ぶことで、献立が決まり無駄買いしなくてすみます。
食費を節約して貯金を増やす方法⑦買い物メモで無駄買い防止
買い物に行くときは、必要なものをメモしてから出かけましょう。買い物メモを持つことで買い忘れ防止にもなります。
メモを見ながら買い物をするので、意外とその他のものが気にならず無駄なものを買わずにすみます。
もしも、お菓子や嗜好品などを購入しようとしても「食材を買って余ったら買う」とすれば、「ついつい買ってしまった」といった無駄買いも防ぐことができるのです。
買い物メモを作るということは、今足りないもの、買っておきたいものを考えることになり、手元の食材を見直すことになります。フードロスも減らすこともでき無駄がなくなるのです。
食費を節約して貯金額を増やす方法⑧お弁当にチャレンジ
食費を節約するなら、外食の回数を減らすのがいいでしょう。あなたは、お昼は外食ですか?どうしても、お昼を外食もしくはお弁当を買うとなると出費がかさみます。
食費を抑えたいなら、お弁当作りにチャレンジしてみましょう。「え?お弁当はちょっと大変」と思うかもしれません。
しかし、前の日のおかずを入れたり、使いきれなかった食材に味付けして「下味冷凍」をしておけばお弁当作りも時短で作ることが可能です。
また、休みの日などにおかずを作り置きしておけば、足りないおかずを忙しい朝に作ることなく簡単にお弁当は作れます。食費節約のためにも、お弁当作りにチャレンジしてみましょう。
節約して貯金額を増やす方法⑨ポイントを貯めて買い物で使う
最近では、いつも買い物に行っているスーパーでポイント5倍デーや、ポイントアップデーなどがあります。
また、ドラッグストアのウエルシアが毎月20日に行っているお客様感謝デー(ウエル活)のように、Tポイントを1.5倍分使える日を選んで買い物すればお得に買い物ができますよ。
さらに、キャッシュレス決済を併用して、ダブルでポイントを貯めたり、キャッシュレス決済によっては特定のお店での支払いで20%還元などの特典が付いている場合があります。
買い物する時に貯まったポイントを使えば、いつもよりも安く買い物することができますね。上手にポイントを貯めて、安く商品を購入すれば食費の節約になります。
【まとめ】食費を削るより無理なく節約する方が貯金額は増える
食費を節約して貯金を増やそうと思っても、どうしたらうまく節約できるかわかりませんよね。節約は、日々の積み重ねです。
今回紹介した、食費を節約する9つの方法をもう一度振り返ってみましょう。
- 毎月の食費を把握する
- 1日の食費予算を決める
- 週ごとに予算を決める
- 食費専用の財布を作る
- 特売品を買いすぎない
- 不要なまとめ買いはしない
- 買い物メモで無駄買い防止
- お弁当にチャレンジ
- ポイントを貯めて買い物で使う
すべての方法を実践しなくても大丈夫です。まずは、1ヶ月にどれだけ食費を使っているかきちんと把握しましょう。
その後、使いすぎていないかを見定めて、1ヶ月で使う食費をいくらにするか決めていくといいですね。
無理に初めからすべてを実践するのではなく、できるところから始めてみてください。意識が変わり節約体質になっていけば自然と食費を抑えることが苦ではなくなるはずです。
そうすれば、自然と貯金に回す金額も増えるでしょう。無理なく続けていくことが、一番大事な事なので、食費の把握から始めて見ましょう。