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老齢年金とは?受給資格から申請方法まで紹介します

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65歳から受給資格が得られる年金を、「老齢年金」といいます。老齢年金について詳しく知り、老後のための備えにしたいと考えている方も少なくないはず。

この記事では「老齢年金の受給方法や申請までの手続き」を紹介しています。

65歳まで待たずに老齢年金が受給できる方法も紹介していますので、ぜひ参考にしてくださいね。

(出典:https://pixabay.com/ja/photos/%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%83%E3%82%AF-%E3%81%8A%E9%87%91-%E6%88%90%E9%95%B7-%E6%99%82%E9%96%93-2696234/#content)

老齢年金とは?

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日本の公的年金制度は「老齢年金」「遺族基礎年金」「障害基礎年金」の3種類あります。今回は、3種類の中の老齢年金について解説していきます。

老齢年金は、65歳になると受給できる年金です。 老齢年金には「老齢基礎年金」「老齢厚生年金」の2種類があり、以下のような違いがあります。

老齢基礎年金

老齢基礎年金は、20歳から60歳の国民年金加入者を対象としています。原則65歳以上になると老齢基礎年金が受け取れる国の年金制度です。

老齢基礎年金の受給できる年金額は、物価や賃金によって毎年変動します。

老齢厚生年金

老齢厚生年金とは、厚生年金に加入している公務員や会社員などを対象としている国の年金制度です。

厚生年金に加入している方は、老齢厚生年金と老齢基礎年金の2つを受給することが可能です。

次の章から、2種類ある老齢年金の受給資格について説明していきます。

老齢年金受給資格を紹介

老齢基礎年金・老齢厚生年金のどちらを受給するにしても、受給資格期間を満たす必要があります。

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受給資格期間とは:年金を受け取るために必要な加入期間のことです

下記にて老齢基礎年金・老齢厚生年金の受給資格を説明していきます。

老齢基礎年金の受給資格

老齢基礎年金の受給には、10年以上の受給資格期間が必要です。

20〜60歳になるまでの40年間、国民年金を納めた方は満額の老齢基礎年金を受給することができます。

老齢厚生年金の受給資格

老齢厚生年金は、受給資格期間を満たしている65歳以上の方が、老齢基礎年金に上乗せして受給できる制度です。

老齢厚生年金は条件を満たすことで、65歳になるまでの5年間は特別支給の老齢厚生年金を受け取ることが可能です。

特別支給の老齢厚生年金については次の章で詳しく説明していきます。

特別支給の老齢厚生年金を紹介

昭和60年の法律改正により、厚生年金の受給開始年齢が60歳から65歳に引き上げられました

法律改正により、受給開始年齢を段階的にする措置として、「特別支給の老齢厚生年金」が適用されたのです。

特別支給の老齢厚生年金を受け取るためには、下記で紹介する条件を満たしている必要があります。

特別支給の老齢厚生年金受給資格
  • 男性:昭和36年4月1日以前の生まれ
  • 女性:昭和41年4月1日以前の生まれ
  • 老齢基礎年金の受給資格期間を満たしていること
  • 厚生年金などに1年以上加入していること

繰上げ支給と繰下げ支給について

https://www.photo-ac.com/main/detail/650699?title=ライフプランニング5

老齢年金が支給される年齢は原則65歳以上からとお伝えしてきました。

原則と伝えたのには理由があります。それは「繰上げ支給・繰下げ支給」があるからです。繰上げ支給・繰下げ支給の詳しい説明を下記にてまとめておきます。

繰上げ支給と繰下げ支給について
  • 繰上げ支給:60歳から年金を受け取ることができる。早く受け取れる分、年金額が「減額」される
  • 繰下げ支給:66歳以降から年金を受け取ることができる。遅く受け取る分、年金額が「増額」される

なお、繰上げ支給は1ヶ月あたり0.5%減額し、繰下げ支給は1ヶ月あたり0.7%増額します。詳しく知りたい人は下記を参考にしてください。

(参考:厚生労働省年金制度の機能強化のための国民年金法等の一部を改正する法律より

老齢基礎年金の計算方法を紹介

老齢基礎年金は20〜60歳の40年間、国民年金を納付することで満額の780,900円(令和3年度)が支給されます。

国民年金を納付されていない期間や減額申請した月がある場合は、割引率を掛けることで支給される金額が分かります。割引率の計算は下記を参考にしてください。

老齢基礎年金の割引率
  • 全額免除月数×0.5
  • 4分の1納付月数×0.625
  • 半額納付月数×0.75
  • 4分の3納付月数×0.875

年金額の計算方法は下記で示す通りです。詳しく計算したい人は、こちらの日本年金機構公式サイトをご利用ください。

年金額の計算方法

780,900円×{国民年金納付月数÷480月(40年×12ヶ月)}

老齢厚生年金の計算方法を紹介

老齢厚生年金は、厚生年金に加入していた期間と給料の平均によって年金額を計算します。給料の額が変わると数値が変動することから、計算は容易ではありません

大まかな老齢厚生年金の計算方法を紹介していきます。老齢厚生年金の計算方法は、「年金額=定額部分+報酬比例部分+加給年金額」です。

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定額部分とは:生年月日ごとの単価×厚生年金加入月数×物価率

報酬比例部分とは:厚生年金の支払い金額と比例するということ

加給年金額とは:年金における家族手当

なお、詳しい年金額が知りたい人は、日本年金機構の「ねんきんネット」を利用することで正確な年金額の計算ができますよ。

老齢年金の手続きを紹介

受給条件を満たしても、あなた自身で申請をしないと老齢年金は支給されません。

下記で紹介する流れで申請をすることで、スムーズに老齢年金の申請ができますよ。

老齢年金の手続き
  • 年金請求書を受け取る
  • 年金請求書に必要事項を記入する
  • 必要書類を揃える
  • 受給開始年齢より前に年金請求書と必要書類を年金事務所などに提出する
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年金請求書とは:65歳になる3ヶ月前を目処に送られてくる必要書類です。
もし氏名間違いなどがある場合は、お近くの年金事務所に問い合わせることで対処できます。

老齢年金の時効は5年です。申請をしていないと、貰えるはずだった年金がもらえなくなるので、早めに申請をしておきましょう。

老齢年金の請求に必要な書類とは?

https://www.pexels.com/ja-jp/photo/355952/

老齢年金の受給開始3ヶ月前を目処に、年金請求書が送られてきます。

年金請求書に必要事項を記入し、必要書類と併せて年金請求書を提出するのが手続きの流れです。必要書類は下記を参考にしてくださいね。

必要書類一覧
  • 年金手帳または厚生年金保険被保険者証
  • 戸籍謄本・戸籍抄本・住民票の写し(3つの内の1つ)
  • 本人名義の金融機関の通帳もしくはキャッシュカード
  • 印鑑

雇用されていた条件などにより、追加の書類が必要になる場合があります。

詳しく知りたい人は、年金事務所または年金相談センターなどに相談することで解決できます。全国の手続き窓口は日本年金機構のHPをご覧ください。

老齢年金が受給されるまでの流れを紹介

年金請求書と必要書類を提出してから、老齢年金が受給されるまでの流れは下記の通りです。

年金請求書を提出してからの流れ
  • 年金証書・年金決定通知書が送られてくる
  • 年金振込通知書・年金支払通知書または年金送金通知書が届く
  • 老齢年金の支払いが開始する

各書類については、通常1〜2ヶ月間で郵送されてきます。郵送されてこない場合は、年金事務所などに問い合わせることで問題は解決できますよ。

老齢年金の支給日は、原則として偶数月の15日に振り込みが完了します。なお、15日が土日・祝日の場合は、直前の平日に振り込みが行われるので安心してくださいね。

まとめ:老齢年金の手続きと必要書類について

今回は老齢年金の基礎知識から、申請手続きと必要書類を紹介しました。覚えてもらいたい、大切な箇所だけまとめて紹介します。

老齢年金の手続き
  • 年金請求書を受け取る
  • 年金請求書に必要事項を記入する
  • 必要書類を揃える
  • 受給開始年齢より前に年金請求書と必要書類を提出する
必要書類一覧
  • 年金手帳または厚生年金保険被保険者証
  • 戸籍謄本・戸籍抄本・住民票の写し(3つの内の1つ)
  • 本人名義の金融機関の通帳もしくはキャッシュカード
  • 印鑑

「老齢年金は65歳からしか申請ができない」と考えていた方も、繰上げ支給を利用すれば、60歳から老齢年金を受給することも可能です。

この記事を参考に、あなたの生活に合わせた老齢年金の使用を検討してくださいね。

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