「投資信託のポートフォリオを作りたいけど、作り方がわからない」といった悩みを持っている人もいるでしょう。
この記事では、ポートフォリオを作るときのポイント4つやポートフォリオが作れるツール3つを紹介していきます。
単純に作り方だけでなく、作るときのポイントを知っておくことで、より活用しやすいポートフォリオを作ることができますよ。この記事を参考にして、ポートフォリオを作ってみてくださいね。
(トップ画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/316114?title=ビジネスマン【業績グラフ】&searchId=80040087)
作ると投資が安定しやすくなる!ポートフォリオとは?
ポートフォリオとは、自分が投資している資産もしくは投資する予定の資産の組み合わせをまとめたものです。
どの資産にどれくらいの投資をしているのかを一目でわかるようにしておくことで、期待できる利益や被る可能性のある損失も明らかにできます。
投資を始めるときの計画として使ったり、投資中に自分の投資スタイルに合っているのかチェックするために使ったりします。
ポートフォリオを作ることで、投資の安定性を確保できるため、投資信託などに投資をするときには作成しておきましょう。
ポイント4つを押さえよう!投資信託のポートフォリオの作り方
とは言え、ポートフォリオが投資に役立つとわかっても、作り方がわからないと利用できませんよね。ここでは、ポートフォリオの作り方を紹介していきます。
ポートフォリオを作るときには、以下4つの考え方を大切にしてください。
- 投資スタイルで割合を変える
- 投資スタイルは年齢を目安に決める
- コアサテライト運用をする
- 絶対収益型と相対収益型の両方を取り入れる
「それよりも、ポートフォリオを作る具体的な手順が気になるよ…」と感じている人もいるかも知れませんが、上記の考え方を知っていないとポートフォリオを作ったとしても活用しきれません。
まずは、4つの考え方をチェックして、ポートフォリオを活用するための基礎を身につけてくださいね。
投資信託のポートフォリオの作り方①投資スタイルで割合を変える
ポートフォリオを作るときに大切なのが、投資のリスクや期待できる利益を明確にすることです。
基本的に、損失が出るリスクが上がるほど期待できる利益も大きくなります。高いリスクをとって高い利益を狙いに行くか、利益は少なくてもより低いリスクで運用するか、あなたの投資スタイルはどちらでしょう?
どのくらいリスクを取れるかどうかで、投資先も変わってきますよ。
このとき大切なのが、最大損失も想定することです。出ると予想できる最大の損失が出たとしても、自分が納得できるのか、投資資金の何%までなら失うリスクを許容できるか考えてみてください。
投資先別のリスク
投資スタイルで投資先の割合を変えることが重要ですが、投資先のリスクがわからないと作成できませんよね。商品によってリスクは異なりますが、投資先のおよそのリスクは以下の通りです。
ちなみに、投資先のことを投資クラスと呼ぶこともあるので、覚えておくと良いでしょう。
投資スタイル別おすすめポートフォリオ
投資スタイル別のおすすめポートフォリオを紹介します。ここで紹介しているのは、あくまで一例です。全く同じ割合でなくても大丈夫です。
紹介している割合を目安にして、あなたにあったポートフォリオを作成してみてください。
投資信託のポートフォリオの作り方②投資スタイルは年齢で決める
前章で投資スタイルについて紹介しましたが、「自分はどんなスタイルが良いかわからない」と感じる人もいるかも知れませんね。
もし迷っているのであれば、投資スタイルは年齢を目安にして決めると良いでしょう。投資の基本的な考え方では、若いうちはリスクをとりに行き、年齢が上がるにつれてリスクは減らしたほうが良いとされています。
若いうちなら損失が出ても働きに出ることができ、損失を取り戻せる可能性が高いからです。逆に、定年退職が近い人が大きな損失を出してしまうと、かなり厳しくなるでしょう。
もちろん、「若いけどリスクは取りたくない」「ある程度の年齢だけど、養う家族もいないし多少はリスクをとってでも利益を狙いたい」と思うならそれでも良いです。自分にあったスタイルを探してみましょう。
投資信託のポートフォリオの作り方③コアサテライト運用をする
投資信託だけに限りませんが、投資をするときにはコアサテライト運用を心がけてください。コアサテライト運用とは、コア運用とサテライト運用を組み合わせることを言います。
投資スタイルで紹介した考え方と似ていますが、投資先をコアとサテライトに分けることで、よりリスク管理が容易になりますよ。
コア運用
コア運用は、長期的で安定した運用です。リスクが低いものに投資をすることで、投資資金を守る性格の強い運用方法となります。
投資スタイルによって、投資資金の何%をコア運用に当てるのかを考えてみてください。
サテライト運用
サテライトとは、衛星と言う意味です。コア運用と組み合わせて使うため、こう呼ばれています。
サテライト運用では、ある程度のリスクをとって大きな利益を狙いに行きます。コア運用と組み合わせることで、ある程度のリスクをとっても投資資金を守りながら大きな利益を目指すことが可能です。
投資信託のポートフォリオの作り方④絶対収益型と相対収益型
前章で紹介したコアサテライト運用とも繋がってくる話ですが、絶対収益型と相対収益型の両方を取り入れたポートフォリオを作成するのがおすすめです。
投資信託には、絶対収益型と相対収益型の2種類があり、それぞれ利益に対する考え方が異なります。
- 絶対収益型…相場に関係なく利益を目指す
- 相対収益型…基準よりも利益を出すことを目指す
絶対収益型はどんな相場でも利益を出すことを目指しますが、相対収益型はそうではありません。基準に設定したもの(日経平均株価など)よりも高い成果が出れば運用成功となります。
そのため、基準の相場が下がっている場合には運用成績がマイナスであっても、基準よりも上回っていればそれで良いとされるのです。
安定して収益を狙いに行くコア運用をする場合には、絶対収益型が向いています。ただし、絶対収益型は価格が急激に動く相場ではあまり力を発揮しません。
相場が大きく動く場合には、相対利益型が向いています。つまり、サテライト運用には相対利益型が適しているのです。このように、絶対収益型と相対収益型の両方取り入れることが重要です。
投資信託のポートフォリオが作れるツール①エクセル
マイクロソフトが提供しているエクセル(Excel)で、ポートフォリオを作ることができます。Macの場合であればナンバーズ(Numbers)を使えば作成可能です。
表を作って投資先ごとの運用額やリスク、期待できる利益をまとめましょう。表をもとにグラフを作れるため、視覚的にも分かりやすいポートフォリオが作れますよ。
エクセルやナンバーズを利用するメリットは、自分で独自に割合を決められることです。資産運用関連の会社が提供しているツールだと、対応している資産しかポートフォリオに入れ込めません。
そのため、エクセルやナンバーズは全ての投資先をまとめて管理したい人におすすめです。
投資信託のポートフォリオが作れるツール②ロボアドバイザー
ロボアドバイザーは、投資に対する質問にいくつか答えるだけで、あなたに合ったポートフォリオを自動的に作ってくれるサービスです。投資の知識があまりなくても利用できるため、初心者におすすめです。
ロボアドバイザーなら、作成したポートフォリオに沿って自動で運用もしてくれます。投資先を選んだり、投資するタイミングを決めたりする必要もないため、気軽に始められますよ。
知識がなくてもできますが、知識があったほうが利益は出しやすいです。ロボアドバイザーで少額投資をしてみて、投資の感覚をつかみつつ、知識を高めていくと良いでしょう。
ロボアドバイザーで人気が高いのが、ウェルスナビ(WealthNavi)です。運用者数NO .1を誇っているため、安心して使えるでしょう。スマホだけで始められますよ。
投資信託のポートフォリオが作れるツール③ロボフォリオ
ポートフォリオはアプリでも作ることが可能です。アプリの場合は、投資額などを入力するだけで、自動的にグラフを作成してくれます。
見やすいポートフォリオを簡単に作ることができるため、「投資先などは自分で決めたいけど、手間を省きたい」という人におすすめです。
アプリはいろいろありますが、証券会社と自動で連携してくれるロボフォリオが便利です。ただ、海外の投資先には対応していないので注意してください。
まとめ 投資信託ポートフォリオの作り方をマスターしよう
投資信託のポートフォリオの作り方について紹介しました。ポートフォリオは投資のバランスを整えるのに役立つため、投資をするときには作成するようにしましょう。
ポートフォリオを作るときには、以下4つのポイントを大切にしてください。
- 投資スタイルで割合を変える
- 投資スタイルは年齢を目安に決める
- コアサテライト運用をする
- 絶対収益型と相対収益型の両方を取り入れる
上記のポイントを押さえておけば、投資計画や投資の見直しに役立つポートフォリオを作ることができますよ。
最初は作るのに時間がかかるかも知れませんが、一度覚えてしまえば次からはスムーズに作ることができるでしょう。この記事をきっかけにして、ポートフォリオの作り方をマスターしてみてくださいね。