「節約したいけど、家計簿は使いにくいし、予定も書いている手帳でまとめられないかな~。」
お金を貯めようと家計簿を買って記録をつけはじめたけど、三日坊主になったことありませんか。家計簿を使うと記録することが多くて、面倒に感じてしまうことあるんですよね。
この記事では、手帳を家計簿代わりに使う手順や注意点を紹介します。家計簿が合わなくて困っている場合は、記事を読んで手帳を家計簿として使ってみてください。意外と簡単で続けやすいですよ。
(トップ画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/3632122?title=%E3%82%AB%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC)
家計簿が続かない理由は?
手書きの家計簿やアプリを使ってみたけど、1ヶ月もすると放置してしまうことありませんか。家計簿に挑戦しても続かない理由は、「記録することが多く、考えることが面倒になってしまうから」です。
一般的な家計簿や家計簿アプリは、最低でも次の項目の記入(または入力)が必要です。
- 収入または支出があった日付
- 内訳(給料、食費、消耗品費など)
- 金額
- その他(備考欄)
手書きの家計簿は間違ったら書き直す手間があります。家計簿アプリであればその手間は多少減りますが、それでも内訳やメモの入力が面倒と思う人もいますよね。
さらに、支出の内訳が食費や交通費など分かれていると、それを管理するだけでも頭の中がごちゃごちゃになるでしょう。
お金の管理が得意な人は一般的な家計簿を使えばよいですが、節約初心者にとって家計簿は使いにくいのです。
手帳を使うとなぜ節約を続けやすいの?
手帳を家計簿代わりに使うと節約を続けやすい理由は、「記録することが少ないから」です。
先ほども説明したとおり、家計簿や家計簿のアプリは記録することが多く、さらに自分で買ったものの費用の内訳を自分で判断しなければいけません。
記録する項目が多いと頭を使うので、やがて面倒になってきてしまうのです。手間をかけて節約をしたいとはあまり考えたくないですよね。なるべくなら簡単な方法で節約できた方が効率が良いです。
手帳を使えばスペース範囲内で書くことを自分で決められて、必要最低限のことだけ記録すればよくなり、負担が減ります。
手帳を節約に利用する手順①1日の合計支出を記録する
ここからは、手帳を節約に活用する手順を順番に紹介します。毎日いくら使っているか把握していない場合は、まずは「1日の支出を知ること」から始めましょう。
- 1日の終わりに財布からレシートを出し、いくらお金を使ったか合計金額を出す。
- 合計金額を手帳に記録する。
ここでは、現金払いでもカード払いでも関係なく1日で使ったお金を計算します。節約を始める段階で、現金払いやカード払いで分けていると、後から分けて計算するのが面倒になります。
最初は細かく分けずに使った金額だけ記録していきましょう。人によって1日で使った金額を見ると、予想より使っていないと思うかもしれませんし、1日で多くのお金が消えている…と思うかもしれません。
大事なのは、自分が1日でいくら使っているのか、1ヶ月で給料の内どのくらい使っているのかを数字で把握することです。
手帳を節約に利用する手順②項目で支出を記録する
手帳を節約に活用する手順の2番目は、「項目で支出を記録すること」です。
手順①を1ヶ月~2ヶ月程繰り返すと、自分がいつお金を多く使っているのかを把握できるようになります。1日の支出を把握出来たら、次は項目ごとに支出を記録します。
- 1日ごとにレシートを「必要だった支出」と「無駄だった支出」に分けて、計算します。
- 「必要だった支出」と「無駄だった支出」を手帳に記録する
交通費や医療費、毎日の生活で必要な日用品は必要だった支出に分けて問題無いでしょう。大切なのは無駄だった支出です。
毎日カフェでコーヒーを買ったり、コンビニスイーツを買ったりするのは必要なのか無駄なのかを考えて分けてみると、本当に必要な支出は何かを考えるきっかけになるのです。
手帳を節約に利用する手順③予算を決めて支出を記録する
手帳を節約に活用する手順の3番目は、「予算を決めて支出を記録すること」です。
手順②で必要な支出と無駄な支出がわかったら、今度はそれぞれの予算を決めて支出を記録していきます。無駄な支出は少ない方がよいですが、全く無いと生活するうえでストレスがたまってしまうでしょう。
必要な支出、無駄な支出で1ヶ月の予算を決めて、今までと同じように毎日の支出を記録していきます。1ヶ月経った時点で残金がどのくらいあるか、月の途中で足りなかった場合は、何が原因だったのか分析します。
必要な支出でも高い値段のときに購入してしまうと、お金を無駄に出してしまいますよね。いつ買ったら安いのか、どこのお店が安いかなど考えるので、予算の範囲内で支出を抑える訓練になるのです。
手帳を選ぶとき・記録するときの注意点
手帳を選ぶとき、記録をするときに注意することがあります。筆者も手帳で節約に挑戦したことがありますが、自分の失敗談も含めて注意点を紹介します。
- 家計簿になっている手帳は購入しない
- 手帳に記録するときはカラフルにしない
- 手帳のサイズはばるべく大きいものを買う
手帳の有効活用法を紹介している記事で、紹介者の手帳が非常にカラフルになっているのを見たことありませんか。(紹介されているのが女性の手帳が多いということもありますが。)
よく手帳は「赤は○○、青は××、緑は△△などと自分でルールを決めて記録することが良い」と紹介されています。しかし、あなたが色分けは手間がかかると思うならば、わざわざしなくても問題ありません。
むしろ、手帳の色分けに時間を取られてしまうと、色分けして記録することが目的になってしまい、本来の「手帳を使って節約をする」から遠ざかってしまいます。
また、手帳のサイズが小さいと、書くときに神経を使うので、だんだん記録するのがイヤになってくるんです。文字を大きく書ける余白が多い手帳を購入するようにしましょう。(個人的にA5が一番無難です。)
マンスリーやウィークリー…手帳のどの部分を使うと良いの?
今使っている手帳を節約に使えればいいけど、手帳のどの部分を使えばいいの?
手帳には、マンスリーやウィークリー、バーチカルまで様々な種類の手帳がありますよね。目的に応じて複数の手帳を使い分けている人もいると思います。
節約をメインに手帳を利用する場合は、マンスリーの手帳をおすすめします。(1ヶ月の予定が把握できるものです。)マンスリーの手帳をおすすめする理由は、次の3つです。
- 1ヶ月でどの日にいくら使ったかが一目でわかる
- 給料1ヶ月分をどのくらいのペースで使っているか把握できる
- 最低限の項目だけ記録ができる(細かい仕訳が不要)
会社に勤めていれば給料を1ヶ月分受け取っているので、マンスリーの手帳であれば、自分が日々いくら使っているのか、1ヶ月経ったあとの残金がいくらか把握できるのです。
個人事業主でも収入を受け取る日を決めていれば、会社員と同じようにマンスリーの手帳を使えます。
おすすめの手帳はある?
筆者は毎年手帳を買っていますが、特に「これは使いやすいからおすすめ!」というものはありません。見た目にこだわりがあれば高い手帳、何でもよければ100円ショップで売っている手帳でよいでしょう。
手帳は「家計の現状を記録して改善するための道具」なので、高いお金を払っても役に立たなければ無駄になってしまいます。
毎年本屋や文房具店では様々な手帳が売られていて迷うと思いますが、目的に応じて複数の手帳を使い分けても良いです。日々の予定を確認するためのの手帳と家計簿用で1冊ずつ購入する人もいます。
※この場合手帳を2冊持ち歩くので、分けて記録するのが大変ならば、1冊にまとめることをおすすめします。
参考までに筆者は1ヶ月の予定と支出を把握するためにマンスリーとウィークリーが一緒になっている手帳を使っています。
手帳は現状を把握して節約を進めるために使う
ここまで、手帳を家計簿として使うメリットや、具体的な手順を説明しました。
手帳を節約のために使う理由は、家計の現状を把握しやすいからです。家計簿だと、支出の内訳や残金など色々と記録が必要になるので、家計状況を把握するという目的から遠ざかって記録することに集中してしまいます。
また、手帳を家計簿代わりに使ってもカラフルに記録したり、細かく記録をつけたりしていると、家計簿と同じように記録することに力を入れてしまうため、家計を把握する目的から逸れてしまいます。
手帳は、無駄な支出がどのくらいあるかを把握するのを簡単にするための道具です。手帳を使って節約を始めるときは、そのことを忘れないように注意しましょう。
節約には手帳を使うべき理由と手順 まとめ
今回は、手帳を使って節約する方法を紹介しました。手帳を使う利点は家計簿のように費用の内訳や残金を書かなくてよい点です。
筆者は一般的に売られている家計簿を試してみましたが、合わなかったので手帳に支出を記録をし始めたところ、簡単で続けられて節約にもつながりました。
節約のために家計簿に挑戦したけど、計算が面倒で続かなかった、書くのが手間で嫌になってしまった、と言う人は、手帳を家計簿代わりに使ってみてください。