「食洗機を使用すれば毎月の水道代って節約できるの?」と疑問に思う方は大勢いるでしょう。そこで今回は、食洗機の節約効果を解説しながら、より食洗機の節約効果を高める方法を3つご紹介します。
この記事を読むことで、食洗機の節約効果がわかり、毎月の水道代をより節約できます。ぜひ、最後までご覧ください。
(トップ画像出典:https://pixabay.com/photos/dishwasher-clean-dishes-appliances-526358/#content)
食洗機と手洗いどちらがお得なの?
手洗いと食洗機とでは、光熱費にどの程度差があるのでしょうか?経済産業省資源エネルギー庁のデータを参考に見ていきましょう。
- 手洗いは、夏季は給湯器使用せず、冬季は40℃設定で使用(使用水量65ℓ/回)
- 食洗機は、標準モードで乾燥まで行った場合
年間のガス使用量 | 年間の電気代 | 年間の水道使用量 | 年間合計 | |
手洗い | 81.62㎥ | 使用しない | 47.45㎥ | 25,510円 |
食洗機 | 使用しない | 525kWh | 10.80㎥ | 16,640円 |
(参考:https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/general/more/img/home-ecology.pdf)
食洗機を使用した場合、手洗いと比較して年間8,870円節約になります!
また、後述する食洗機を効率よく使用する方法を実践すれば、より光熱費の節約が期待できます。
食洗機はなぜ節約に繋がるのか?
食洗機を使用するとなぜ光熱費の節約になるのでしょうか?ここでは、食洗機の仕組みについてみていきましょう。
食洗機を使用することで、光熱費が節約できる理由は大きく分けて下記の5つです。
- 水流が強いから
- 水を循環させるから
- 高温で洗うから
- 強い洗剤を使えるから
- 冬でも給湯器を使用しないから
それぞれの仕組みと節約になる理由をくわしく解説していきます。
水流が強いから
食洗機の水流はとても強く、機種によっては、約2mもの高さまで吹き上がるほどの水流もあります。このような強い水流を食洗機内で循環させることにより、食器についた頑固な汚れも簡単に落とせるのです。
そのため、手洗いと比較して少ない水量で汚れを落とせるので水道代の節約に繋がります。
水を循環させるから
手洗いの場合は多くの水を流しっぱなしにするのに対して、食洗機では、少ない水を噴水のように出して庫内を循環させています。
そのため、食洗機は手洗いと比較して1/5〜1/9程度も水の量を節約できます(節水量は機種によって異なります)。
高温で洗うから
食洗機は、約60℃〜80℃の温水で洗うので油汚れなどの頑固な汚れも簡単に溶かせます。そのため、手洗いと比較して短時間かつ少ない水量で頑固な汚れを落とせるのです。
強い洗剤を使えるから
食洗機の場合、手洗いでは使用できない程の強い成分の洗剤を使用することができます。そのため少量の洗剤で頑固な汚れを落とすことができます。
強い成分の洗剤を使用して簡単に汚れを落とすことができるため、水道代や洗剤代の節約になります。
冬でも給湯器を使用しないから
通常手洗いの場合、冬になると暖かいお湯を使用するために給湯器を稼働させ、ガス代が発生します。
対して、食洗機は食洗機内でお湯を沸かすため電気代はかかりますが、ガス代は発生しません。ガス代よりも電気代の方が安いため結果的に節約になるのです。
食洗機は一人暮らしでもお得になる?
「一人暮らしでも食洗機は節約になるのでしょうか?」と疑問に思う方もいるでしょう。ここでは、食洗機は何人以上の家庭から節約効果が高いのか?について解説していきます。
一人暮らし、夫婦二人暮らしの場合
結論から言うと、一人暮らしの場合は「手洗いの方が節約効果は高い」可能性があります。
一人暮らしの場合、洗い物の数が少ないため食洗機を使用するよりも手洗いをした方が、水道の使用量が少なくできる可能性があります。
そして、同様に夫婦二人暮らしの場合も洗い物の数が少ない場合は、「手洗いの方が節約効果が高い」可能性があります。
3人以上の場合
3人以上の場合や、洗い物が多くでる家庭の場合は、食洗機を使用した方が光熱費の節約効果は高いと言えるでしょう。
また、洗い物の数が多い場合は必然的に食器洗いの時間も長くなってしまいます。その分、食洗機を使用することにより光熱費だけではなく、時間も節約できるので一石二鳥です!
次の項から、食洗機の節約効果を高める具体的な方法について紹介していきます。
食洗機の節約効果を高める方法①「乾燥機能を使わない」
食洗機の節約効果を高める方法1つ目は、「乾燥機能を使わない」です。
食洗機の魅力の一つが、ボタン一つで洗浄から乾燥までを自動で行ってくれることです。しかし、食洗機を稼働させる中で最も電気を必要とするのが、「乾燥機能」なのです。
そのため、食洗機の節約効果を高めるには乾燥機能を使わないことをおすすめします。
食洗機の乾燥機能を使用しなくても、高温のお湯で洗ったあとの食洗機は電源を切って扉を開けて置くだけでも余熱で十分食器を乾燥させられます。
食洗機の節約効果を高める方法②「夜間に使用する」
食洗機の節約効果を高める方法2つ目は、「夜間に使用する」です。
契約している電気会社のプランによっては、夜間帯に電気料金が安くなるプランもあります。食器は夜間に洗うことが多いという方は、夜間に電気代の安くなるプランで光熱費を節約できます。
食洗機を節約して使用したい方は、ぜひ電気プランも見直してみると良いでしょう。下記サイトで自分の住んでいる地域の郵便番号を入力するだけで簡単に電気プランを見直すことができます。
食洗機の節約効果を高める方法③「まとめて洗う」
食洗機の節約効果を高める方法3つ目は、「まとめて洗う」です。
食洗機は、一度にたくさんの食器を洗う際には光熱費の節約につながります。しかし、少しの食器しか洗わない場合には、水を無駄に使用してしまい光熱費が割高になってしまうのです。
そのため、食洗機を使用する際は、できるだけ多くの食器をまとめて洗うようにしましょう。
もし、少量しか洗う食器がない場合には無理して食洗機を使用せずに、手洗いで洗うようにしましょう。
手洗いと食洗機を併用することが節約になる
ここまで食洗機を節約する方法をご紹介してきました。上手に使えば食洗機のみでも十分な節約効果は期待できますが、場合によっては手洗いの方が節約になることもあります。
そのため、状況に応じて手洗いと食洗機をうまく使い分けることが一番節約につながります。
例えば、洗う食器が多い場合や洗う手間が惜しいという場合には食洗機を使用する。洗う食器の数が少ない場合には手洗いをするなど、シーンに合わせて使い分けてみると良いでしょう。
食洗機のメリット・デメリット
節約効果が高く便利な食洗機ですが、メリット以外にもデメリットも存在するので、確認しておきましょう。
食洗機の購入を検討している方は、これらのメリット、デメリットも考慮しながら検討してみることをオススメします。
- 光熱費の節約になる
- 一度にたくさんの食器を洗える
- 手荒れしない
- 時短になる
- 食器の並べ方次第では汚れが落ちない
- 洗浄時間がかかる
- 食残フィルターのメンテナンスが必要
- 食洗機では洗えない食器がある(熱に弱い食器、割れやすいグラス等)
デメリットの中でも一番注意するべきことが、食器の並べ方です。食器の並べ方がよくないと、時間をかけて食洗機で洗っても汚れが残っていて、結局手洗いし直す。ということになりかねません!
効率よく食洗機を使用するための正しい食器の並べ方は下記の通りです。
- 水がよく当たるように斜め下向きに並べる
- 汚れた面は内側に向ける
- 食器が重ならないように並べる
- 大きなボウルや鍋は最後に上から被せるように置く
食洗機はどのタイプを購入したら良いのか
食洗機の購入を検討している方は、どのタイプの食洗機を購入したらよいか迷うでしょう。ここでは、食洗機の種類についてご紹介していきます。
食洗機は大きく分けて「ビルトイン型」と「卓上型」の2種類があります。それぞれの特徴や設置費用について詳しくみていきましょう。
ビルトイン型食洗機
- 本体価格:70,000円〜100,000円
- 設置費用:30,000円〜50,000円(事前に購入店で見積もりが必要)
- メリット:シンク下の収納スペースを利用するため見た目がスッキリ
- デメリット:価格が高い
卓上型食洗機
- 本体価格:40,000円〜70,000円
- 設置費用:20,000円〜35,000円
- メリット:大きな工事が不要なため設置の手間や費用がかからない。賃貸でも設置可能。
- デメリット:設置することで台所が狭くなる
機能面は、両者ともに大きな違いはありません。予算に余裕があり持ち家の方は、ビルトイン型にすることですっきりとしたキッチンスペースを確保できます。
予算を少しでも抑えたい、賃貸に住んでいる方は、卓上型食洗機を選択すると良いでしょう!
食洗機の節約術のまとめ
今回は、食洗機の節約方法についてご紹介しました。要約すると、食洗機は3人以上の家庭、もしくは洗い物がたくさん出る場合に使用すると手洗いよりも光熱費を節約できます。
そして、今回ご紹介した食洗機の節約率を上げる方法3つを実践すれば、より光熱費の節約が期待できます。
食洗機をお持ちの方は、ぜひ試してみてください。また、この記事が食洗機の購入を検討している方の参考になれば幸いです。