2019年に消費税が10%となり、増税後の生活において物の値段が上がったことで、買い控えなど節約志向が高まっています。この記事を読んでいるあなたも節約しようかな?と考えているのではありませんか?
しかし、方法が分からなければ節約しても苦しいだけです。この記事では消費税率アップで節約をしている方、または節約を考えている方にとって、役に立つ節約方法を8つ紹介します。ぜひ参考にしてください!
(画像出典:出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/2790747?title=%E3%81%8A%E9%87%91%20%E8%83%8C%E6%99%AF%E7%B4%A0%E6%9D%90&searchId=34237979)
消費税の特例・軽減税率とは?
平成31年10月・消費税率の引き上げとともに「軽減税率制度」が導入されました。これは食品と新聞に限り消費税率が、引き上げ前の8%のまま据え置きとなる制度です。(参考:国税庁HPより)
この軽減税率対象物を買うと、消費税を2%節税できるので、普段から軽減税率を意識するだけで効果が出ます。たとえば外食を止めて自炊する・テイクアウトを利用する・新聞を定期購読するなどが挙げられます。
- 食料品全般
- みりんや料理酒
- アルコールが3%未満の飲料(甘酒など)
- テイクアウトまたは宅配の料理
- 学校・有料老人ホームで支給される給食
- 新聞(定期購読に限定)
ただし、食料品が全て8%になるわけではなく、酒や医薬品は10%となります。新聞は定期購読をすれば軽減税率の対象ですが、コンビニや駅の売店から買った場合は対象外です。
- 酒
- 医薬品・医薬部外品
- 外食(店内で食事する場合)
- ケータリング
- 一体資産(おもちゃ付きのお菓子で可食部が全体の2/3以上の物)
- 新聞(定期購読を除く)
軽減税率の対象の線引きが複雑で分かりづらく感じるでしょう。あなたがふだんから買うものが軽減税率の対象なのかは、レシートを見て(軽)(8%)(※)とマークが書いてあれば対象となります。
キャッシュレス決済を使って、消費税を節約する
キャッシュレス決済が節約に有効です!以前にキャッシュレス決済で消費税5%分還元するキャンペーンがありましたが、2020年6月30日で終了しました。それでもキャッシュレスは現金払いよりオトクなのです!
キャッシュレス決済の多くはポイントが付きます。そしてポイントがたまれば月々の支払いに充てられます。つまり現金で支払うより、キャッシュレス決済の方が普段の買い物でポイントが付く分オトクというわけです。
キャッシュレスの中でもクレジットカードが代表的で、ポイントを貯めるならTカードや楽天カードのような、ポイントカードと一体型の物がオススメ。提携店のポイントとクレジットポイントを2重取りできます。
クレジットカードの使い過ぎが怖い方は、買い物や旅行などの「流動費」ではなく、水道光熱費・通信料・定額サービスといった「固定費」の支払いに使いましょう。使いすぎずに毎月一定のポイントが付きます。
- デビットカード・プリペイドカードを使って残高分だけ使えるようにする
- QR決済はオートチャージは控える
- アプリを使って常に残高を見えるようにする
- クレジットカードの上限額は10万円程度に抑える
食費は自炊かテイクアウトにして消費税を節約する
節約と聞いて真っ先に思い浮かべるのは「食費」ではないでしょうか?実際に調理を工夫したり、値段を比較したり意識すれば食費を節約できます。ここでは軽減税率の仕組みをふまえて節約方法を解説します。
総務省統計局家計調査によると単身世帯の食費は1年間で531,153円、1日あたり1,478円になります。外食が多い方は、自炊生活を中心の生活に切り替えて1,000円までに収めましょう!
スーパーに行くとコンビニより安く食品を買えます。特にイオンやイトーヨーカドーのような大型店舗にあるプライベートブランドや、ワゴンのお値打ち品を買えば、定価で買う時と比べて大きく節約できます。
- 夜7時以降の値引きされた商品を買う
- 大手スーパーのプライベートブランド品を買う
- ワゴンセールをのぞいてみる
- 箱買いをする
自炊が節約に効果的ですが、時間と手間がかかります。難しいという方はテイクアウトして家で食べる「中食(なかしょく)」という方法がオススメです。自炊より割高ですが、少なくとも外食より節約できます。
中食(なかしょく)とは、内食と外食の中間。自宅以外で調理されたものを買って自宅で食べることを主に指します。この場合テイクアウト・宅配・スーパーで総菜を買うことが中食と呼ばれます。
新聞を止め、ネットニュースに切り替えて節約する
新聞を思い切って止めてみるのも良いでしょう。前述では新聞は軽減税率の対象となっていますが、反面、大手新聞各社の購読料は年々値上がりしています。テレビやネットがあるのに新聞は本当に必要でしょうか?
朝刊だけ定期購読した場合、月3,000~4,000円、夕刊がセットで+1,000円かかります。年間3万6,000円~6万円新聞代を払っていることになりますが、その分新聞をキチンと読めているでしょうか?
新聞一冊読むだけでかなり時間がかかり、平日に読めなかった分をまとめて休日に読もうと思ったら、それだけで1日が終わりそうです。私もかつてそんな経験がありましたが、あなたはそんな経験ありませんか?
今ならテレビやスマートフォンから好きな時に無料でニュースが見られます。対して新聞はお金を払ってニュースを見るのでコストパフォーマンスが悪いです。なんとなく取っている方は止めてみてはいかがでしょうか?
酒・たばこを止めると消費税を大きく節約できる
節約をするなら酒・たばこは今すぐに減らすか止めるか、どちらかを選びましょう。歳をとっても健康な体で生活できるメリットがあり、税金の節約にも大きくつながります。
たとえば200円のビールを1日1本飲む場合、1年間で7万2,000円。1箱500円のたばこを2日で吸いきるなら1年間で9万円かかります。そしてこれらの価格には「酒税」または「たばこ税」が含まれます。
「二重課税」と言い、本体価格+酒税・たばこ税の合計額に消費税が掛けられます。酒・たばこが高いと感じる理由は、酒税・たばこ税・消費税の税率が年々上がり、それらがかけ算されて上乗せされるからです。
品目一例 | 酒税・たばこ税額(参考:財務省平成29年度税制改正・消費課税より) |
ビール(350ml) | 77.0円 |
発泡酒(350ml) | 46.99円 |
日本酒(1800ml) | 216.0円 |
たばこ | 270.0円 |
つまり酒・たばこにお金をかける分、他の人より余計に税金を支払うことになります。この2つを止めると、合わせて最大16万2,000円節約できるので、節約方法としてはかなり効果が高いと言えるでしょう。
消費税がかからないフリマアプリで節約をしよう!
ヤフオク!・メルカリ・ラクマなどのフリマアプリでは、「個人間取引」とみなされ、消費税はつかないと決められています。なので買ったものに消費税がかからずに、欲しかったものが安く手に入ります。
これは売り手と買い手の両方が「個人」である場合に成立します。しかし、両者共あるいはどちらかが「事業者」だった場合には消費税がかかります。たとえばストアの出店品を個人が落札した時が対象です。
これを防ぐには検索機能から「絞り込み」で、個人が出品した物だけに限定して選びましょう。ヤフオク!の機能で出品者を「ストア」と「個人」から選べるので、個人の出品物だけを絞り込みできます。
フリマアプリではシーズンオフの払い下げ品の洋服など、新品同様の物が流通しています。事業者から消費税込みで買ったとしても、店舗より安く買えるかもしれません。フリマアプリを活用すれば節約ができるはずです。
娯楽は低価格でコスパが良いものを選んで節約する
娯楽費や遊興費にお金をかけている人は、お金をかけない娯楽に改めてチャレンジしてはいかがでしょうか?趣味や交際にお金をかけて生活費を圧迫しているならば、お金はたまらずストレスがたまりますよね?
お金をかけない遊び方の大体が一人で楽しむものが多く、お金がかからない・一人または少人数で楽しめるメリットがあります。ここでは「一人遊びのやり方を知らない」という方にいくつか紹介します。
今一番のトレンドがVODです。ネット回線につないでテレビやパソコンで動画コンテンツが見られます。料金は月額500~1,900円程度なので、映画館やDVDレンタルより安く、多くの作品を楽しめます。
この他に創造性を高められる料理や写真、知識を深められる読書、体を鍛えられる筋トレやジョギングなどが挙げられます。これらは全てお金がかかりません、節約に向けて遊び方を見直してみてはいかがでしょうか?
ふるさと納税で税金を節約する
節約しながらぜいたくな思いができるとてもオイシイ方法、それがふるさと納税です。申請すると寄付したお金の分だけ、税金が控除されます。また返礼品で食材をもらえば食費が浮くので試して見ない手はありません!
- 生まれた地域や応援したい自治体に寄付金を送れる制度
- 寄付金のうち、2000円を超えた額だけ税金が控除される
- 寄付先の自治体から食材・日用品・旅行商品などの返礼品がもらえる
たとえば、ふるさと納税で5万円寄付した場合、4万8,000円が住民税から控除されます。控除を受けるには年1回の「確定申告」と「ワンストップ特例制度」により、寄付するごとに申請をする必要があります。
ふるさと納税の納付先を選ぶにあたって、節約を視野に入れるなら食材を返礼品にする自治体を選びましょう。返礼品の中で食品が最も生活に還元でき、普段手が出ない高級食材も実質2,000円になるのでオトクです。
このようにふるさと納税は私たちにとってメリットしかありません。寄付するために一時的にまとまったお金が必要ですが、結果的に2,000円分の支出になるだけなのでやって見る価値が大いにあります。
消費税増税分は確定申告で節税対策をしよう!
消費税は購入時に発生する税金なので、これを節税するには買い物を止めるしか方法はありません。なので他の税金を節税する方法を実践しましょう。代表的なのは「確定申告」で、誰でも節税ができます。
確定申告をすれば課税対象となる所得から対象額が控除され、それを基に税金額が確定します。特に生命保険に加入されている方、医療費がかかる方、住宅ローンをお支払いの方なら確定申告をしないと損をします。
確定申告をすることで、生命保険料や医療費などの支払いに応じて、一定額が所得から控除されます。それによって所得税や住民税の節税が期待できます。代表的な所得控除制度は下記の表にあるものが代表的です。
所得控除の種類 | 条件 |
生命保険料控除 | 生命保険料のうち、最大4万円分控除 |
医療費控除 | 医療費のうち一定金額を控除・最大10万円まで |
住宅ローン減税 | ローン残高の1%が10年間控除される |
寄付金控除 | 寄付金のうち2,000円を超えた分の金額を控除 |
確定申告でどのくらい節税できるのか?具体的な額は人によるので明言できませんが、所得控除できる条件が何かあるとそれだけで節税できます。消費税増税で出費が増えたからには、確定申告で賢く節税しましょう!
消費税増税での節約方法のまとめ
消費税増税によって生活必需品の価格が上がったことは、かなりダメージが大きいですよね。これから消費税が下がらなくとも、また上がるかもしれません。その時に備えて生活水準を見直すべきではないでしょうか?
今回は一般的ですが、現実的に実践して効果が高い節約方法を8つ紹介しました。どれか一つでも自分ならこれができそうと思える方法が見つかれば幸いです。
なお、お金を増やすならば副業をしたり、株・外貨へ投資したり資産運用も方法として挙げられますが、副業の前に今の生活にある無駄なものを削いで、スリムな生活ができるよう目指しましょう!