「VISAとMastercardの違いがよくわからない…。クレジットカード選びの参考にしたいので、詳しく解説してほしい。」
クレジットカードの国際ブランドとして有名な「VISA」と「Mastercard」は、カード作成時にどちらを選べばいいのかわからず、多くの方が悩みを抱えています。
そこで今回は、両者の違いを解説しながら、おすすめのクレジットカードを紹介します。
この記事を読むことで、国際ブランドの選択に迷わず最適なカードが作成できるので、ぜひ最後までご覧ください。
(トップ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/%E3%82%AF%E3%83%AC%E3%82%B8%E3%83%83%E3%83%88-%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%89-%E3%83%89%E3%83%AB-%E7%8F%BE%E9%87%91-4270428/)
クレジットカードにおける国際ブランドの違いについて
両者の違いを解説する前に、まず国際ブランドについて軽く説明します。
クレジットカードの国際ブランドとは、カード会社に決済システムを提供している会社のことで、主に下記の6つが存在します。
- VISA(ビザ)
- Mastercard(マスターカード)
- JCB(ジェーシービー)
- 銀聯(ユニオンペイ)
- American Express(アメリカン エキスプレス)
- diners Club(ダイナース クラブ)
国際ブランドとして日本でも有名な「VISA」と「Mastercard」は、両者をあわせると約80%の世界シェアを誇っており、クレジットカードの作成時にどちらを選ぶのか、悩む方は多いです。
そこで次の項目では、VISAとMastercardを「加盟店舗の数」で比較してみますね。
VISAとMastercardの比較「加盟店舗の数」
結論から申し上げると、「VISA」もしくは「Mastercard」でカード決済できるお店の数は、両者ともほぼ同じです。
2020年6月現在、VISAとMastercardで決済できる店舗数はともに4,000万を超えており、どちらかしか使えないお店は、国内であっても数十〜100店舗程度となっています。
また日本国内では、三井住友カードなどの大手カード会社が両者をセットにして新規の加盟店を開拓し、海外でも同様の流れでVISAとMastercardの加盟店舗数が増え続けています。
なのでクレジットカード作成時にVISA、もしくはMastercardのどちらかを選択する場合、加盟店数について特に気にする必要はありません。
一方でVISAとMastercardには、主に4つの違いがあります。次の項目から解説していきますね。
VISAとMastercardの違い①世界シェアの割合
VISAとMastercardの違いとして、1つ目に「世界シェアの割合」が挙げられます。
カード決済業界で著名な専門誌「ニルソン・レポート」が2018年に発表した資料によると、全世界の消費者がカード決済で商品を購入した回数、いわゆる購買トランザクション回数は下記のとおりです。
- VISA:1,653億回(44.8%)
- 銀聯:983億回(26.6%)
- Mastercard:902億回(24.4%)
- American Express:83億回(2.2%)
- JCB:39億回(1.0%)
- diners Club:28億回(0.7%)
購買トランザクション回数は国際ブランドのシェアを測る指標として利用されており、世界シェア1位のVISAは、Mastercardのおよそ2倍の購買回数となっています。
とにかく多くの人が使っている国際ブランドを利用したい場合は、VISAを選択すると良いですね。
VISAとMastercardの違い②海外キャッシング
VISAとMastercardの違いとして、2つ目に「海外キャッシングに対応したATMの数」が挙げられます。
海外キャッシングとはクレジットカードを利用し、海外のデパートや空港に設置されているATMから、現地通貨を引き出せるサービスのことです。
海外キャッシングは両替所での換金より手数料が安い手段として、頻繁に海外旅行を楽しむ方の間で広く認知されています。
また海外キャッシングでは両替所と比べて少額から引き出せ、帰国までに現地通貨を使い切れない、といった心配がありません。
ちなみにVISAのクレジットカードに対応したATMは約260万台、一方でMastercardだと約200万台と、VISAに対応したATMの方が若干多いです。
なので海外旅行の機会が多い方は、海外キャッシング利用の可能性が広がるVISAを選ぶと良いです。
VISAとMastercardの違い③Apple Pay
VISAとMastercardの違いとして、3つ目に「Apple Payに対応しているか」が挙げられます。
Apple PayはiPhone版おサイフケータイとも呼ばれ、クレジットカードの情報を事前に登録し、端末をかざすだけで安全かつスピーディに決済できるシステムです。
ちなみにMastercardはApple Payに対応しており、iPhoneにカード情報を登録することで、支払いの際に必要な暗証番号やサインの入力が不要となります。
VISAでもApple Payは利用できますが、ネットショッピングに対応しておらず、使い勝手が良いとは言えません。(実店舗では利用可能)
iPhone利用者でネットショップのカード決済が多い方は、Mastercardを選ぶと良いでしょう。
VISAとMastercardの違い④公式スポンサー
VISAとMastercardの違いとして、4つ目に「公式スポンサー」が挙げられます。
オリンピックの公式スポンサーであるVISAは、オリンピック会場で使用できる唯一の決済ブランドとして、2021年に開催予定の東京オリンピックを支援しています。
特にVISAではチケットの支払手数料が不要で、他の国際ブランドと比べて観戦チケットの購入がお得です。
カード決済で簡単にチケットが購入できるので、オリンピックの観戦を予定している方はVISAがオススメです。
VISAとMastercardの4つの違いを踏まえた上で、次の項目ではカード選びのポイントを解説します。
VISAとMastercardのオススメの選び方
VISAとMastercardの選択に迷ったら、「クレジットカードの2枚持ち」をオススメします。
両者には前述した通り4つの違いが存在しますが、加盟店数はほぼ同じなので、「決済手段として利用する」といった通常の用途でしたら大きな違いはありません。
またクレジットカードは「所持できるのは1枚まで」といった制限がなく、安定収入がある会社員であれば2枚申し込んでも特に問題ないです。
なので国際ブランド選びで迷ったときは、VISAとMastercardに対応したクレジットカードを2枚、重複しないよう作成すると良いです。
次の項目ではVISA・Mastercardに対応した、オススメのクレジットカードをそれぞれ紹介しますね。
VISAでおすすめのカード会社「楽天カード」
まず、VISAブランドでおすすめのクレジットカードとして「楽天カード」を紹介します。
楽天カードはポイントが貯まりやすいのが特徴的で、基本のポイント還元率が1%と、一般的なクレジットカードの0.5%よりも高いです。
さらに楽天市場で楽天カードを使うと、ポイントがいつでも3倍となり、貯めたポイントを楽天Edyの電子マネーとして利用できます。
ちなみに楽天カードでは、1枚目が一般カードのVISAのときに限り、2枚目にMastercardかJCBの楽天カードをプラスして発行できます。
上位カードである「ゴールドカード」「プレミアムカード」、一般カードの「Mastercard」「JCB」「AMEX」を1枚目に発行すると、2枚目の楽天カードが発行できません。
なので楽天カードを発行する際は、選択肢を広げるためにVISAの選択をオススメします。
年会費も永年無料と大変お得なので、気になった方は下記の公式ページを確認すると良いでしょう。
Mastercardでおすすめのカード会社「オリコカード」
つづいて、Mastercardブランドでおすすめのクレジットカードとして「オリコカード」を紹介します。
オリコカードは還元率が常に1%以上と、楽天カード同様にポイントが貯まりやすいカードとして有名です。
またクレジットカードを2枚持つ際は、受け取れる特典やサービスの幅を広げるために、同じ楽天カードを持つよりも、特徴が異なるオリコカードの所持をオススメします。
こちらも年会費が永年無料なので、気になった方は下記の公式ページをご覧になると良いでしょう。
VISAとMastercardの違いとは?【まとめ】
今回は、VISAとMastercardの違いを解説しました。要約すると下記の通りです。
- 世界シェアの割合:VISAが高い
- 海外キャッシング:VISAが若干有利
- Apple Pay対応:Mastercardが便利
- 公式スポンサー:VISAがオリンピックを支援
両者ともに加盟店舗数が世界トップの国際ブランドで、通常の決済サービスを利用する場面において、内容に大きな違いはありません。
なのでVISAとMastercardの選択で迷ったら、両者に対応したクレジットカードの作成をおすすめします。
特に今回紹介しました「楽天カード」と「オリコカード」はともに年会費無料で、可能であれば2枚持ちを検討すると良いでしょう。
この記事を参考に、あなたもクレジットカード選びの迷いが消えると幸いです。