複数の借金があると、月々の返済金や管理がとても大変になってしまいますよね。
ですが借金を一本化することで、月々の返済金や返済日をまとめることができます。また、毎月の返済金が減らせる可能性もあります。
この記事では、借金を一本化するメリットやデメリットから、借金を一本化する具体的な方法までを詳しく紹介します。
この記事を読んで、借金の返済の負担を軽減させるための参考にしてください。
借金を一本化するメリット
まずは、借金を一本化することのメリットについて見ていきます。借金を一本化するメリットは、返済日や返済金を1つにまとめられることです。
複数の借金をしていると、いくつもの返済日や返済金を管理しなければなりません。すると、返済金の入金を忘れてしまい、延滞となる可能性が高まります。
そこで、借金を一本化すると、返済日や返済金が1つになり、管理の負担が軽減されます。したがって、返済金の入金を忘れる可能性が低くなります。
また、1つの借り入れにまとめると、月々の返済金の総額も減らせる可能性があり、返済の負担も軽減できます。
借金を一本化するデメリット
メリットがある一方で、デメリットも存在します。借金を一本化するデメリットは、返済年数が長くなる可能性があることです。これは、月々の返済金が減らせても、借入総額が変わらないためです。
例えば、毎月1万円ずつ5つの借金を返済していたとします。合計5万円の返済をしてたのが、一本化して毎月3万円の返済になった場合、毎月の返済金は少なくなります。
しかし、返済をする必要がある総額は変わらないため、返済を続ける期間が長くなります。
ただ、借金の一本化によって借入金利が下がった場合は、返済期間が短くなる可能性もあります。
借金を一本化する方法
複数の借金を一本化するためには、合算した金額をまとめて金融機関で借入れし、その資金で既存の借金を完済します。複数の借入をまとめるローンであることからおまとめローンと言われることもあります。
おまとめローンは、今まで借りていたローンを完済し、新しく借入をおこなうため、毎月の返済金や返済金利、返済期間などが新しく設定されます。この機会に返済計画を見直し、無理のない返済にできます。
返済期間を短くするために、繰上返済も併用しながら返済していくことも考慮しておくと良いでしょう。
「繰上返済って何?」「繰上返済について詳しく知りたい」という方は、下記の記事を参考にしてください。
借金を一本化するための金融機関①【銀行】
借金を一本化するための方法として、銀行の商品を利用する方法があります。
銀行から低金利で貸付を受け、そのお金で他の貸金業者の借金を完済することができる商品があります。そのような商品で借金をその銀行などに一本化することができます。
銀行は、預金とは別にローンを専門に取り扱っている窓口や担当者を設置している場合が多いため、専門の担当者に手続きや返済についての相談ができます。
借金を一本化するための金融機関②【消費者金融】
銀行と同じように、消費者金融でも借金を一本化する商品を取り扱っています。
消費者金融は、ローンサービスに特化しているため、申込をすると即日や翌日などの早期に借入ができる場合が多いです。
また、貸金業法という法律に従って運営しているため、借入を希望する方の収入に対して過剰な貸付や法外に高い金利の設定ができません。これは、利用者を守るとともに悪質な金融業者を排除する法律でもあります。
「銀行」と「消費者金融」の違い
銀行と消費者金融は、同じように借金を一本にまとめるローンを取り扱っていますが、いくつかの違いがあります。
銀行は、消費者金融に比べて金利が低めに設定されており、普段から預金口座を利用している銀行や知名度のある銀行だと、安心して利用ができます。ただし、審査に時間がかかる場合があります。
消費者金融は、銀行に比べて金利が高めに設定されていますが、「借入から数日間は利息をゼロとする」といった無利息の期間を設ける企業が増えています。
審査のスピードも速いため、銀行よりも早期に一本化することができる場合が多いです。
借金を一本化するための手続き方法
借金を一本化するためには、借金の残高をまとめて借入をするための申込みを行う必要があります。
審査が承認されて契約手続きが済んだ後、新しく借りた資金で今まで借りていた借金の完済手続きをおこないます。
完済の手続きは、通常の返済と違う口座に振込をする必要や、完済日を指定されることがあるため、事前に借入元に確認しておくとスムーズです。
完済手続きが完了すれば、今まで返済していた複数の借金の契約が終了しますので、新しく借入をしたローンの返済をおこなっていきます。
借金を一本化する時の審査のポイント
ローン審査のポイントは、継続して返済をしていけるかどうかです。具体的な審査内容は、「安定した収入があるか」や「家計収支が問題ないか」などです。
安定した収入があるかどうかは、勤務先や雇用形態、勤続年数、年収などを確認を経て、継続的に収入が得られる勤務状態なのかどうかで判断されます。
家計収支が問題ないかは、今までの借入状況を照会し、借入の件数や総額、返済の遅れがないか、家族構成や資産などを確認し、返済が続けられる収支で生活をしているのかで判断されます。
収入に対して借入が多い場合や返済の遅れがある場合は、継続して返済ができる見込みが薄いことから、審査が通らない可能性が高くなります。
ローン審査の申込みに必要な書類
ローン審査の申込みには、一般的に下記のような書類が必要です。
- 本人確認書類(運転免許証・マイナンバーカード・パスポートなど)
- 収入確認書類(源泉徴収票・確定申告書・所得証明書など)
- 一本化する借金の残高や返済予定が確認できるもの(残高証明書・返済予定表など)
- 返済金を引き落としするための通帳・届出印
そのほかにも、金融機関によって一本化する借金の返済履歴の確認ができるものや勤続の確認ができる書類の提出を求められる場合があります。
申込前に事前に金融機関に連絡して、必要書類を確認しておきましょう。
債務整理も有効な手段
複数の借金を利用して総借入額が多くなってしまっている場合は、一本化しても返済の負担が軽減されない場合があります。その場合は、「債務整理」という手段も有効です。
「債務整理」とは、支払えなくなった借入を減額したり、返済をしなくても良いように認めてもらう手続きの方法です。
返済するべきであった借金がなくなる代わりに、一定期間は新たな借入ができないなどの制限がかかります。しかし、今後返済を続けることが難しい借入を整理することで、生活の立て直しができます。
債務整理は、いくつかの種類があり、ご自身の状況にあわせて手続きができます。借金が増えて返済が苦しい場合は、債務整理という方法も検討しましょう。
まとめ
借金を一本化することで、返済の管理を簡潔にし、負担を軽減できます。
返済に悩んでいる場合は、一本化を検討してみてはいかがでしょうか。金融機関によって金利や借入条件が違うため、いくつかで比較をするのも良いでしょう。
ただし、返済金を減らす場合は、返済期間が長くなる可能性があるため注意が必要です。繰上返済をおこなうことで、返済期間を短縮することができるため、計画的に利用するのもひとつの手段です。
また、借金に関する相談は、金融機関に限らず司法書士や弁護士、多重債務ほっとラインなど、無料で利用できる窓口がいくつも設置されています。有効に活用し、悩みを減らしていきましょう。