「国債に興味があるが、買い方がわからない。」「リスクの少ない資産運用をしたい。」こんな方向けに記事を書きました。
国債は少額からスタートができて、金融商品の中でも安全性が高く、初心者でも始めやすい投資です。この記事を読んで、国債購入の流れを把握できたら、さっそく行動してみてくださいね。
今、注目されている個人向け国債の購入方法を知りたい人や安全性の高い資産運用である国債を買ってみたい人は、ぜひ参考にしてください。(トップ画像出典:https://pixabay.com/photos/money-grow-interest-save-invest-1604921/)
【国債の買い方を知る前に】国債とは
国債を買う前に知っておくべきことをまずは紹介しますね。企業や団体が銀行からお金を借りる(融資を受ける)とき、発行される借用証書の一種を「債券」と言います。
国(政府)が税金でまかないきれず、お金を借りる(予算を補てんする)ときに発行される借用証書の一種が「国債」です。
最近とても人気の個人向け国債は、国が発行する個人の方を対象とした債券のことですね。次の章からは、さっそく国債の買い方について解説していきます。
【国債の買い方】購入までの流れ
個人向け国債は全国にある金融機関で購入することができます。一部の金融機関では、窓口だけでなくインターネットでの販売も行われていますよ。
インターネットで購入できる金融機関は、メガバンクだと三井住友銀行、りそな銀行が対応。地方銀行でも対応しているところは数多くあります。
SBI証券、マネックス証券、楽天証券など人気の大手ネット証券はもちろん対応していますよ。インターネットで購入できるすべての金融機関についても財務省ホームページで確認できます。
- 取り扱い金融機関をチェックする。
- 身分証明書や印鑑を準備する。※口座開設に必要
- 近隣の金融機関で口座を開設する。
- 購入の申し込みへ。
【国債の買い方】どの個人向け国債を買うか決めよう
「個人向け国債」には、半年ごとに適用利率が変わる「変動10年」、発行時に設定れた利率が満期まで変動しない「固定5年」「固定3年」の3つ種類があります。
いずれの国債も購入単位は1万円で、利子は半年毎に支払われます。毎月発行されるので毎月購入して、国債を少しずつ増やしていくこともできますね。
「個人向け国債」は途中解約が認められますが、最低1年間は途中解約ができないことになっていますので注意が必要です。
仮に1年経過した場合は、解約による換金ができますが、中途換金調整額という形で計算され、思ったほど利子が付かないことがあります。
- 個人向け国債(変動10年)の金利 = 国債(変動10年)の金利基準金利 × 0.66
- 個人向け国債(固定5年)の金利 = 国債(固定5年)の金利基準金利 - 0.05(%)
- 個人向け国債(固定3年)の金利 = 国債(固定3年)の金利基準金利 - 0.03(%)
【国債の買い方】個人向け国債はいつ買えるのか知っておこう
国債は通常毎月発行されています。しかしいつでも購入できる訳ではなく、募集期間内に金融機関等で申し込みを行う必要があります。
募集期間は財務省ホームページで確認できますので、購入しようと思っている方はスケジュールを確認しましょう。
下記は、2020年4月現在の個人向け国債のスケジュールです。現在はこのようなサイクルで販売されていますので、購入の参考にしてくださいね。
【国債の買い方】取り扱い金融機関について知っておこう
「個人向け国債」は、証券会社、都市銀行、地方銀行、信託銀行、第二地方銀行、農林中央金庫、農業協同組合、農業協同組合連合会、信用組合、信用金庫、労働金庫、ゆうちょ銀行と幅広い金融機関で購入できます。
財務省のホームページでは、購入することができるすべての金融機関の一覧を確認することができますよ。ほとんどの金融機関が網羅されていますが、念のために購入前は一度ご確認してください。
【国債の買い方】メリットを知っておこう
安全性が高い
国債は発行しているのが国家で、特に日本は諸外国に比べて信用が高く、破綻するリスクは低く、金融商品の中でも最も安全性の高い投資のひとつです。
銀行に預金していても、ペイオフにより元本が1000万円とその利息までしか保証されないことを考えると、人気の理由がわかりますね。
銀行が破綻した場合、その銀行に預けている預金の払戻保証額を、元本1000万円とその利息までとする措置のこと
定期預金よりも金利が良い
メガバンクの1つである三井住友銀行の定期預金の金利は、10年定期であっても1000万円以上の大口定期であっても、期間や金額に関係なく一律0.01%になっています。(2020年3月現在)
「個人向け国債」の金利は最低でも0.05%が保証されているため、定期預金よりも常に高い金利で資産運用ができます。
少額投資が可能
株式投資や不動産投資は投資を始めるためには、まとまった資金が必要です。「個人向け国債」は最低1万円から1万円単位で購入できます。
後ほど詳しく解説させてもらいますが、やや上級者向けの「新型窓口販売方式国債」は最低5万円から5万円単位で購入できます。
投資初心者で国債からまず投資を始めようと思う方や、少額であってもできるだけリスクを取りたくない投資家向けの金融商品ですね。
【国債の買い方】デメリットを知っておこう
投資信託等と比較して金利が低い
国債は、購入手続きを行った後は保有するだけという特徴が、投資信託と同じです。投資信託にはリスクがありますが、金利(利回り)は投資信託に劣ります(投資信託ごとに金利は違う)。
資産運用において、高い金利(利回り)を期待する場合は、すべての資金で国債を購入するのではなく、一部の資金で株式や投資信託を購入してリスクをとってみるのも良いでしょう。
安全性が高いとはいえリスクがある
国債は、金融商品の中でも最も安全性の高い投資のひとつです。しかし国が破綻すれば、国債の価値がなくなってしまうということは覚えておく必要があるでしょう。
事業や企業が無くなってしまうリスクや倒産リスクよりも極めて低いですが、そのリスクはゼロではありません。
【国債の買い方】キャンペーンに力をいれている金融機関
金融機関によっては、キャッシュバックキャンペーンなどを実施して、個人向け国債の購入を促しています。多くの金融機関で終了となっていますが、まだまだ行っている金融機関があります。
金利に加えてキャンペーンでもらえるキャッシュバックは、国債多く購入する場合に、無視できない金額です。この章では現在でもキャンペーンに力をいれている金融機関をご紹介しますね。
まずはネット証券大手のSBI証券です。50万円以上購入された方が対象になっています。50万円につき500円のキャッシュバックがありますよ。
その他に当サイトでキャンペーンが確認できたところは、「三津井証券」、「証券ジャパン」、「ゆたか証券」で、期間は2020年4月1日~8月31日までの予定です。還元率は個人向け国債購入額の0.4%です。
【やや上級者向け?】新型窓口販売方式国債について
個人で購入できる国債には個人向け国債の他に、新型窓口販売方式国債があります。新型窓口販売方式国債は、金融機関が既に国から国債を入札もしくは市場で手に入れた国債を、財務省指定の価格で販売します。
2年固定、5年固定、10年固定の3種類があって、毎月発行されます。2020年4月現在の新型窓口販売方式国債のスケジュールです。月によっては募集がない商品もありますので、購入の参考にしてくださいね。
いつでも解約できるというメリットがありますが、債券市場の状態によって、国債の価格が変動するため売却益が出ることもあれば、逆に売却損が出るというリスクがありますよ。
「新型窓口販売方式国債」の金利は一般的に「個人向け国債」より高いです。ただし売却損が出るリスクがありますので、やや上級者向けの国債ですね。
【国債の買い方】まとめ
以上、国債の買い方について解説しました。この記事を読んで国債購入までに必要なことがわかったかと思います。
国債は金融商品の中でも比較的安全とされているいるため、投資初心者の方はまず少額からスタートしてみるのも良いと思います。
この記事を参考にして、まずは口座開設をしてみてください。口座を既に持っている方は、さっそく国債を購入し安全性の高い資産運用を開始してくださいね。