あなたは今、ローンを抱えていますか?多くの人が何かしらのローンを抱えているでしょう。
「ローンを早く返し切りたい」「ローン返済の負担を減らしたい」と思いますよね。
その悩みは、ローンの繰り上げ返済をすることで解決できます。この記事では、
- 繰り上げ返済とは何か
- 繰り上げ返済の種類
- 繰上げ返済のメリットや注意点
について、説明していきます。繰り上げ返済について知りたい方、ローンの負担を減らしたい方はぜひ読んでみてください。
ローンの種類
まずは、どのようなローンがあるのかをみていきます。ローンには使用目的が決まっている目的別ローン(住宅ローン、自動車ローンなど)と、使い道が自由なカードローンやフリーローンがあります。
目的別ローンはカ-ドローンやフリーローンに比べて金利が低いので、使用目的が決まっているのであれば目的別ローンを利用することをおすすめします。
では、利用したローンを効率的に返済するにはどうしたらよいのでしょうか。結論から言うと、繰り上げ返済を利用するのがよいと思います。繰り上げ返済について以下で見ていきましょう。
ローンの繰り上げ返済とは
繰り上げ返済とは、毎月の返済とは別に借入額の一部を返済することです。通常の返済では、返済額に利息が含まれていますが、繰り上げ返済は返済分がすべて元金の返済にあてられます。
毎月2万円返済しているとすると、2万円から利息を引かれて残りが元金にあてられます。仮に、10万円を繰り上げ返済すると10万円全額を元金の返済にあてることができます。
元金を一気に減らすことにより、支払う利息を軽減させることができるという仕組みです。
繰り上げ返済には、期間圧縮型と返済額軽減型の2種類あります。それぞれの返済方法とその違いについて、以下で確認していきましょう。
期間短縮型の繰り上げ返済
期間圧縮型の繰り上げ返済は、月々の返済額は変えずに返済期間を短くする返済方法です。
仮に半年分の元金を繰り上げ返済したとすると、本来なら払うはずだった半年分の利息を払わずに済みます。期間圧縮型のメリットは、以下の3つがあります。
- 利子を大きくカットできる
- 返済期間が短くなる
- より早く完済できる
一般的には、期間短縮型のほうが返済額軽減型よりも多く利用されています。
返済額軽減型の繰り上げ返済
返済額軽減型の繰り上げ返済は、返済期間はそのままで毎月の返済額を軽減する返済方法です。
返済額軽減型は期間圧縮型と比べて、カットできる利子は少額ですが、毎月の返済額を減らすことができます。
毎月の返済額を減らすことができるので、返済の負担を軽減することができます。
多くの金融機関は期間短縮型と返済額軽減型の両方を選択できますが、まれに期間短縮型だけしか行えない金融機関があります。
期間圧縮型と返額済軽減額の選び方
期間短縮型と返済額軽減型の繰り上げ返済について理解できたと思います。
では、期間短縮型と返済額軽減型のどちらを利用したほうが良いのでしょうか。
- ローンを早く完済したい人
- 利息の支払額を大きく減らしたい人
毎月の支払額は軽減できなくてもよいから、より早くローンを完済したい人。毎月の返済額は軽減できなくてもよいから、より多くの利息をカットしたい人は期間短縮型の繰り上げ返済がおすすめです。
- 月々の負担を軽くしたい人
完済期間を早めることができなくてもよいから、毎月の負担を減らしたいという方は返済額軽減型の繰り上げ返済がおすすめです。
あなたが求めることによって、期間短縮型と返済額軽減型を使い分けましょう。
ローンを繰り上げ返済のポイント
ローンを繰り上げ返済するうえでのポイントが2つほどあるので見ていきましょう。
- 金利が高いほどお得
- 残高が多いほどお得
金利が大きいほどお得
金利が大きいほど、繰り上げ返済した際に多くの利息をカットできます。
ただし、ローンを組むうえでは金利は低いほうが良いので、繰り上げ返済で得をするために金利の高いローンを組むことはやめてください。
残高が多いほどお得
残高(元本)が多いほうが、繰り上げ返済を行った時により多くの利息をカットできます。
繰上げ返済をするのであれば、残高が多いうちに行うことをおすすめします。
ローンを繰り上げ返済するときの注意点
ローンを繰り上げ返済するときの注意点として、「繰り上げ返済は計画的に行う」ということを覚えておいてください。
繰上げ返済はすればするほど、利息をカットできます。そのため、まわせるお金はすべて繰り上げ返済にあてようと考えるかもしれません。
ですが、無計画に繰り上げ返済を行うことはおすすめできません。いざという時に、お金が出せなくなってしまったり、生活が苦しくなったりする恐れがあります。
生活費や教育費、急な出費のために最低限は貯蓄にまわすようにしましょう。
ローンの繰り上げ返済を行うタイミング
繰上げ返済を行うタイミングとして、いつがベストなのか分かりますか?答えは、なるべく早いタイミングです。時間がたてばたつほど、残高が減っていくため繰り上げ返済の恩恵が受けられなくなります。
また、住宅ローン控除も考慮して繰り上げ返済を行うのも1つの手です。
住宅ローン控除とは、10年間、毎年年末時点でのローン残高の1%が控除される制度のことです。
残高を減らしてしまうと、控除される額が減少してしまいます。控除額の減額を考えると、10年が経過してから繰上げ返済を行うのも、1つの手段であると覚えておきましょう。
消費税が8%から10%になるタイミングで、住宅ローン控除の年数が10年から13年に変更されます。
繰上げ返済を行うことによる利息カットか、住宅ローン控除のどちらがお得なのかを見極めて利用しましょう。
ローンの繰り上げ返済の手数料
繰上げ返済は申し込み方法や銀行によって手数料が異なります。各銀行の住宅ローンの一部繰り上げ返済の場合の手数料を以下の表にまとめました。
インターネット | 電話 | 窓口 | |
みずほ銀行 | 無料 | 32400円 | 32400円 |
三井住友銀行 | 無料 | 5400円 | 16200円 |
三菱UFJ銀行 | 無料 | 5400円 | 16200円 |
りそな銀行 | 無料 | 無料or32400円or54000円 | 32400円or54000円 |
イオン銀行 | 無料 | 無料 | 無料 |
繰上げ返済を行うための細かい条件がそれぞれあるので、繰り上げ返済を行う前に1度確かめてみてください。
まとめ
繰上げ返済について理解することができましたか?ここまで内容をもう1度簡単に確認してみましょう。
- 繰り上げ返済をすることによって、利息をカットできる。
- 期間短縮型であれば返済期間を短くすることができ、返済額軽減型では毎月の返済額を減らすことができる。
- 残高がたくさん残っているほうがより多くの利息をカットできる。
- 繰上げ返済は計画的に行うことが大切。
- 銀行によって手数料が異なる。
繰上げ返済をうまく利用して、あなたの生活がより豊かになることを祈っています。最後まで読んで下さり、ありがとうございました。