あなたは、「銀行で借り入れしたお金の返済額が知りたい」「利息の合計金額の計算をしたい」と思っているのではないでしょうか。
利息の返済額の計算は、利率や返済期間によって変わります。そのため、利息額を求めることは難しいでしょう。
この記事では、「利息分の返済額の計算方法や、2種類の返済方法」についてお伝えしていきます。
本記事を読めば、あなたが借り入れしたお金の利息分を、どのくらい支払えばいいか分かるでしょう。読み進めて参考にしてくださいね。
利息の返済額の計算をするために必要なこと
利息の返済額の計算をするためには、以下の3つの項目を調べておく必要があります。
- 元金(借入金額)
- 金利(利率)
- 返済期間(借り入れ期間)
金融機関でお金を借り入れすると、意外と忘れてしまうのが、「金利」と「返済期間」の部分です。
「借り入れした時の、金利と返済期間を忘れてしまった!」という時は、利用している金融機関で確認してみましょう。
次の項目から、利息の返済額の計算に必要な3つの項目を、それぞれ詳しくお伝えしていきます。ぜひご覧ください。
利息返済額の計算に必要なもの①「元金」
利息の返済額の計算に必要な「元金」は、借入金や融資金とも呼ばれ、金融機関で借りるお金のことを指します。
元金は、返済期間や利率が同じでも、元金額が多ければ多いほど利息額が多くなってきます。
元金額の変化(年利10%、1年間で返済) | ||
元金 | 返済額 | 利息額 |
100,000円 | 105,492円 | 5,492円 |
500,000円 | 527,484円 | 27,484円 |
2,000,000円 | 2,109,972円 | 109,972円 |
「利息はあまり払いたくないな」という時は、元金を減らすことで、利息額を少なくできるでしょう。
将来の大きな出費が予想されるときは、毎月の計画的な貯金をして、あまりローンに頼らないことを意識してみてください。
利息返済額の計算に必要なもの②「金利(利率)」
2つ目に紹介する、利息の返済額の計算に必要なものは「金利(利率)」です。
金利は、ローンごとに相場が決まっており、利率が大きくなればなるほど、利息の返済額が増えていきます。
金利の変動による、利息額の変化(元金500,000円、1年間で返済) | ||
利率(年利) | 返済額 | 利息額 |
1% | 502,704円 | 2,704円 |
10% | 527,484円 | 27,484円 |
18% | 550,068円 | 50,068円 |
また、金利は借り入れ額にたいして、毎年利息が発生する「年利」等があります。なるべく利息額を少なくするなら、年利の低いところで借り入れを行いましょう。
後ほど、ローンごとの金利の相場や、年利等についてお伝えしていきますので、読み進めてください。
利息返済額の計算に必要なもの③「返済期間」
3つ目に紹介する、利息の返済額の計算に必要なものは、「返済期間(借り入れ期間)」です。
返済期間が長ければ長いほど、元金の返済額が多くなります。場合によっては、元金以上の利息が発生するケースもあります。
返済期間の変動による、利息額の変化(元金500,000円、年利10%) | ||
返済期間 | 返済額 | 利息額 |
1年 | 527,484円 | 27,484円 |
5年 | 637,380円 | 137,380円 |
10年 | 792,840円 | 292,840円 |
20年 | 1,158,000円 | 658,000円 |
そのため、事前に元金の返済期間はあらかじめ「いつまでに返済を終えれば、利息を低くできるのか」と、シミュレーションしておくと、元金以上に利息を払うことを防げるでしょう。
利息の返済額を求める計算式
利息の返済額を求めるなら、以下の計算式を使ってみてください。
元金(借入金)×金利(利率)÷365日×利用日数(借り入れ期間)=利息額
なお、利息の返済額は支払いをしていくうちに、元金に対する利息が減っていきます。
そのため、毎月の返済をスムーズに行うと、利息はどんどん減っていきますよ。
また、借入金の返済方法は「元利均等返済」と、「元金均等返済」の2種類があります。次の項目で詳しくお伝えしていきます。
利息の返済額を求めるなら「2種類の返済法」を知っておこう
利息の返済額を計算するために「元利均等返済」と、「元金均等返済」を知っておくことで、スムーズに利息額を求めることができるでしょう。
元利均等返済と元金均等返済の特徴は、以下の通りです。借入金額を返済するときににどちらか選択するかによって、毎月の返済額が異なります。
- 「元利均等返済」毎月の返済額が一定、毎月の負担が少ないメリットがある
- 「元金均等返済」借入残高に応じて利息を上乗せする方法、利息の負担を軽くできるメリットがある
もうすでに借り入れをしている場合は、あなたのライフスタイルに合った返済方法を選びましょう。
次の項目では、「元利均等返済」と「元金均等返済」の特徴についてお伝えしていきます。
利息の返済額の計算例①「元利均等返済」
まず、元利均等返済で利息額の計算を以下の条件で行っていきます。
- 借入金額(元金)50万円
- 借入期間(返済期間)5年
- 借入利率(金利)10%
元利均等返済は、返済が進めば進むほど、元金と利息部分の割合が変化していく方法です。
元利均等返済の返済額の推移(毎月10,623円返済) | ||
元金分 | 利息分 | |
1か月目 | 6,457円 | 4,166円 |
6か月目 | 6,730円 | 3,893円 |
12か月目 | 7,074円 | 3,549円 |
24か月目 | 7,815円 | 2,808円 |
60か月目(5年) | 10,531円 | 87円 |
毎月の利息分の返済額が減っていくことが特徴の1つであり、毎月の返済を無理なく行えるでしょう。
「毎月の返済額を無理なく返していきたい」という方は、元利均等返済を利用してみてください。
利息の返済額の計算例②「元金均等返済」
次に、元金均等返済で利息の返済額の計算を行っていきます。元利均等返済と同じ計算条件を使用します。
- 借入金額(元金)50万円
- 借入期間(返済期間)5年
- 借入利率(金利)10%
元金均等返済は、返済額のうちの元金分を定額にすることで、元利均等返済よりも総返済額が少なくなります。
元利・元金均等返済の総返済額の比較 | ||
元利均等返済額 | 元金均等返済 | |
元金額 | 500,000円 | 500,000円 |
利息分 | 137,380円 | 127,028円 |
総返済額(元金+利息) | 637,380円 | 627,028円 |
元金均等返済は元利均等返済と比べると、一回目の返済額が多いですが、回数を重ねるうちに返済額が少なくなっていることが確認できるでしょう。
「利息をなるべく少なくしたい」という方は、元金均等返済で短い期間で返済してみてください。
利息の返済額の計算をするうえで、大事な金利の相場について、次の項目でお伝えしてきますね。
利息の返済額の計算をするなら、金利の相場を知っておこう
利息分の返済額の計算をするうえで、「金利の相場ってどのくらいなの?」と気になってくるでしょう。
金利はローンの種類によって、相場が変わってきます。以下がローンの種類と金利の相場です。
ローンの種類 | 年利の相場(年率) |
キャッシングローン | 3.0%~18.0%(出典:アイフル) |
マイカーローン | 1.0%~10%(出典:池田泉州銀行) |
住宅ローン | 0.38%~1.17%(出典:暮らしの全部) |
ビジネスローン |
1.0%~18.0%(出典:金融ナビ) |
ローンの中でも、キャッシングローンは「元本の保証」がないため、3.0~18.0%と高い利率になっています。
キャッシングローンの利用はなるべく避けることで、多額の利息を払わずに済むでしょう。
利息の返済額を計算するなら、利率の表示単位も注目してみよう
利息の返済額を計算するなら、金利(利率)の種類を知っておきましょう。
金利の種類は、「日歩」「月利」「年利」の3種類があります。それぞれの特徴は以下の通りです。
- 「日歩」元金100円の1日当たりの利率
- 「月利」元金の1か月あたりの利率
- 「年利」元金の1年間あたりの利率
上記の3種類の金利の種類がありますが、ほとんどの金融機関では、「~%」という年利が使われています。
次の項目では、利息の返済額の計算におすすめな「シミュレーション」についてお伝えしていきます。
利息の返済額を計算するなら、シミュレーションサイトがおすすめ
「利息の計算法が分かった、でもすぐに返済額を知りたい!」という方は、以下のサイトでシミュレーションをしてみることをおすすめします。
返済シミュレーションを使えば、すぐに利息額や毎月の返済額が分かるでしょう。
また、サイトでは、先述の「元利均等返済」と「元金均等返済」を選べる項目があります。そちらも含めてシミュレーションすれば、より明確な返済額が出るでしょう。
「難しい計算が苦手だな」という方は、返済シミュレーションができるサイトで、気軽に計算を行ってみてください。
【まとめ】自分で利息の返済額の計算をしてみよう
今回は、利息の返済額の計算方法や、金利の相場や種類についてお伝えしてきました。
「借り入れしていたけど、毎月どのくらい利息を払っているのか分からない」という方は、一度計算してみることで、多額の利息を払っていることが分かるはずです。
そのため、キャッシングローンやリボ払いを頻繁に使っていると、元金以上の利息を払っていることもあるかもしれません。
もうすでに借り入れをしている、返済額を知りたいという方は、以下の記事を併せて読むことで、返済額の計算に大事な利率について分かりますよ。ぜひ参考にしてください。