ネット証券で投資を始めようと思っても楽天証券がいいのか、SBI証券がいいのか、迷ってしまいますよね。
そこで、本記事では楽天証券とSBI証券を比較、メリットとデメリットの紹介と解説をしていきます。
この記事を読めば両者の違いについて理解し、どちらで口座を開設すればよいか答えが出るでしょう。ぜひ最後まで読み進めて、役立ててください。
(アイキャッチ画像出典元:https://pixabay.com/ja/illustrations/お金-育つ-利得-ファイナンス-5067419/)
楽天証券とSBI証券の比較
早速ですが、楽天証券とSBI証券のどちらを利用するべきかすぐに知りたい方向けに、表で比較しました。
比較した項目は全部で8個で、どの項目も投資をする上で重要な比較項目となっています。
楽天証券 | SBI証券 | |
①口座開設数 | 800万口座(2022年6月) | 840万口座(2022年3月) |
②投資信託数 | 2643本(2022年6月) | 2658本(2022年6月) |
③ポイント投資 | 楽天ポイント | Tポイント Pontaポイント dポイント Vポイント |
④外国株式 | 6カ国 | 9カ国 |
⑤つみたてNISA | 181銘柄(2022年6月) | 183銘柄(2022年5月) |
⑥iDeCo | 32銘柄(2022年6月) | 37銘柄(2022年5月) |
⑦手数料 | 0円〜 | 0円〜 |
⑧IPO実績 | 74社(2021年) | 122社(2021年) |
8個の項目で比較すると、総合的には「SBI証券」を利用するのがおすすめです。
とはいえ、重視したい項目は人それぞれです。そのため、楽天証券とSBI証券に向いている人の特徴を説明していきます。
楽天証券に向いている人の特徴
楽天証券に向いている人の特徴は何でしょうか。それは以下の項目3選に当てはまる人です。
- 楽天のサービスを使う人
- 貯まった楽天ポイントで投資したい人
- ツールの使いやすさも求める人
楽天証券で取引をすると100円ごとに1ポイントの楽天ポイントが貯まるため、楽天のサービス(楽天市場・クレジットカード・楽天ガス・楽天モバイルなど)を頻繁に使う方にはおすすめです。
楽天ポイントはポイント投資にも使うことができるため、とにかくコストの削減をしたい方にも向いてます。
また、パソコンやスマホのアプリやツールはSBI証券よりも使いやすいため、初心者の方でも安心して使えるでしょう。
SBI証券に向いている人の特徴
次に、SBI証券に向いている人の特徴3選を説明します。以下の特徴3選に当てはまるか見ていきましょう。
- とにかく手数料を抑えたい人
- IPO投資を始めたい人
- 外国株投資をしたい人
SBI証券は手数料が安いことでも有名で、無駄なところにお金を出来るだけ使いたく無い人はSBI証券がおすすめです。
IPO投資に興味があり、始めたいと思っている人はIPO銘柄の取扱数が多いSBI証券は押さえておくべき証券会社です。
また、外国株投資もネット証券の中でも最多の9カ国の株式を取り扱っています。外国株投資を考えている人はSBI証券がよいでしょう。
楽天証券のメリット3つ
ここからは両者のメリット・デメリットについて紹介していきます。
まずは、楽天証券のメリット3つについてです。メリット3つは以下の通りです。
- 楽天ポイントで投資が出来る
- 初心者に優しいキャンペーン
- 便利で使いやすいツール
では、楽天証券のメリット3つについて詳しく解説していきます。
メリット①:楽天ポイントで投資が出来る
貯まった楽天ポイントを使って投資が出来るため、現金を使わずに投資信託の購入も可能です。
また、ポイント投資を始めたい人や楽天のその他サービス(楽天市場や楽天モバイルなど)でも楽天ポイントを貯めたり利用したりも出来るのが強みです。
メリット②:初心者に優しいキャンペーン
投資初心者でも始めやすいようにキャンペーンが豊富な点もメリットの1つです。
例えば、口座開設や新規取引を行うだけで楽天ポイントが付与されるキャンペーンがあり、お得に投資を始められるのは初心者にとっても魅力的なメリットと言えるでしょう。
メリット③:便利で使いやすいツール
楽天証券にはさまざまなオリジナルツールが用意されており、投資のサポートをしてくれます。
例えば「マーケットスピードⅡ」というツールは、専門的な分析や株関連のニュースもすぐに確認できるため、初心者から上級者まで大人気です。
また、全ての取引ツールは無料で使える点も、初心者には優しいサービスです。
楽天証券のデメリット3つ
メリット3つを解説しましたが、デメリットもしっかり押さえておきましょう。楽天証券のデメリットは以下の3つです。
- ミニ株投資ができない
- 外国株式の数がSBI証券と比べると少ない
- 投資は通常ポイントのみ
では、楽天証券のデメリット3つについても解説していきますね。
デメリット①:ミニ株投資ができない
ミニ株投資とは通常の株式取引よりも少ない資金で株式を購入できる投資ですが、楽天証券はミニ株投資が出来ません。
SBI証券はミニ株の取引は可能なため、デメリットと言える点でしょう。
しかし、ミニ株投資ができない代わりに楽天ポイントを使用した少額投資は可能です。
デメリット②:外国株式の数がSBI証券と比べると少ない
楽天証券が取り扱っている外国株式の数は6カ国です。(米国、中国、シンガポール、タイ、マレーシア、インドネシア)
SBI証券は9カ国(米国、中国、韓国、ロシア、ベトナム、シンガポール、タイ、マレーシア、インドネシア)なので比較すると少ないためデメリットとして挙げられます。
ただ、人気の高いアメリカ株は楽天証券でも取引可能なため、強いこだわりがない限りは大きなデメリットでは無いでしょう。
デメリット③:投資は通常ポイントのみ
楽天証券では、楽天のさまざまなサービスから得られた楽天ポイントを投資に使用できることがメリットです。
しかし、投資に使えるポイントは「通常ポイント」のみで「期間限定ポイント」は投資には使用できません。
SBI証券は期間限定のTポイントが使えますが、楽天証券は使えないので要注意です。
SBI証券のメリット3つ
次に、SBI証券のメリットも紹介してきます。メリットは以下の3つです。
- 手数料が安い
- IPOの取扱実績が多い
- 9カ国の外国株式を取り扱う
では、SBI証券のメリット3つについて詳しく解説していきますね。
メリット①:手数料が安い
SBI証券はとにかく手数料が安いです。SBI証券の「アクティブプラン」は1日ごとに手数料が発生するシステムで、1日あたりの約定金額が100万円以下の場合は手数料は0円です。
楽天証券にも似たようなプランの「いちにち定額コース」がありますが、100万円を超すとSBI証券の方が格安になってます。
SBI証券の「アクティブプラン」と楽天証券の「いちにち定額コース」プランを表にまとめておきますので、参考にしてください。
SBI証券 | 楽天証券 | |
プラン名 | アクティブプラン | いちにち定額コース |
100万円まで | 0円 | 0円 |
200万円まで | 1,283円 | 2,200円 |
300万円まで | 1,691円 | 3,300円 |
以降100万円ごと | +295円 | +1,100円 |
メリット②:IPOの取扱実績が多い
IPO銘柄の取扱数が多く、日本国内におけるIPOはSBI証券で開設すればほとんど把握できます。
IPOとは、企業が資金調達や知名度を上げるために新規に株式を上場させ、多数の投資家に株式を公開することです。
IPO投資は、手数料が無料や、上場後に株価が大きく値上がりする可能性が大きいため、投資初心者でも手を出しやすい投資です。
そのため、投資家に人気が高く、SBI証券はそのIPOの取扱数が多いのでメリットと言えるでしょう。
メリット③:9カ国の外国株式を取り扱う
SBI証券はネット証券会社の中でも、最も多い9カ国の外国株式を取り扱ってます。以下が楽天証券との比較です。
- アメリカ
- 中国
- 韓国
- ロシア
- ベトナム
- インドネシア
- マレーシア
- タイ
- シンガポール
- アメリカ
- 中国
- インドネシア
- マレーシア
- タイ
- シンガポール
外国株の投資に興味がある場合は、楽天証券よりもSBI証券がおすすめです。
SBI証券のデメリット2つ
SBI証券も同様にデメリットも押さえておきましょう。以下の2つがデメリットです。
- デモトレードを行えない
- IPOの取扱数は多いが倍率が高い
では、SBI証券のデメリット2つについても解説していきますね。
デメリット①:デモトレードを行えない
デモトレードとは、仮想資金を用いて行う投資の練習です。SBI証券にはデモトレードを行うことが出来ないため、注意が必要です。
なので、初心者の方は特に失敗しても大きな損失に繋がらない少額の投資から始めましょう。
デメリット②:IPOの取扱数は多いが倍率が高い
メリットの1つにIPOの取扱数が多いと挙げましたが、その代わりに倍率が高いのがデメリットとも言えます。
多くの投資家がSBI証券を通して申し込みをするため、当選率が低くなりそもそもIPO投資を行えない場合もあります。
対策としては、複数の証券会社から申し込みをして当選率を上げることです。
投資信託を始めたいなら楽天証券
投資信託を始めたいなら楽天証券がおすすめです。おすすめする主な理由は以下の3つです。
- ポイントの還元率が高い
- 楽天カードから投資可能
- 楽天ポイントが貯まる
楽天証券のつみたてNISAでは毎月のつみたてを楽天カードで決済が可能で、楽天キャッシュと紐づけると最大で1%の楽天ポイントが貯まります。
楽天ポイントは1ポイントで1円の価値があるため、つみたてをしながら貯まったポイントでお買い物なども可能です。
SBI証券にも三井住友カード決済でポイントが還元されるサービスはありますが、楽天証券の方が還元率も高いため、おすすめは楽天証券となっています。
iDeCoを始めたいならSBI証券
iDeCoを始めたいならSBI証券の方が楽天証券よりも商品数が多いため、SBI証券がおすすめです。
具体的には楽天証券は32銘柄、SBI証券は37銘柄の取扱銘柄数になっています。
また、人気の高い「eMAXIS Slimシリーズ」は楽天証券のiDeCoでは投資が出来ないこともあり、iDeCoを始めたいならSBI証券がいいでしょう。
ただ、コールセンターのサポートでは新規受付をしたあとの運用に関する質問は対応していませんので注意が必要です。
【まとめ】楽天証券・SBI証券は自分に合った方を選ぼう!
楽天証券もSBI証券もネット証券の中で人気の高い証券会社です。だからこそ、どちらで開設すればよいか迷いますよね。
自分に合った選び方が正しい証券会社の選び方です。最後に、両社のメリットをまとめておきます。
- 楽天ポイントで投資が出来る
- 初心者に優しいキャンペーン
- 便利で使いやすいツール
- 手数料が安い
- IPOの取扱実績が多い
- 9カ国の外国株式を取り扱う
楽天証券は貯まった楽天ポイントで投資が可能な点や、オリジナルツールが充実している点が強みです。
一方で、SBI証券は手数料が安く取り扱っている商品数が多い点が強みになっています。
どちらの投資スタイルが自分に合うのか定まれば、楽天証券かSBI証券か選べることでしょう。自分に合った投資スタイルを見つけ投資を始めてみてください。