これから株取引をしていこうと考えている初心者にとって、株式投資をはじめる前に知っておきたいのが証券口座への入金方法です。
ネット証券には店舗や専用のATMがないので、「どうやってお金を口座に入れればいいのか」と疑問に思っている人もいるでしょう。
この記事では「証券口座への入金方法にはどういうものがあるか」「どういう手順を踏んで入金すればいいのか」をわかりやすく解説していきます。
証券口座への入金は、株の初心者がつまずきがちなステップのひとつでもあるので、最後まで読んでしっかり理解して、スムーズに株取引をはじめられるようにしていきましょう。
(アイキャッチ画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/22170114)
ネット証券口座への入金方法は2通り
当然のことですが、証券会社で口座を開設しただけで株の取引ができるようになりません。
どの証券会社においても、取引をはじめる前に証券口座への入金の手続きが必要となります。
ネット証券口座への入金方法は、銀行窓口やATMから入金する銀行振込とインターネット上で入金する方法の2通りがあります。
大きく分けると2通りになりますが、その中でも利用の仕方や条件などに多少の違いがあり、証券会社ごとにいくつかの入金方法が用意されています。また各証券会社によってサービスの違いもあります。
入金方法を決めるときのポイント
入金方法の説明をする前に、入金方法を決めるときにどうやって決めればいいのか考慮するべきポイントについてお話しておきます。
どの方法を利用することができるのか、あるいは利用した方がいいのか、自分に適した入金方法を見つけるためにも、ここで紹介するポイントを押さえて見比べてみるようにしましょう。
考慮するべきポイントは、主に入金手続きの仕方、手数料、利用できる時間帯、買付余力に反映されるまでの時間、利用条件の5つです。
具体的にいうと、例えば「入金の手続きをどのように行うのか」「手数料はかかるのか」「指定されている金融機関の口座を保有しているか」などそれぞれの違いを把握しておくことが大切です。
- 入金手続きの仕方
- 利用可能時間
- 振込手数料
- 買付余力に反映されるタイミング
- 利用条件
ネット証券口座への入金方法①銀行振込
ここからは、銀行振込あるいはインターネットの2つの入金方法、それぞれのメリット、デメリットについて説明していきます。まずは銀行振込によるメリットからお話していきましょう。
銀行振込で入金するメリットは、金融機関に縛りがなく、地方銀行や信用金庫などすべての金融機関が利用できる点です。
いずれの金融機関であっても、自分が持っている口座から入金することができるので、指定された金融機関の口座を新しく開設したり、ネットバンキングサービスの登録をしたりする必要がありません。
一方、デメリットは銀行振込には手数料がかかってしまうことです。また、入金できる時間帯が各金融機関の営業時間に限られること、入金が即座に証券口座の買付余力に反映されないことが挙げられます。
ネット証券口座への入金方法②インターネット上で
続いて、インターネット上で行う入金方法のメリットとデメリットについても見ていきましょう。
インターネット上で行う証券口座への入金のメリットは、手数料が無料であることです。
さらに入金が即時に反映されるという点と、ウェブサイトのシステムメンテナンス時は除き基本的に24時間いつでも入金できる点もメリットです。
注意点やデメリットしては、証券会社ごとに指定されている金融機関からしか入金ができない点と、提携金融機関であってもインターネットバンキングの登録が必要になることが挙げられます。
インターネットによる入金方法における各証券会社の名称の違い
インターネット上において、証券口座へ入金をする方法は即時入金などと呼ばれます。
どの証券会社にもこの即時入金のサービスは用意されていますが、同等のサービスでも証券会社によって名称が異なるので、注意が必要です。
インターネット上において、指定された金融機関のネットバンキングから入金できるサービスの、各証券会社における名称を以下の表でまとめました。
証券会社名 | サービスの名称 | 提携している銀行数 |
SBI証券 | 即時入金 | 13行 |
楽天証券 | リアルタイム入金 | 13行 |
松井証券 | ネットリンク入金 | 17行 |
証券口座の開設とともにネットバンキングサービスの登録を
先で少し触れましたが、インターネット上で入金を行うにはネットバンキングサービスの登録が必要となります。
ネットバンキングとは、金融機関で利用する取引がインターネット上でおこなえるサービスで、銀行窓口やATMに足を向けなくとも、振込などの手続きを行うことができます。
サービスのへ登録は、インターネット上で名前や口座番号、暗証番号などを入力するだけで簡単に行うことができます。
ネットバンキングサービスは「~ダイレクト」などの名称で提供されていることが多いので、自身が利用している金融機関のウェブサイトにアクセスしてみましょう。
ネットバンキングの登録なしでできる入金方法
即時入金と呼ばれる入金方法では、提携する金融機関のネットバンキングサービスへの登録が必要ですが、ネットバンキング登録がなくてもインターネット上で入金できるサービスも存在します。
具体的なサービス名はSBI証券では、リアルタイム入金という入金方法です。ネットバンキングへの登録が不要で、自身が持っている口座でウェブサイトから口座振替登録をするだけで利用することができます。
ただし、SBI証券のリアルタイム入金は、メガバンクやネット銀行などでは利用できず、利用できる金融機関は地方銀行を中心とした27行に限られています。
また、楽天証券、松井証券でも、インターネットで口座登録をするだけ、あるいは口座振替登録をするだけでネットバンキングの登録なしに入金できるサービスがあります。
証券口座への入金前に必要な手続き
いずれの方法で証券口座への入金を行う場合にしても、前提となる利用条件を満たしていなければ利用できないので、その点には注意が必要となります。
入金の手続きをはじまる前に、実際にその方法を自身が利用することができるのか確認をしましょう。
インターネット上で入金を行うのであらば、ネットバンキングのサービスを登録すること、あるいは新しく口座を開設すること、口座振替登録をすることなどの手続きが必要な場合もあります。
銀行振込においても、何もしなくてもいいわけでもく、例えばSBI証券では、あらかじめウェブサイトで振込用口座として専用の口座を開設しておく必要があります。
証券口座への入金時の手順
さて、実際に証券口座への入金の手順を紹介していきましょう。基本的に画面の指示に従って進めていけばよく、難しい操作ではないので安心してください。
入金の手続きは、証券会社のウェブサイトにおいて、自身のページにログインをして行います。まずは「入金」あるいは「入出金」のメニューにすすみ、自身が行う入金方法を選択します。
次に提携金融機関の一覧のページが表示されるので、自身が希望する金融機関を選択しましょう。その後は、画面の指示に従って、振込金額や取引パスワードなどを入力して入金の手続きを進めていきます。
銀行振込で入金をする際にも、同様に証券会社のウェブサイトで振込する口座の申し込み、あるいは確認をしてから、実際に銀行窓口またはATMでその口座への入金を行うことになります。
入金方法はインターネットがおすすめ!
ネット証券口座への入金について、メリットや手順をお話してきましたが、入金方法でおすすめなのは、インターネットを使う入金方法です。
それは、何よりも手数料がかからないからです。銀行振込の場合には、入金の度に手数料がかかるので、負担になってしまいます。
また、インターネット上での入金は24時間いつでも可能で、買付余力にも即時に反映されるので、スピーディーな取引ができることにもつながります。
始める際に、ネットバンキングサービスの登録や口座振替登録などが必要ではありますが、一度きりのわずかな手間がかかるだけなので、インターネット上で入金ができるようにしておくと良いでしょう。
まとめ:ネット証券口座への入金方法
証券口座への入金方法は、大きく分けて銀行振込とインターネット上で行うものとの2通りがありました。
ですが、2通りしかないわけではなく、ネットバンキングサービスへの登録がないと利用できない方法、あるいはそれがなくても利用できる方法など、各証券会社によっていくつかの入金方法が用意されています。
その入金方法を利用できる条件や利用するメリットなどは、それぞれの方法によって異なるので、自身の状況や都合などをふまえて、自分にとって便利だと思う入金方法を選択することが大切になります。
株取引の第一歩として証券口座への入金方法を理解して、よりお得に株投資をはじめていきましょう。