SBI証券の手数料は業界最安レベルなので、手数料で証券会社を選ぶなら間違いなく検討の価値アリです。
特に、国内株式と投資信託をメインに資産運用をしていくのであれば、SBI証券がベストな選択と言えるでしょう。
一方で、米国株式への投資をメインにする場合は、わずかながら「楽天証券」の方が優れています。
詳細については記事本編で詳しく解説しているので、本記事を最後まで読んで、自分にピッタリな証券会社を選んでみてください!
「SBI証券って、投資の手数料が高いの?安いの?」と気になる方は多いでしょう。少しでもおトクに資産運用をするためにも、できるだけ手数料の安い証券会社を選びたいですよね。
そこでこの記事では、SBI証券の手数料について網羅的に解説します。国内株式・米国株式、投資信託など、種類毎に個別に手数料の紹介をしているので参考になるはず!
また、SBI証券と並んで知名度の高い楽天証券との手数料比較もしているので、本当に手数料が安いのかも一目瞭然です。
本記事を読めば、投資にかかる手数料を最小限に抑えることができるようになるでしょう。ぜひ最後まで読んでみてください!
(アイキャッチ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/%e3%81%8a%e9%87%91-%e9%8a%80%e8%a1%8c-%e3%83%95%e3%82%a1%e3%82%a4%e3%83%8a%e3%83%b3%e3%82%b9-6815202/)
【結論】国内株式の手数料の安さで選ぶならSBI証券!
先に結論から言うと、国内株式取引の手数料が安い証券会社を探しているなら「SBI証券一択」となります。
詳しくは後述しますが、SBI証券は他の証券口座と比べても手数料が最安レベルな上、ポイント還元率も頭ひとつ抜けています。
もちろん、証券口座を選ぶ基準は手数料だけではないですが、特に長期的な投資を考えている場合は、手数料をできる限り減らすのがセオリーです。
なので「どうしても他の証券がいい!」といったこだわりがなければ、とりあえずSBI証券の口座は最優先で作っておいて損はありません。
SBI証券の手数料はプランによって変わる
SBI証券の国内株式取引には2つのプランがあり、そのプランによって手数料が変わります。
- アクティブプラン
- スタンダードプラン
アクティブプランは、1日の合計取引金額に応じて手数料がかかる仕組みになっています。
一方で、スタンダードプランは、1回の取引金額に応じて手数料がかかる仕組みです。
スタンダードプランは1日に100万円を越える取引を頻繁に行う人向けのプランなので、個人の資産運用目的であれば、アクティブプランを選びましょう。
次の章からは、これらのプランの手数料についてご紹介します。
SBI証券の国内株式手数料:アクティブプランの場合
まずはSBI証券のアクティブプランの手数料について見ていきましょう。参考までに「楽天証券」の手数料についても掲載します。
1日の取引合計金額 | SBI証券 | 楽天証券 |
〜100万円以下 | 0円 | 0円 |
〜200万円以下 | 1,238円 | 2,200円 |
〜300万円以下 | 1,691円 | 3,300円 |
以降、100万円ごとに | +295円 | +1,100円 |
(参考:https://www.sbisec.co.jp/ETGate/?_ControlID=WPLETmgR001Control&_DataStoreID=DSWPLETmgR001Control&burl=search_home&cat1=home&cat2=price&dir=price%2F&file=home_price.html&getFlg=on)
表を見れば一目瞭然ですが、1日の取引合計金額での手数料を見てみると、圧倒的にSBI証券の方が安いですね。
1日の取引合計金額100万円までは、両者とも手数料0円です。
しかし、資産運用が良い方向に回り始めて1日の取引金額が増えてくると、SBI証券と楽天証券では、手数料が2倍近く変わってきます。
そのため、アクティブプランでの運用を考える場合は、SBI証券を利用するのがベストな選択です。
SBI証券の国内株式手数料:スタンダードプランの場合
続いてスタンダードプランの手数料をご紹介します。こちらも比較対象として「楽天証券」の手数料も併せて掲載しますね。
1回の取引金額 | SBI証券 | 楽天証券 |
〜5万円以下 | 55円 | 55円 |
〜10万円以下 | 99円 | 99円 |
〜20万円以下 | 115円 | 115円 |
〜50万円以下 | 275円 | 275円 |
〜100万円以下 | 535円 | 535円 |
〜150万円以下 | 640円 | 640円 |
〜3,000万円以下 | 1,013円 | 1,013円 |
3,000万円超え | 1,070円 | 1,070円 |
(参考:https://www.sbisec.co.jp/ETGate/?_ControlID=WPLETmgR001Control&_DataStoreID=DSWPLETmgR001Control&burl=search_home&cat1=home&cat2=price&dir=price%2F&file=home_price.html&getFlg=on)
上の表を見ればわかるように、1回の取引ごとに手数料がかかるスタンダードプランは、楽天証券の手数料と全く同じです。
なのですが、楽天証券は手数料の1%がポイントとしてつくのに対し、SBI証券は手数料の1.1%がポイント還元されます。
わずか0.1%の差ですが、せっかく資産運用をするのであれば、手数料は少しでも安い方が良いですよね。
そのため、スタンダードプランの場合でも、手数料こそ楽天証券と同じものの、ポイント還元率の差で、やはりSBI証券の方がお得なのです。
SBI証券を賢く使うなら、アクティブプランがおすすめ!
SBI証券の手数料は業界最安レベルであることは前述した通りですが、より手数料を節約するためには、適切なプランを選ぶことが大切です。
1日の取引が100万円未満であれば、アクティブプランにすることで手数料を0円に抑えることができます。
一方で、スタンダードプランの場合は、どんなに取引額が低くても1取引毎に最低55円の手数料がかかってしまう仕様。
そのため、1日で100万円以上の取引をしないのであれば、手数料が0円のアクティブプランを選択しましょう。
SBI証券の手数料を節約するプラン変更方法!
自分の運用方法を見返してみて、別プランの方が手数料が節約できることに気づいた場合は、今すぐにプランを変更しましょう。
SBI証券のプラン変更のやり方は以下の通りです。
- SBI証券のWebサイトからログイン
- 画面右上にある「口座管理」をクリック
- 「口座管理」→「お客さま情報 設定・変更」→「お取引関連・口座情報」→「国内株式手数料プラン」の順番でクリックしていく
- ページ右側にある「変更」をクリックして、任意のプランを選択
なお、手続きのタイミングによっては、1日ほど変更前のプランで手数料がかかることもあります。
変更タイミングについては、SBI証券の公式ページで詳しく説明がされているので、併せて確認しておきましょう。
【事実】SBI証券の米国株式手数料は、残念ながらNo.2だが…
ここまでの話は国内株式に関する手数料についてでしたが、ここからは米国株式に関する手数料について紹介します。
SBI証券での米国株式に対する手数料は以下の通りです。
最低手数料(2.02米ドル以下) | 0米ドル |
基本手数料 | 取引額の0.495%(税込) |
上限手数料 | 22米ドル |
ポイントは、2.02米ドル以下の取引では手数料がかからないことと、どんなに大きな取引をしても22米ドルを超えるの手数料はかからない点ですね。
なお、楽天証券もほとんど同じ手数料ですが、唯一「2.22米ドルの取引までは手数料がかからない」という違いがあります。
そのため、単純に手数料だけで比較するなら、米国株式をメインにする人にとっては、楽天銀行の方がおすすめです。
とはいえ、楽天証券の強みも2.02米ドル〜2.22米ドルの間だけです。2.02米ドル以下での取引、または2.22米ドル以上の取引を考えている人にとっては大した違いはないでしょう。
SBI証券の投資信託にかかる3つの手数料を徹底解説
続いては、投資信託でのSBI証券の手数料について見ていきましょう。前提として、投資信託の手数料は大きく3つに分けられます。
買付手数料 | 投資信託の購入時にかかる手数料 |
信託報酬 | 投資信託の所有中にかかる手数料(運用・管理費) |
信託財産留保額 | 投資信託の解約時にかかる手数料 |
まず、買付手数料についてですが、SBI証券で扱っている投資信託は『全て0円』です。投資信託購入時に手数料はかからないということですね。
信託報酬と信託財産保留額に関しては、投資信託の商品によって手数料が変わるので、証券口座による違いはありません。
そのため、投資信託を購入する際にその商品の手数料を随時、確認していくことになります。
たとえば、SBI証券の「SBI・V・S&P500」という商品の場合、信託報酬は「0.0938%程度」、信託財産留保額は「0円」となっています。
なお、SBI証券の全投資信託「2,642商品」のうち、1,745商品が信託財産留保額0円でした。(2022年3月23日 筆者調べ)
つまり、SBI証券が扱う大多数の投資信託にかかる手数料は「信託報酬のみ」という認識で問題ないでしょう。
前述のように、投資信託は証券会社ではなく商品毎に手数料が設定されています。そのため「自分が買いたい投資信託商品があるかどうか」で証券会社を選ぶと良いでしょう。
【中級者向け】SBI証券の手数料「諸経費」とは?
ここまでで基本的なSBI証券の手数料については一通り説明しました。ですが、そのほかに「諸経費」という手数料が発生する場合があります。
この「諸経費」とは、信用取引を行なった場合の以下の手数料のことを指します。
- 株式委託手数料
- 消費税
- 日歩(買い方金利・売り方金利)
- 信用取引貸株料
- 逆日歩(品貸料)
- HYPER料
- 管理費
- 権利処理等手数料(名義書換料)
信用取引とは、現金や株式を担保に証券会社からお金を借り、その資金を使って株取引をする取引方法のことです。
自分が担保として出した資産の3.3倍までの資金で株取引ができるため、レバレッジを効かせることができます。
ただし、利益もより大きくなる反面、損失もより大きくなるため、ハイリスクハイリターンな取引です。
そのため、信用取引に手を出すのは、ある程度株式投資に関する知識や経験を身につけてからにするべきでしょう。
諸経費にはさまざまな種類が含まれていることは分かりますが、それぞれがどんな手数料なのかはいまいちピンときませんよね…
そもそも、信用取引がある程度の投資経験や知識が必要なものなので、投資を始めたばかりの方は「そういうものもあるんだ」程度に押さえておけばOKです。
経験値を貯めて、信用取引に手を出そうと思ったタイミングで、改めてこれらの手数料の詳細を調べてみましょう。
SBI証券で手数料が無料な項目一覧
最後に、SBI証券で手数料が無料なものを一覧でまとめます。少しでもお得に投資をするためにも、手数料0円の取引を確認しておきましょう。
国内株式で手数料が無料なものは?
国内株式関連で手数料が無料なのは、以下の項目です。
- NISA預りでのお取引
- アクティブプランで、1日の合計100万円までのお取引
- 夜間PTS(※証券取引所を介さない夜の株式売買)
- 一部の国内ETF(※上場投資信託)のお取引
米国株式で手数料が無料なものは?
米国株式関連で手数料が無料なのは、以下の項目です。
- 2.02米ドル以下の米国株式取引
- 海外ETF(米国・中国・韓国)のNISA預りでの買付のお取引
- 一部の米国ETFの買付のお取引
投資信託で手数料が無料なものは?
投資信託関連で手数料が無料なのは、以下の項目です。
- 全商品の買付手数料
- 一部商品の信託財産留保額
SBI証券では、そのほか、信用取引の一部の手数料も無料となっています。
より詳しく、手数料無料の取引内容・詳細を知りたい方は、SBI証券のよくある質問「手数料が無料になる取引は何ですか?」をご覧ください。
まとめ:SBI証券の手数料の疑問はこの記事ですべて解決!
この記事では、SBI証券の手数料周りについてご紹介しました。国内株式、米国株式、投資信託などによって、手数料がバラバラなのがややこしいですね。
ただ「国内株式」「投資信託」の手数料は、業界最安レベルなので、これらの投資をメインにしていく場合はSBI証券が第一候補となるでしょう。
さらに、SBI証券は手数料だけでなく、商品数やサービス周りなどのトータルで評価されている大人気な証券口座なので、”とりあえず”で口座開設をしておいても良いくらいですね。
一方で、米国株式をメインにする場合は、微差ではあるもの「楽天証券」の方がお得です。自分の投資スタイルを踏まえて、最適な証券口座を選びましょう!