「使わないクレジットカードの捨て方ってあるのかな?普通に切って捨てればいいの?」
クレジットカードの更新や解約をすると、古いクレジットカードを使わなくなりますよね。あなたは古いカードをどのように捨てていますか。捨て方を間違えると犯罪に利用されるかもしれませんよ。
この記事では、クレジットカードを悪用されずに捨てる方法を紹介します。これからカードの更新がある、使わないカードを解約する予定がある場合は、参考に読んでみてください。
(トップ画像出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/343372?title=%E3%82%AF%E3%83%AC%E3%82%B8%E3%83%83%E3%83%88%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%89%E5%87%A6%E5%88%86)
クレジットカードの正しい捨て方ってあるの?
クレジットカードに限らず、カードを捨てるときにどのように捨てれば良いのか迷いますよね。紙のポイントカードは破って捨てればよいですが、プラスチックのカードだと何回切れば良いのかわからないです。
特にクレジットカードには、色々な情報が入っているので、正しい方法で処分する必要があります。あなたは、ハサミで半分に切って捨てたりしていませんか。その切り方だと大変危険です。
ここからは、クレジットカードを正しく処分しないと危険な理由と危険が少ない捨て方を紹介しますね。今まで数回切って捨ててた人は、今回から捨て方を変えましょう。
クレジットカードは切って捨てても悪用される可能性がある
クレジットカードは数回切って捨てれば、問題無いと考えていませんか。実は使えないカードでも、復元すれば氏名やカード番号だけで個人情報を検索できます。
最悪の場合、前の番号をたどって現在のカード番号を探し、不正利用される可能性もあります。クレジットカードの不正利用額は年々増加しています。捨てたと思ったら、見覚えのない請求が届くことも…。
一般社団法人日本クレジット協会の集計(2019年1月~6月)によると、クレジットカードの不正利用被害金額で1番大きい金額は、番号盗用被害でした。スキミングなどでカード番号を知られるだけでも大変です。
カード会社でも犯罪対策をしていますが、自分でも犯罪に巻き込まれないよう対策をしておく必要がありますね。
ハサミで数回切っただけでは不十分!
古いクレジットカードを捨てる時に、ハサミで2回~3回切って捨てていませんか。それでは、クレジットカードの捨て方として不十分です。
ハサミで数回切っただけでは、古いカードをセロテープや接着剤でくっつければ、復元できて悪用される可能性があります。
カードの切り方もコツがあります。悪用されない可能性がゼロになることはありませんが、なるべくなら安全性が高い捨て方をした方が良いですよね。
次の章からは、悪用されにくいクレジットカードの捨てる手順を1つずつ紹介しますね。
クレジットカードの悪用されない捨て方①個人情報の部分を壊す
クレジットカードの悪用されない捨て方の1つ目は「個人情報の部分を壊す」です。クレジットカードには個人情報を含む部分がたくさんあります。具体的には次の場所です。
- 氏名
- カード番号
- ICチップ
- 磁気ストライプ
- セキュリティコード
まずは、上記の部分を文字が再現できない、読み取れないようにすることが大切です。
ICチップと磁気ストライプは復元できれば個人情報を特定しやすくなるので、念入りに壊しましょう。おすすめの方法は、穴あけパンチでICチップと磁気ストライプに穴を開けてしまうことです。
穴を開けてしまえば、元に戻すことは難しいです。ICチップはハサミで2回~3回切れば十分壊せますが、穴を開けた方が読み取れないので、安心でしょう。
セキュリティコードとは、カードの裏面に記載されている3桁以上の数字です。ネット通販の決済で入力することが多いですね。
氏名とカード番号、有効期限、セキュリティコードがわかるとネット通販で決済できるので、わからないように処分することが大切です。
クレジットカードの悪用されない捨て方②細かく切る
クレジットカードの悪用されない捨て方の2つ目は「細かく切る」です。
ICチップや磁気ストライプを壊したら、次は個人情報がわかる部分を再現できないようにハサミで切ります。特に氏名とカード番号は特定されると、情報をたどって現在の住所なども知られてしまう可能性があります。
セキュリティコードも氏名とカード番号がわかってしまうと、ネット通販では決済できてしまいます。セキュリティコードもわからないように切りましょう。
数回ではなく、数十回切った方が復元が難しくなるので、「これ以上切れないだろう。」と思うまで切った方が良いですね。
クレジットカードの悪用されない捨て方➂袋と捨てる日を別々に
クレジットカードの悪用されない捨て方の3つ目は「袋と捨てる日を別々に」です。
個人情報が入っている部分は壊したし、カード番号やセキュリティコードは元の番号がわからないほど切ったから大丈夫…と思ってはいけません。
カードをバラバラにしたから安心だと同じ袋に捨ててしまうと、ごみの中からカードの破片を探して、元の形に復元されてしまう可能性があります。
捨てるときは、袋を別々にして、さらに別の日にごみに出すようにしましょう。面倒だと思いますが、誰がごみを見るかわかりませんので、念のため厳重にして処分をしましょう。
利用明細書も併せて処分する、紙の明細→Web明細に切り替えを
カードを処分するときは、利用明細書も併せて処分しましょう。利用明細書にもあなたの名前や住所、カード番号やどこのお店で利用したかなど、個人情報がたくさん入っています。
切ったカードから個人情報が取れなくても利用明細書から情報が取られてしまい、悪用される可能性があります。利用明細書も復元ができないように刻んだ方が安全です。
もし、現在利用しているカードの中に、紙で利用明細書を受け取っているものがあれば、Web明細に切り替えをした方が良いでしょう。
Webであれば紙の明細よりも個人情報が漏れる可能性が少し低くなります。また、カード会社の中には、Web明細に切り替えるとカードの利用料金から割引をするところもあるので、確認してみましょう。
シュレッダーを利用すればカードを確実にバラバラにできる
クレジットカードを確実にバラバラにする方法は、シュレッダーを使うことです。シュレッダーであれば、ICチップや磁気ストライプ部分は壊れるので、復元することは難しいでしょう。
少しでも悪用される可能性を低くすることができます。ただし、プラスチック対応のシュレッダーを使わないと、シュレッダー自体が壊れてしまうので事前に確認しておきましょう。
最近はCD-Rなど固いものでも処分できるシュレッダーがあるので、個人情報の管理を厳しくしたい場合は、購入を考えてみてはいかがでしょうか。
基本は可燃ごみでOK、捨て方は自治体に確認しよう
カードを捨てるときは、どの分類で捨てればいいのか迷いますよね。基本は可燃ごみで問題ないでしょう。個人情報を消す確実な方法は燃やすことです。
しかし、自治体によっては処分方法を決めているところもあります。もし自分が住んでいる自治体で、ゴミの分別が細かく決められている場合は、捨てる前に確認した方が安全でしょう。
プラスチックごみを設けているところは、カードをバラバラにした上で、プラスチックごみで捨てるように指示している自治体もあります。
筆者が調べたところ、クレジットカードは可燃ごみに分類する自治体が多いですが、千葉県松戸市はプラスチックごみで分類されていました。
悪用されないクレジットカードの捨て方は? まとめ
今回は、クレジットカードの悪用されない捨て方を紹介しました。更新の時期になると、新しいカードが来たからと、古いカードを簡単に捨ててしまいがちですよね。
記事で紹介した方法で、確実に犯罪に巻き込まれない保証はありません。ただ、個人情報が漏れにくい方法の方が安心できますよね。個人情報は自分で守る必要があります。
クレジットカードは便利な反面、犯罪組織が欲しい情報がたくさん詰まっているものです。自分は大丈夫だろうと思うと、意外なところで不正利用されます。常に注意してカードを利用していきたいですね。