「クレジットカードは毎月決まった日に支払っているけど、繰り上げ返済もできるの?」
クレジットカードは毎月利用すると、翌月の決まった日に利用した分だけ銀行口座から引き落としされますよね。ただ、引き落とし日を忘れると困ることもあります。
クレジットカードの返済が早く払えれば便利だなと思ったことはありませんか。この記事では、利用額を早く返済する「繰り上げ返済」の方法やメリット・デメリットを紹介します。
リボ払いや分割払いを早く終わらせたいと思っている場合は、参考に読んでみてください。
(トップ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/%E3%81%8A%E9%87%91-%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%89-%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8D%E3%82%B9-256314/)
クレジットカードの返済は早めることはできるの?
クレジットカードを使うと、カード会社ごとに「○○日に銀行口座から利用金額が引き落とされるので、残高を確認してください」と連絡が来ますよね。
だいたいの人が決まった日までに銀行口座にお金を入れて、引き落としされるのを確認するでしょう。実はクレジットカードの支払いは、決まった日の前に返済することができます。
この支払予定日より返済を早めることを「繰り上げ返済」と言います。ここからは、繰り上げ返済の基本と繰り上げ返済の支払い方法を紹介しますね。
繰り上げ返済って何?
クレジットカードに限らず、ローンなどの借金の返済方法は次の2種類あります。
- 約定返済:毎月決められた日に、決められた金額を返済する(例:毎月30日に1万円)
- 繰り上げ返済:約定返済とは別に返済をする(返済を当初より早める)
ローンなどは、基本的に約定返済をした場合に毎月いくら返済になるか計算しています。繰り上げ返済は、約定返済とは別に追加で返済をすることです。
約定返済が30日に1万円であれば、繰り上げ返済は15日に2万円返済する感じですね。クレジットカードで一括払いにしているときは、繰り上げ返済をすると、その月の支払いは完了となります。
ローンや分割払いでは、ある月の約定返済の金額を繰り上げ返済しても、その月の約定返済が無くなるのではないので、注意しましょう。
繰り上げ返済の支払い方法は?
繰り上げ返済をするときは、3つ方法があります。「カード会社に連絡し振込する」「ATMで手続きする」「指定口座に振り込みする」です。
カード会社に連絡し振込する
繰り上げ返済の支払い方法の1つ目は、「カード会社に連絡し振込する」です。
毎月一括払いをしている、またはリボ払いで一部繰り上げ返済をしたいときは、カード会社に連絡しましょう。カード会社に繰り上げ返済を伝えると、いつ振込をするか、振込先など教えてくれます。
ATMで手続きする
繰り上げ返済の支払い方法の2つ目は、「ATMで手続きする」です。
ATMではカード会社の時間は関係なく、いつでも返済できます。また、手数料も無料のところが多いです。カード会社のATMの場所を調べれば、街中に設置されているので、気が向いたときに手続きできますね。
指定口座に振り込む
繰り上げ返済の支払い方法の3つ目は、「指定口座に振り込む」です。
カード会社の中には繰り上げ返済は、指定口座に振り込む方法以外無い場合があります。この場合は、振込手数料がかかることがあるので、注意しましょう。
指定口座はカード会社のホームぺージに掲載されていることがあるので、確認して手続きします。
クレジットカードの繰り上げ返済のメリット①利息が減る
ここからは、クレジットカードを繰り上げ返済するメリットを3つ紹介します。クレジットカードを繰り上げ返済するメリットの1つ目は「利息が減る」です。(これはリボ払いをしている場合にあてはまりますね。)
リボ払いは、利用金額に関係なく毎月一定の金額を支払う方法です。毎月の支払には利息を含むので、支払いは利用金額よりも多くなります。返済が長くなるほど利息は増えるので、早く返済することが大切ですね。
利息は返済が完了していない金額で決まるので、繰り上げ返済をすると返済するお金は減ります。クレジットカードのリボ払いの金利は15%前後になるため、利息だけでも大きい金額になるでしょう。
お金に余裕があるときは繰り上げ返済をすれば利息を減らせるので、トータルで支払う金額も少なくできます。
クレジットカードの繰り上げ返済のメリット②信用情報に影響する
クレジットカードを繰り上げ返済するメリットの2つ目は「信用情報に影響する」です。
信用情報は、個人の返済能力を見る基準の1つです。毎月期日に遅れずに返済をすることは、個人の信用を高める方法です。
一方で、繰り上げ返済すると、リボ払いであればカード会社の利息が減るので信用情報にマイナスに働きそうに見えますよね。
しかし、繰り上げ返済は、毎月の期日より早く、多く返済することになるので返済能力があると見られ、信用情報にプラスになります。信用情報が良いと、カードの更新や利用限度額の増額などに影響がありますよ。
クレジットカードの繰り上げ返済のメリット➂限度額の回復が早い
クレジットカードを繰り上げ返済するメリットの3つ目は「限度額の回復が早い」です。
クレジットカードの利用限度額は、毎月の利用金額の支払いが完了しないと、その金額分だけ枠が減ることになります。
例えば、利用限度額が50万円で利用金額が10万円だと、残りの枠は40万円です。10万円の支払いが完了するまで枠は戻りません。この間に別の買い物をして利用限度額を超えると、カードが利用できなくなります。
繰り上げ返済をすると、利用限度額が早く戻ります。カード会社によって利用限度額が数時間で戻ることもあれば、数日かかることもあります。カード会社に連絡してから返済すると、早く戻ることが多いようです。
クレジットカードの繰り上げ返済のデメリット①手元のお金が減る
ここからは、クレジットカードの繰り上げ返済のデメリットを紹介しますね。クレジットカードを繰り上げ返済するデメリットの1つ目は「手元のお金が減る」です。
繰り上げ返済をすれば早く返済できますが、当然その分の現金は減ります。余裕があるときに返済するのは良いですが、余裕が無いときに繰り上げ返済をしてしまうと、そのあとの生活が苦しくなるでしょう。
いざというときに手元にお金が無い状態だと、結局借金をしなければいけません。ボーナスなど家計にゆとりがあるときに、多めに返済するようにしましょう。
クレジットカードの繰り上げ返済のデメリット②二回返済が必要
クレジットカードを繰り上げ返済するデメリットの2つ目は「二回返済が必要」です。(これはクレジットカードの支払い方法をリボ払いにしている場合に限ります。)
リボ払いは毎月決まった日に一定金額が銀行口座から引き落としされます。
繰り上げ返済をすれば、支払いを早くしたので、約定返済のお金が銀行口座から引き落としされないと思いますよね。残念ながら、繰り上げ返済をしても、その月の約定返済が免除されることはありません。
繰り上げ返済はあくまで、追加で支払いをしただけなので、その月の支払いを終えたことにはならないのです。繰り上げ返済をしたときは、毎月の支払も問題無いか確認しておきましょう。
繰り上げ返済ができない期間があるので注意
繰り上げ返済は基本的に好きな日にできますが、返済できない期間もあるので注意しましょう。具体的には次のような場合です。
- その月の利用額がまだ確定していないとき
- 利用金額が確定する日の前後
早く返済したい場合は、利用金額が確定したら、繰り上げ返済ができるのはいつからかカード会社に確認してみましょう。
リボ払いや分割払いをしている場合は、返済ができない日付を確認しておいた方が安全でしょう。カード会社のホームページに返済を早められる期日について、掲載しているところもあります。
クレジットカードを繰り上げ返済するとどうなる? まとめ
今回は、クレジットカードを繰り上げ返済するメリット・デメリットを紹介しました。最後にそれぞれを一覧にしますね。
- 利息が減る
- 信用情報に影響する
- 利用限度額の回復が早い
- 手元のお金が減る
- 2回返済が必要
クレジットカードの繰り上げ返済はメリットが多いですが、早く返済すると現金が減って生活が苦しくなるなどのデメリットもあります。
なるべくなら、クレジットカードは利息が発生するリボ払いや分割払いは利用せずに、毎月一括で返済できるように計画的な使い方をすることをおすすめします。