クレジットカードの枚数が増えてくると、整理したいと思うこともあるのではないでしょうか。
クレジットカードは、ポイントがたまったり特典が受けられたりするため、複数枚を保有している人も多くいます。しかし、使い分けや管理が大変ではないですか?
この記事を読むことで、クレジットカードの枚数を減らすメリットや、整理の方法を知ることができます。保有しているクレジットカードを有効活用できるようになりますよ。
ぜひ最後まで読んで、クレジットカードを整理する際の参考にしてください。
クレジットカードを整理するメリット
クレジットカードを整理することによって、次のような3つのメリットがあります。
- 年会費の出費が減る
- 家計管理が簡単になる
- ポイントがたまる
ついつい年会費のかかるクレジットカードを契約してしまった場合、気づかないうちに年会費がかかることがあります。
また、複数のカードで支払いをしてしまうと「どのタイミングで何円使ったか」という管理が難しくなります。
さらに、1つのクレジットカードで支払いをすることで、クレジットカードでつくポイントを効率よく貯めることができますよ。
クレジットカードを整理するメリットの詳細は、次の章から説明していきます。
クレジットカードを整理するメリット①【年会費の出費が減る】
まず、クレジットカードを整理することで得られる1番のメリットは、年会費の出費が減ることです。
年会費無料のカードもありますが、スタンダードなカードで年間1,000円、ゴールドカードなら年間1万円といった、費用がかかるカードもあります。
特に、「初年度無料」「年間の利用回数・金額によって無料」のようなカードは、いつの間にか年会費がかかっていたということもあります。
大きな負担ではないかもしれませんが、あまり使っていないのに年会費を払うのはもったいないですよね。保有しているカードを見直して整理することで、不要な年会費の出費を抑えることができます。
クレジットカードを整理するメリット②【家計管理が簡単になる】
クレジットカードは、カード会社によって支払日が違います。複数のカードを使っていると、いくつもの支払日を管理しなければなりません。
引き落とし口座の残高や、引き落とし日の管理を怠ると、支払いの遅延につながります。最悪の場合、今まで使えていたクレジットカードが使えなくなることや、新しいカードが作れなくなることもあります。
また、保有枚数が多いと、紛失や盗難、不正利用される危険性が高まります。
そのようなことにならないために、自分で管理できる範囲内のクレジットカードに絞りましょう。気にかける項目が少なくなるため、家計管理が簡単になります。
クレジットカードを整理するメリット③【ポイントがたまる】
ポイントがたまるからと勧められ、さまざまな店舗でクレジットカードを作ってしまうこともあるかと思います。ただ、利用する機会が少ないと、ポイントの有効期限が切れてしまうなんてこともあるでしょう。
クレジットカードを多く持っていると、支払日の管理と同じように、ポイントの管理も大変になり、使わずに失効してしまうポイントが増えます。
クレジットカードを整理すると、多少ポイントの還元率が悪くなるかもしれません。しかし、ひとつのカードに絞ることで、集中してポイントをためることができます。
まとまったポイントは利用もしやすくなり、有効活用ができます。
クレジットカードを使い分けるメリット
クレジットカードの枚数を減らすメリットをお伝えしましたが、数枚のクレジットカードを使い分けるメリットもあります。数枚のクレジットカードを利用する大きな理由は、1枚で完璧なカードがあまりないからです。
プラチナカードのようなランクが高いカードだと、旅行保険や空港ラウンジの利用、旅行代金の割り引きなどの充実した付帯サービスが付いています。
そのようなカードだと、1枚だけでも良さそうですが、年会費が5万円もするというと、少し手が届きにくいですよね。
年会費無料のカードでも、ポイント還元率が高いカードと旅行保険などの付帯サービスが充実したカードの2種類を持つなどすると、普段はお得に使えて旅行のときも安心です。
クレジットカードを整理するときのポイントと保有枚数の目安
クレジットカードは1人何枚が適切なのでしょうか。一般社団法人日本クレジット協会の「クレジットカード発行枚数調査結果」より、20歳以上のクレジットカード保有枚数は、1人2.7枚であると報告されています。
つまり、1人2~3枚が適正枚数ということです。クレジットカードを2~3枚とするには、使い勝手の良いカードをメインで利用し、メインカードの機能を補えるものをサブカードとすると良いでしょう。
その際に、国際ブランドが違うカードを選択することをおすすめします。国際ブランドによって利用できない店舗があるため、VISAやMasterCardなどの有名なものを2種類以上保有していれば安心です。
次の章より、解約すべきカードと残すべきカードの特徴をご紹介します。クレジットカードを上手に整理するための参考にしてください。
クレジットカードを整理するときに解約すべきカード
まずは、ポイント還元率が低く、あまり利用していないクレジットカードは、解約しても問題ないでしょう。今後も使う可能性が低いカードであるからです。
また、年会費がかかるのにもかかわらず、付帯サービスや特典などを活用できていないカードも同様です。保有していてもあまりメリットのないカードは、解約をしてしまいましょう。
クレジットカードは使っていなくても保有しているだけで、借金やクレジットカードの情報が登録されている信用情報に記載されています。
クレジットカードの保有枚数が多いと、ローンを組む際や、新たなクレジットカードを作る際の審査に悪影響を与える可能性があります。利用しないクレジットカードはきちんと解約手続きをおこないましょう。
クレジットカードを整理するときに残すべきカード
整理するときに残しておきたいのは、ポイント還元率が高いクレジットカードです。そして、このカードをメインで使用することをおすすめします。
高い還元率のカードを残すと、利用回数が増え、ポイントのたまるスピードが速くなるでしょう。年会費がかかると還元率が高くても相殺されてしまうため、できるだけ年会費無料のクレジットカードが良いですね。
あとは、メインのカードの不足を補う意味で、旅行保険や割り引きサービスなどの特典が充実したクレジットカードを残しましょう。こちらも年会費がかからないのがベストです。
なお、特典が充実していても、利用しないものでは意味がありません。自身の生活の中でお得になるのか、特典を活用しやすいかなどを基準に選択をしましょう。
クレジットカードを整理するタイミング
クレジットカードを整理したい気持ちがあっても、普段の生活では、なかなか取りかかるタイミングがないかもしれません。
そのような方は、ライフスタイルの変化があるときに、クレジットカードの整理をするのがおすすめです。タイミングとしては、次のような場合です。
- 社会人になるタイミング
- 家族構成が変わるタイミング
- 浪費生活を改善するタイミング
社会人になると、社会的信用が向上します。すると、学生のときよりも発行ができるクレジットカードの幅が広がります。より条件の良いカードを普段使いするために、クレジットカードの見直しをすると良いでしょう。
また、結婚や出産などで家族構成が変わるときも、整理をする絶好のタイミングです。家族カードを持ってもらう可能性があるため、自分だけではなく、配偶者や子どもにもメリットのあるカードを保有したいですね。
浪費生活を抜け出したい場合は、特にクレジットカードの整理をおすすめします。枚数を減らすと、必然的に利用限度額が少なくなり、使いすぎを防ぐことができます。
このように、ライフスタイルの変化するタイミングによって、クレジットカードの見直しや整理がおすすめです。
クレジットカードの解約方法
整理するクレジットカードが定まったら、解約手続きが必要です。もしかしたら引き止められるのではないか、別の提案をされるのではないかと思って、なかなか手続きができない人もいるかもしれません。
しかし、安心してください。電話1本であっさりと解約できますよ。
解約をする前に、公共料金などがクレジットカードから引き落とされるように設定されていないかの確認をしましょう。もし設定されている場合は、引き落とすカードの変更をおこなってから解約をした方が安心です。
解約手続きは、クレジットカードの裏面や公式サイトに記載されているコールセンターに連絡をしましょう。解約したいことを伝えれば、解約手続きを進めてくれます。
まとめ
クレジットカードは、勧められるがまま作ってしまうこともあるかと思います。枚数が多いと年会費の出費や支払日の管理などが負担になってしまうため、1人2~3枚の保有がおすすめです。
クレジットカードを整理する際は、年会費やポイントの還元率、旅行保険などの付帯サービスを確認しましょう。
ご自身のクレジットカードの使い方を再確認し、有効活用できるカードだけを手元に残すことができれば、不要な出費が減り、家計管理も簡単になります。
ライフスタイルの変化によって、生活に合うクレジットカードが変わってくることもあるでしょう。随時確認をして、適切な枚数を有効活用できるように整理をしていきたいですね。