クレジットカードを使っていて、締め日や支払日、引き落とし日の違いがよくわからなくなることはありませんか?
この記事を読むことで、クレジットカードの「締め日」と「支払日」の違いや、引き落とし日に残高不足とならない方法を知ることができます。
ぜひ最後まで読んで、クレジットカードを利用した家計管理の参考にしてください。
クレジットカードの締め日と支払日の違い
クレジットカードには、支払いを管理するために「支払日」と「締め日」が設定されています。まずは、この違いを確認していきましょう。
「支払日」とは、支払金額が預金口座から引き落としされる日です。「締め日」とは、支払金額が確定する日です。
この2つの日にちを把握していないと、買い物をしすぎて支払えない金額が請求されてしまうことや、支払いの遅延につながります。
そのような事態にならないように、締め日と支払日の違いを理解しておきましょう。次の章からは、さらに詳しく締め日と支払日について解説していきます。
クレジットカードの締め日とは?
クレジットカードの締め日とは、クレジットカードの利用分が締め切られ、支払金額が決定する日です。通常、1カ月単位で締められます。
締め日は、月末と決まっているわけではありません。5日や15日など、クレジットカード会社によって定められています。
たとえば、5日の締め日であれば、1月6日から2月5日までの1カ月間の利用金額が、次の支払額となります。
締め日は、土日祝日などの休日でも関係なく、その日に金額が決定します。
クレジットカードの支払日とは?
クレジットカードの支払日は、締め日で決定した額を支払う日です。キャッシングなどを利用していると、「返済日」という言い方をする場合もあります。
支払いは、クレジットカード会社に登録した預金口座から引き落として支払う場合が多いですね。支払日もクレジットカード会社によって定められているため、締め日の当月か翌月の10日や27日などさまざまです。
支払日は、金融機関が営業している必要があり、支払日が土日祝日の場合は、翌営業日が引落日となります。大型連休中に支払日がある場合は、大きく日程がずれることがありますので、注意をしましょう。
クレジットカードの締め日と支払日の仕組み
締め日から支払日までは、一定の期間があります。この期間を上手に利用することで、支払いを次回に持ち越すことができます。
たとえば、締め日が15日で支払日が翌月10日であった場合、締め日の1月15日にクレジットカードの利用をすると2月10日が支払日です。しかし、翌日の1月16日に利用をすると3月10日が支払日となります。
このように、クレジットカードの利用日をずらすことで、支払日を分散させることができるというわけです。
出費が重なる月などは、締め日や支払日の関係を理解していると、1回で支払う負担が軽減できます。
主要なクレジットカードの締め日と支払日
締め日と支払日について理解したところで、クレジットカード会社ごとの締め日と支払日を確認しましょう。国内の主要なカード会社の締め日と支払日はこちらです。
クレジットカード会社名 | 締め日 | 支払日 |
三菱UFJニコス株式会社 | 15日 | 翌月10日 |
三井住友カード株式会社 | 15日 | 翌月10日 |
月末 | 翌月26日 | |
株式会社ジェーシービー | 15日 | 翌月10日 |
株式会社クレディセゾン | 10日 | 翌月4日 |
株式会社セディナ | 月末 | 翌月27日 |
株式会社オリエントコーポレーション | 月末 | 翌月27日 |
楽天カード株式会社 | 月末 | 翌月27日 |
イオンクレジットサービス株式会社 | 10日 | 翌月2日 |
ライフカード株式会社 | 5日 | 当月27日 |
翌月3日 | ||
株式会社エポスカード | 4日 | 翌月4 日 |
27日 | 翌月27日 |
今お持ちのクレジットカードや、新しく作るクレジットカードの締め日や支払日を確認する際の参考にしてください。
クレジットカード支払日の引き落とし時間
クレジットカードを利用した額は、支払日に預金口座から引き落としがされますが、引き落としされる時間は、クレジットカード会社や金融機関によって異なります。
引き落としの回数も1日1回だけの場合や、複数回引き落としをしてくれる場合、支払日当日であれば入金され次第、引き落としをしてくれる場合などがあります。
なお、金融機関のシステムの関係もあることから、クレジットカード会社は明確な時間を把握していません。
当日に入金をすると、引き落とし時間に間に合わない可能性があります。クレジットカードの引き落とし分は、余裕を持って支払日の前日までに入金をしておくことが推奨されています。
クレジットカードの支払日に残高不足の場合の影響
もし、支払日に預金残高が不足していた場合は、引き落としができません。引き落としができないと、支払いが遅延してしまいます。支払いが遅延すると、クレジットカード会社から督促の案内が届きます。
遅延した際の対応方法は、クレジットカード会社によって違いますが、振込用紙が送付されたり、再引き落としの日程の案内があったりするでしょう。
その場合、多くは遅延損害金が発生し、通常の支払額よりも多く支払う必要があります。また、借金やクレジットカードの状況を記録している、信用情報というところに遅延した履歴が残ります。
支払いの遅延が多いと、クレジットカードの利用停止や新たなクレジットカードが作れなくなることがあるため、残高不足にならないように気をつけましょう。
残高不足にならないようにする方法
支払日に預金口座を残高不足にさせないためには、クレジットカードの利用明細を確認することが大切です。締め日以降は支払額が確定しているため、利用明細などで請求額を確認し、預金残高の管理をおこないましょう。
複数のクレジットカードを保有している場合は、「Zaim」や「マネーフォワード」といった家計管理アプリの使用がおすすめです。クレジットカードの利用額や預金残高などが一括で管理できて便利です。
残高不足にならないように、給与支給日のすぐあとに支払日があるクレジットカードを選ぶのも良いでしょう。生活費などを出金してしまう前に引き落としがされるため、遅延となるリスクを減らすことができます。
また、引き落とし口座の貸し越し契約をしておくという方法もあります。貸し越し利息が必要となりますが、預金残高がマイナスとなっても引き落としがされるので、もしもの時に安心です。
クレジットカードの支払日にお金がない場合の対処法
クレジットカードの支払日にどうしてもお金がない場合は、そのままにしておくと支払いの遅延となってしまいます。そのような場合は、分割払いやリボ払いに変更することを検討しましょう。
分割払いとは、支払いの回数を指定し、分割して支払う方法です。リボ払いとは、毎月の支払金額を固定し、一定額ずつ支払う方法です。
どちらも、手数料がかかることから支払総額は増えますが、1回の支払額を減らすことができます。なお、支払い方法の変更には一定の日数が必要であるため、支払日直前に変更はできません。
手続き方法は、自身でクレジットカードのサイトにログインをするか、クレジットカード会社のコールセンターに連絡して変更をします。いずれにしても早めに手続きをおこないましょう。
まとめ
クレジットカードは、締め日に1カ月間の利用額を確定し、支払日にその確定額の支払いをおこないます。
支払日に引き落とし予定の預金口座が残高不足であると、クレジットカードが使えなくなってしまう可能性があります。利用明細や口座残高の管理はしっかりおこないましょう。
どうしても支払いに必要な額が用意できない場合は、分割払いやリボ払いに変更できます。ただし、手数料がかかるため、クレジットカードの使いすぎには気をつけたいところです。
支払いを遅延させないように、締め日と支払日を把握し、上手にクレジットカードを活用していきましょう。