「クレジットカードの審査を通過するには、どれくらい年収があればいい?」
クレジットカードの新規作成時に必ず申告する年収は、一体どれくらいあれば審査に有利なのか、気になっている方は多いのではないでしょうか?
そこで今回は、クレジットカードの審査時における「年収」について解説します。
この記事を読むことで年収に関する疑問が解消され、クレジットカードの作成が進みますので、ぜひ最後までご覧ください。
(アイキャッチ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%82%A8%E3%82%AD%E3%82%B9%E3%83%97%E3%83%AC%E3%82%B9-%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%89-89024/#)
クレジットカードの審査を通過する年収の基準
クレジットカードの審査では、基本的に「年収〇〇万円以下だと通過しない」といった基準はありません。
カード会社はスコアリングの合計点数をもとに返済能力を判断しており、申込者の年収が低くてもスコアリングの合計点数が高いと、審査に通りやすくなります。
スコアリングとは、カード申込者の個人情報に点数をつけることです。
主な個人情報として、「職業」「勤続年数」「勤務先」「年収」などが挙げられます。
例えば正社員以外の派遣社員やアルバイトでも、勤続年数が長い場合、スコアリングの合計点数が上がり審査に有利となるでしょう。
さらに一部のクレジットカードでは、本人の収入がゼロでも、同居家族に収入があれば作成できるカードもあり、審査時において収入金額は参考程度となっています。
ただし、「ゴールドカード」や「プラチナカード」といった上位カードだと年収が重視され、収入金額が低いと審査を通すのが難しいです。
またクレジットカードの申込時は、記入する年収を事前に把握する必要があります。
クレジットカード申込時に記入する年収とは?
クレジットカードの申込時に記入する年収は、「会社員」と「自営業者」の場合で異なります。順に解説しますね。
会社員の場合
給与所得を得ている会社員の場合、手取りではなく額面の年収を記入します。
額面の年収とは、所得税などの税金や健康保険料・雇用保険料などの保険料が差し引かれる前の、天引き前の年収のことです。
個人事業主の場合
自営業者やフリーランスを含む個人事業主の場合、収入から経費を引いた所得額を申告します。
例えば収入金額が500万円、経費が100万円の場合、所得金額である400万円を記入します。
また会社員と個人事業主とでは、年収の調べ方が異なります。次の項目から解説しますね。
クレジットカード申込時に記入する年収の調べ方①会社員
会社から給与を得ている場合、源泉徴収票から正確な年収が調べられます。
源泉徴収票には、会社から支払われた1年間の給与等が記載されており、自身の年収が正確にわかります。
会社員であれば毎年必ず発行されているはずなので、確認してみましょう。
また源泉徴収票を紛失しているのであれば、会社に問い合わせることで無料で再発行できます。
ちなみに勤続1年未満の新卒社員の場合、源泉徴収票が発行されていないので、直近の給与から算出しなければなりません。
例えば月収20万円、ボーナス2回(各2か月分)の場合、下記の計算式で算出されます。
(20万円 × 12か月)+(20万円 × 2か月 × 2回)= 320万円
上記のように年収が算出され、クレジットカードの申込時は年収を「320万円」と記入する必要があります。
クレジットカード申込時に記載する年収の調べ方②個人事業主
自営業やフリーランスを含む個人事業主の場合、最新の確定申告書で年収が調べられます。
特に正確な年収を知りたいときは、管轄の税務署に連絡し取り寄せると良いです。
確定申告書に記載された所得金額の合計額が、クレジットカードの申込時に記入する年収となります。
ちなみに市区町村が発行する「所得証明書」でも、年収の把握は可能です。
所得証明書は誰でも入手できる一方で、発行の際に料金が発生し、さらに役所へ出向く必要があります。
会社でなかなか源泉徴収票を発行してもらえない場合や、前年度の年収を早く確認したいときに利用しましょう。
次の項目では、年収を把握しクレジットカードを申し込んだ後の、審査が通るまでの流れを解説しますね。
クレジットカード審査の流れ
クレジットカードを申し込むと、主に下記の流れで審査が進みます。
- 申込書の内容を自動審査
- 個人信用情報機関から個人情報を開示請求
- 最終審査
まずカード会社は申込書の内容をスコアリングし、自社で借金の滞納などがなかったか、個人情報の点数をもとに自動審査します。
自動審査で問題がなかった場合、カード会社は、ローンの契約などを管理している個人信用情報機関へ申込者の個人情報を請求し、過去の事故情報を確認しなければなりません。
事故情報とは、借金の返済遅れや返済不能に陥った情報のことです。
個人信用情報機関で管理している個人情報には、ローンの延滞や過去の債務整理といった事故情報も含まれます。
過去に事故情報がなければ、支払い能力を判断する最終審査へと進みます。
最終審査では申込者が会社に在籍しているのか、実際にカード会社の社員が職場へ電話をかけ、本人の所属を確認。
全ての審査で問題がなければ、無事クレジットカードが発行される、という流れとなります。
ちなみにクレジットカード審査には、もっとも重視される基準が存在します。次の項目で解説しますね。
クレジットカード審査の基準
クレジットカードの審査基準でもっとも重視されるのは、「安定収入を得ているのか」という点です。
特にカードの申込時には、年収の額ではなく定期的な収入があるのかが重視され、長期的に支払い能力があると判断されると審査に通りやすいです。
またカード会社は、記入された勤続年数から年収の額を推測し、会社の規模や社員数も考慮に入れて、申込者に継続的な収入があるのかを判断します。
次の項目からは、クレジットカード申込時の注意点として2つ紹介しますね。
クレジットカード申込時の注意点①嘘の申告はしない
クレジットカード申告時は、絶対に嘘の申告をしてはいけません。
嘘の申告をすると、場合によっては虚偽記載として社内ブラックの記録に残り、短くとも今後10年間、同じカード会社での申し込みが却下されます。
またカード会社は、記入された年収の額・勤務先・年齢のバランスを見て、支払い能力を判断しています。
バランスが悪い内容だと、カード会社で裏付けを取る調査が行われ、申込者は源泉徴収票などの確認資料の提出が求められます。
例えば申込時の内容で、新卒1年目にも関わらず年収が1,000万円以上あると、金額と勤続年数のバランスが明らかに悪く、事実確認のための調査が入ります。
クレジットカード申込時の注意点②キャッシングの利用限度額
クレジットカードの申込時は、キャッシングの利用限度額に注意しましょう。
クレジットカード作成時に設定するキャッシング枠の限度額は、貸金業法の裁量規制によって年収の3分の1と定められています。
裁量規制とは、貸金業者からの借りすぎを防ぐために設けられた規制のことです。
ちなみに複数の貸金業者から借入を行っている場合、キャッシングの利用限度額はさらに低くなります。
例えば年収が300万円、他の貸金業者から合計30万円の借入を行っている場合、キャッシング枠の限度額は下記の計算式で算出されます。
(年収300万円 × 1/3)− 借入額30万円 = 70万円
上記のように利用限度額は70万円となり、限度額を超えたキャッシング枠で申し込んでしまうと、審査が通らない可能性が高いです。
なので年収が気になる場合は、キャッシング枠の希望額を低めに設定する、もしくは0円で申請すると審査に通りやすくなります。
次の項目では、年収が気になる方へオススメの、審査が通りやすいクレジットカードを紹介しますね。
年収が気になる方にオススメのクレジットカード「楽天カード」
年収が気になる方にオススメのクレジットカードとして、「楽天カード」を紹介します。
楽天カードは審査が通りやすいカードとして知名度が高く、申込み条件も「18歳以上であること(高校生を除く)」「楽天会員であること」の2点のみと、他のクレジットカードと比べて条件が緩いです。
専業主婦の方でも配偶者に収入があれば問題なく発行でき、さらに学生の方であっても、両親に収入があるという条件でスムーズに作成できます。
また楽天カードは、年会費・入会金・発行手数料がすべて無料です。気になった方は、下記の公式ページをご覧になると良いでしょう。
クレジットカード申込時の年収について【まとめ】
今回は、クレジットカード申込時の年収について解説しました。要約すると下記の通りです。
- 会社員:源泉徴収票に記載された天引き前の年収
- 新入社員:直近の給与額から計算
- 個人事業主:確定申告書に記載された所得金額
- 嘘の申告はしない
- キャッシングの利用限度額に注意する
クレジットカードを新しく作るときは、年収が基準に達しているのか不安になりがちですが、安定収入があれば問題なく審査が通ります。
ただ申込時は虚偽の申告をせず、キャッシングの利用限度額に注意する必要があります。
この記事で紹介しました方法を参考に、あなたもクレジットカードで便利な生活を送れると幸いです。