一人暮らしのオール電化は電気代が高くなる印象がありますよね。しかし、節約のしかたではオール電化の方が電気代を抑えることができるんです。
この記事では、一人暮らしでの電気料金の平均金額や、ガスと電気併用物件とオール電化物件の電気代の違いなどについても紹介していきます。
また、一人暮らしの電気の節約方法を7つ解説していきます。これを実践すれば、電気代の節約になりますので是非参考にしてみてください。
- 一人暮らしの1か月の電気代の平均は?
- オール電化の電気代と電気ガス併用の電気代の違いは?
- オール電化物件に住むメリットとは?
- オール電化物件に住むデメリットとは?
- 一人暮らしでオール電化の節約方法は?
- オール電化は日中電気をほとんど使わない人におすすめ
- 一人暮らしでもできる節約方法ご紹介
- 一人暮らし電気の節約方法①エアコンの電気代を下げるには?
- 一人暮らし電気の節約方法②冷蔵庫の設置の仕方もポイント!
- 一人暮らし電気の節約方法③洗濯機の使い方を工夫する
- 一人暮らし電気の節約方法④トイレで一番電気を使うのは?
- 一人暮らし電気の節約方法⑤電球の消費電力はどうしたら落とせる?
- 一人暮らし電気の節約方法⑥契約アンペア数を下げて電気代節約!
- 一人暮らし電気の節約方法⑦家電の待機電力をカットして節電!
- オール電化の方が電気代が安い?電気代の節約術 まとめ
一人暮らしの1か月の電気代の平均は?
まずは、一人暮らしの電気代の平均を見てみましょう。日本の統計が閲覧できる政府統計ポータルサイト『e-Stat』によると、東京や大阪などの大都市の1ヶ月の電気代の平均は以下のようになります。
期間 | 電気代 |
2019年4月~6月 | 4,223円 |
2019年7月~9月 | 3,741円 |
2019年10月~12月 | 4,140円 |
2020年1月~3月 | 5,616円 |
月で見ると冬場の方が電気代が上がっていますよね。夏場の冷房を使う時期よりも、冬場の暖房を使う時期の方が高くなることがわかります。
これは、夏場よりも冬場の方が外気と室内の温度の差が大きいからです。続いて、オール電化での一人暮らしだとどのくらい電気代がかかるのでしょうか?
オール電化の電気代と電気ガス併用の電気代の違いは?
オール電化での一人暮らしでの平均は6,000円~7,000円になります。電気ガス併用との光熱費と比べるとどのくらい違いうのか表でまとめてみました。
水道光熱費 | オール電化 | ガス併用 |
電気代 | 7,000円 | 5,000円 |
ガス代 | 0円 | 3,000円 |
水道代 | 2,000円 | 2,000円 |
合計 | 9,000円 | 10,000円 |
オール電化の物件はガスを使用していないので、ガス代やガスの基本料金を払わずに済みます。
また、オール電化は基本料金がなく電気を使った分だけ請求になるプランが多いため、ガスと併用している物件より光熱費が抑えられます。
オール電化物件に住むメリットとは?
オール電化物件に住んだ時のメリットを4つご紹介していきます。
- ガスの基本料金がかからない
- 災害時の復旧が早い
- キッチンの掃除がらく
- ガス漏れや火事の危険性が低い
オール電化物件なら、ガスは一切使わないのでガスの基本料金がかかりません。
また、IHコンロのためガス漏れや火事が起こる危険性は低くなります。また、掃除がしやすいのもポイントと言えます。
更に、災害時にライフラインが停止してしまってもガスよりも電気の方が早く復旧する傾向にあるので、オール電化の方が早く入浴や調理を再開できる可能性が高いのです。
オール電化物件に住むデメリットとは?
次に、オール電化物件に住んだ時のデメリットを3つご紹介していきます。
- 日中電気を多く使うと電気代が高くなる
- 停電中は入浴や調理ができなくなる
- 貯湯タンクの定期的メンテナンスが必要
オール電化物件のデメリットは、夜間料金が安い分昼間の料金が割高になっているところです。昼間に入力や、調理をして電気を多く使う人は、ガス併用物件のほうが光熱費が安く抑えられます。
また、災害時のような計画停電などの場合には電気がすべてストップしてしまうので、場合によっては外食や銭湯を利用しなくてはいけなくなる場合も考えられます。
一人暮らしでオール電化の節約方法は?
オール電化で電気代を節約するなら、電気を使う時間帯を工夫しましょう。電力会社によってプランが色々ありますが、オール電化の場合、昼間の料金が高く深夜の料金が安くなるプランで契約するとお得になります。
電気代が安くなる夜間割引の時間帯は23時から翌7時の8時間が一般的です。通常の時間帯の料金は安くても17円程。使用電力量が120kWhを超えると20円台まで単価が上がる場合がほとんどです。
しかし、夜間の料金はどれだけ使っても7.6~14.13円とお得です。電気代を節約するなら、23時~翌7時の間に全体の4割以上の電力を使うように意識すると大きな節約となります。
洗濯機や炊飯器はタイマーを使って夜間に使うようにしましょう。日中の電気の使用を抑えて夜間に使うことを意識するだけでも、1ヶ月でも節約が可能です。
オール電化は日中電気をほとんど使わない人におすすめ
一人暮らしのオール電化の賃貸物件は、日中ほとんど家にいなくて、夜遅くに入浴や料理をする人に向いています。23時以降は1Kwhあたりの電力の料金が安いため、ガス併用の賃貸よりも電気代が抑えられます。
逆に、勤務時間が不安定な人だと、オール電化の物件にだと逆に電気代が高くなることが多いと言えます。
そのため、勤務が決まっていて日中はほとんど電気を使わない人、夜間の時間帯に電気の使用が可能な人のほうがオール電化には向いています。
一人暮らしでもできる節約方法ご紹介
ここからは、一人暮らしでも電気の節約ができる方法を7つご紹介していきます。賃貸でも自分で電気の節約は可能です。あなたの家の電気代節約の参考にしてみてください。
- エアコンの電気代を下げるには?
- 冷蔵庫の設置の仕方もポイント!
- 洗濯機の使い方を工夫する
- トイレで一番電気を使うのは?
- 電球の消費電力はどうしたら落とせる?
- 契約アンペアを下げて電気代節約!
- 家電の待機電力をカットして節電!
それぞれの方法については、次の章から一つずつ詳しく解説していきます。
一人暮らし電気の節約方法①エアコンの電気代を下げるには?
エアコンの使い方によっては電気の節約につながります。次の5つを意識してみてください
- 設定温度を上げ下げしすぎない
- 扇風機を併用して使う
- 運転モードを「自動運転」にする
- 室外機の周りを綺麗にする
- エアコンのフィルターを掃除する
エアコンの温度を暖房時1度下げると10%の節電、冷房時1度上げると13%の節電になります。また、扇風機を併用して使えば、部屋の中の空気が循環され、一定の温度に保たれ温度を上げ下げしないですみます。
実は、運転モードを「自動運転」にした方が節約になります。はじめに「自動運転」で一気に部屋の温度を下げた方が電気を消費しません。急速で一気に冷やしたりすると余計な電力を必要とするので気を付けてください。
エアコンのお掃除も忘れずにしましょう。フィルターが汚れていると埃が溜まっていて、冷暖房の効率が下がってしまいます。
忘れがちなのは室外機のチェック。室外機の周りを綺麗にして周りに余計なものは置かないようにしましょう。エアコン同様汚れていて、風通しが悪いとエアコンの効率が落ちてしまいます。
一人暮らし電気の節約方法②冷蔵庫の設置の仕方もポイント!
冷蔵庫は、電気を多く消費する家電です。冷蔵庫を使う時には次の5つを意識してみましょう。
- 温度設定を変える
- 設置方法を見直す
- 冷蔵庫内の温度を上げないよう「開けたらすぐに閉める」を習慣づける
- 詰め込み過ぎると消費電力が増えるので詰め込みには注意する
- 冷蔵庫の冷却電力を抑えてため料理は冷ましてから入れる
冷蔵庫の温度設定を、季節に合わせて設定を変えることで節電できます。強から中に変えることで節約できます。
また、設置場所の周りを今一度確認してみてください。冷蔵庫が壁にくっつきすぎていたり、冷蔵庫と壁の間に物が置かれていたりする冷蔵庫の放熱がうまくできなくて余計な電力を使うことになります。
冷蔵庫は開け閉めすることで、冷気が逃げてしまい一定の温度に下げるため電力を消費します。これらの点を意識して、できるだけ冷蔵庫内の温度を上げないようにしましょう。
食品を詰め込んでしまうと、冷蔵庫内の冷気の循環が悪くなり余計な電力を使ってしまいます。冷蔵庫内を整理すれば冷気がうまく回りますし、食品をすぐに見つけられるので冷気が逃げる心配もありませんよね。
一人暮らし電気の節約方法③洗濯機の使い方を工夫する
洗濯機も使い方を気を付けることで節約することができます。次にご紹介する5つを意識して継続してみましょう。
- 洗剤は適量入れて余計な電力がかからないようする
- 出来るだけまとめ洗いする
- 洗濯物を入れすぎない
- 洗濯物の入れて順番を変える
- お急ぎコースを使う
洗剤を多く入れても洗浄力は変わりません。洗剤を多く入れることですすぎに時間がかかり、余計な電力がかかってしまいます。汚れがひどくても少なくても、洗剤の適量を守ればきれいに落ちますよ。
少量をこまめに洗うよりも、まとめ洗いした方が水道代も電気代も節約できます。少ない量でも何度も洗濯機を回せば電気も使いますし水道代もかかりますよね。
洗濯物を入れ過ぎてしまうと回転に負担がかかってしまい余計な電力がかかってしまうので、洗濯機の容量に合った洗濯物を洗うようにしましょう。洗濯物を詰め込んだら汚れも落ちにくくなってしまいます。
洗濯物には、乾いていて軽い物からバスタオルのように濡れて重たい物も様々です。重たいものを下に入れて回せば電力が少なくすみます。また、お急ぎコースにすれば時短で20分で完了して節電にもなります。
一人暮らし電気の節約方法④トイレで一番電気を使うのは?
トイレでも節電することが可能です。トイレで一番電気を使うのはなんだかご存知ですか?実は日本のトイレには今はほとんどがついているウォシュレットなんです。
ウォシュレットの節電も踏まえて次の3つの点を意識して節電してみましょう。
- 季節ごとに便座の温度設定を調節する
- トイレの蓋は常に閉めておく
- ノズルの掃除をする
便座の温度設定を季節ごとに調整することで節電に繋がります。冬は寒いの強にしてしまいがちですが、中にしてみましょう。春や秋は中から小に、夏は切ってしまえば年間通して節約できます。
また、トイレの蓋を閉めたおくことで暖房便座の保温性が高まりますから温度設定を下げても問題ありませんよね。
最後にノズルの出口やノズルのシャワーの部分が汚れていると、負荷がかかり余計な電力を消費してしまいます。2週間に一度ぐらいのペースで掃除をすることでこれを防ぐことができます。
小さな事かもしれませんが、習慣づけることで年間を通したら電気の節約につながりますので是非実践してみてください
一人暮らし電気の節約方法⑤電球の消費電力はどうしたら落とせる?
電気代は電球の種類によって異なります。一番消費電力が大きい物から順番に並べると下記の順になります。
- 白熱電球(一般的な白くて丸い人魂型の電球)
- 電球型蛍光灯(蛍光灯をグルグル巻きにして電球にしたもの)
- 電球型LED
思い切って、水廻りや廊下の電球をLEDに変えてみてください。ご存知のとおり、LED電球は一般的な白熱灯の電球と比べると値段が高いですよね。
しかし、一般的な白熱灯40wとLED電球40w型を比べると以下のようになります。
- 白熱灯電球1年の電気代→約2,890円
- LED電球1年の電気代→約603円
年間で約2,278円という差になります。また、LED電球は寿命が10年と言われています。何度も買い替えることを考えると、200円と安い白熱灯でも交換個数を考えるとお得になるでしょう。
LED電球は、1つのが値段が高いから迷っている人も、検討してみるといいかもしれませんね。
どうしてもLEDは高いと思うのであれば、電球を外すのもいいでしょう。電球がなければそこには電力が発生しないので節約になります。ただ、暗くなってしまうので、よくバランスを考えて外してください。
一人暮らし電気の節約方法⑥契約アンペア数を下げて電気代節約!
使用量を大きく上回るアンペア数の契約をしていたら、基本料金を多く払ってしまうことになります。
オール電化のお部屋の契約アンペア数は60Aで設定している人が多いですが、場合によっては、40Aでも不自由なく生活できる場合もあります。
60Aと40Aでは基本料金に差があるので、毎月使用するアンペア数を確認して契約し直すだけでも大きな節約になります。
アンペア数 | 基本料金 |
30アンペア | 860円前後 |
40アンペア | 1,150円前後 |
50アンペア | 1,450円前後 |
60アンペア | 1,750円前後 |
家電によって必要なアンペア数はそれぞれ違います。まれにA(アンペア)ではなくW(ワット)で表記されている場合もあります。そんな時は「100W=1A」で置き換えて考えてみてください。
一人暮らし電気の節約方法⑦家電の待機電力をカットして節電!
意外と、消費電力が多いのが待機電力なんです。使わない電化製品のコンセントは抜くことで電気の節約になります。
- ポット
- スマホ・タブレット
- モバイルバッテリー
- デジカメ充電器
- エアコン
- 洗濯機
- 電子レンジ
ポット(電子ケトル)やスマホの電源を使う時だけつなぐことで、月に30円~50円の節約になります。(メーカーによって多少違ってきます)
エアコンは使用しないと時期はコンセントを抜いておきましょう。洗濯機や電子レンジも使わない時はまめに抜いておけば節約に繋がります。
少し面倒でも、コンセントをまめに抜くことで節約になるなら実践しておきたい節約術ですよね。
オール電化の方が電気代が安い?電気代の節約術 まとめ
一人暮らしのオール電化でのメリット、デメリットや節約方法と、今からできる電気の節約術をご紹介してきました。
オール電化物件が気になっていてもすぐに引っ越せないなら、ご紹介した電気の節約方法を試してみてください。節約方法を意識することで電気代の節約になります。
オール電化では、電気代が多くかかるというイメージが強いですよね。しかし、きちんと節約すればオール電化物件は電気とガスの併用物件よりも光熱費を安く抑えることができます。
料金が割安な夜の時間帯に消費電力を多くつかう料理、入浴、洗濯などをすることができるならオール電化物件を検討してみてもよいと思います。