「Electrumという仮想通貨ウォレットが気になる…。ビットコインの保管方法に悩んでいたので、詳しく解説してほしい。」
2017年に起きた仮想通貨バブル以降、国内ではビットコインを保有する方が増えましたが、同時にビットコインの保管方法で悩む方も出てきました。
そこで今回は、ビットコインの管理に便利な「Electrum(エレクトラム)」というサービスを紹介します。
この記事を読むことで、仮想通貨ウォレットのElectrumについて詳しくなり、ビットコインを安全に管理できます。ぜひ最後までご覧ください。
(トップ画像出典:https://pixabay.com/ja/photos/cryptocurrency-3409655/)
仮想通貨ウォレット「Electrum」とは?
仮想通貨ウォレット「Electrum」とは、ビットコイン専用のデスクトップウォレットのことです。
デスクトップウォレットとは、主にパソコン上で管理する仮想通貨の財布のことで、送金や管理が便利とのことで利用する方が最近増えています。
またElectrumは、一般的な仮想通貨取引所と比べて高いセキュリティを誇っており、デスクトップウォレットの中で最も人気を集めています。
次の項目からは、Electrumのおすすめポイントを3つ紹介しますね。
Electrumのおすすめポイント①初心者でも使いやすい
初めに紹介するElectrumのおすすめポイントは、「初心者でも使いやすい」点です。
Electrumは操作自体が簡単で、操作画面も扱いやすいよう設計されており、初心者でも機能をフル活用できます。
特にElectrumは、「他のデスクトップウォレットと比べて動作が軽快で非常に使いやすい」と多くの利用者から高い評価を得ています。
また、仮想通貨ウォレットは基本的に英語のみの対応ですが、Electrumは日本語にも対応しており、日本人でも気兼ねなく利用できるのも嬉しいですね。
Electrumのおすすめポイント②安全性が高い
Electrumのおすすめポイントの2つ目は、「安全性が高い」点です。
Electrumは、一般的な仮想通貨取引所よりも安全性が高く、特に「マルチシグネチャ機能」と「コールドストレージ機能」の2つの機能がセキュリティ面で優れています。順に解説しますね。
マルチシグネチャ機能
マルチシグネチャ機能とは、1つのビットコインアドレスに複数の秘密鍵を結びつけ、セキュリティを強化する機能のことです。
秘密鍵とは、仮想通貨における暗証番号のこと。ビットコインアドレスとは、ビットコインの口座番号のようなものです。
Electrumではマルチシグネチャ機能によって、1つのビットコインアドレスに対して複数の秘密鍵を紐付けています。
なので、たとえ1つの秘密鍵が盗まれても、ビットコインを保管しているウォレットが不正にアクセスされることはありません。
例えて言うと、自宅の鍵と鍵穴を複数作っておき、1つの鍵が盗まれても自宅に侵入されることがないよう対策を行っているのが、このマルチシグネチャ機能です。
コールドストレージ機能
コールドストレージ機能とは、仮想通貨ウォレットをインターネットから完全に遮断する機能のことです。
Electrumではこのコールドストレージ機能によって、利用していないときに外部とのネットワークを遮断しています。
そもそも、仮想通貨のハッキング対策として一番有効なのは、仮想通貨に関するデータ送受信の経路を断つことです。
なのでコールドストレージ機能を搭載しているElectrumでは、仕事でパソコンから目を離していても安心してビットコインの管理ができます。
Electrumのおすすめポイント③ほぼ全てのパソコンに対応
3つめに紹介するElectrumのおすすめポイントは、「ほぼ全てのパソコンで利用できる」点です。
現在、Electrumに対応しているパソコンのOSは下記の通りです。
- Windows
- Mac
- Linux
Electrumは上記の主要なOSに対応しているので、一般的に使用されているほぼ全てのパソコン上で利用できます。
また、ElectrumにはAndroid用のアプリもありますので、スマートフォンでも仮想通貨の管理が可能です。
ただ、Electrumにはデメリットも2つ存在します。次の項目から解説しますね。
Electrumのデメリット①ビットコインのみ対応
Electrumの1つ目のデメリットは、対応している仮想通貨が「ビットコインのみ」という点です。
Electrumはビットコイン専用のウォレットとして開発されたため、他の仮想通貨の入金や送金といった管理ができません。
ただし、ビットコイン以外の仮想通貨でも、このElectrumの操作画面をそのまま使ったデスクトップウォレットも作られています。
なので、今後もElectrumに対応する仮想通貨が増えることが期待されています。
Electrumのデメリット②セキュリティ管理は自己責任
2つ目に挙げられるElectrumのデメリットは、「セキュリティ管理が自己責任」という点です。
一部の仮想通貨取引所では、ハッキングなどの被害を受けた際に補償制度がありますが、Electrumは完全に自己責任で保管しなければなりません。
また、Electrum自体はセキュリティが高いのですが、自身が利用するパソコンにウイルスなどが侵入すると、保管しているビットコインが盗まれる恐れがあります。
なのでElectrumでビットコインを保管するには、パソコンのウイルス対策も同時にしっかり行う必要がありますね。
Electrumの使い方
Electrumを利用するには、下記の手順を踏む必要があります。
- Electrumの公式サイトから実行ファイルをダウンロード
- 実行ファイルを起動し、インストール開始
- ウォレットのパスワード設定
- 設定画面から日本語表記に変更
まず、Electrumのトップページで最下層までスクロールし、「Download Electrum」というボタンをクリック。
するとダウンロードページに移動しますので、そこで自身のパソコンに搭載されているOSを選択すると、実行ファイルのダウンロードが開始されます。
そしてダウンロードした実行ファイルを起動し、インストールを完了させることでElectrumが利用できます。
ちなみに、下記の公式サイトからElectrumがダウンロードできますので、気になる方はぜひご覧ください。
次の項目からは、Electrumを利用する上での注意点を解説しますね。
Electrumの注意点①入力ミスをしない
Electrumを利用する上で、まず注意する点は「入力ミスをしない」ことです。
これは仮想通貨を扱う上で共通の注意点ですが、送金の際に間違ったアドレスを入力してしまうと、送金した仮想通貨は二度と返ってきません。
Electrumを利用する際も同様なので、ビットコインを送金するときは細心の注意を払って、ビットコインアドレスを入力する必要があります。
特にビットコインアドレスの入力時は、タイプミスで1文字足りない状態などが起こり得るので、送金の際は慎重に入力しましょう。
Electrumの注意点②復元パスフレーズを忘れない
Electrumを利用する上で2つ目の注意点は、「復元パスフレーズを忘れない」ことです。
Electrumでは初期設定する際、「seed(シード)」と呼ばれる復元パスフレーズが表示されます。
この復元パスフレーズは、秘密鍵やビットコインアドレスなどの盗難時に、ウォレットに保管されていたビットコインを復元できる重要なパスワードです。
なのでElectrumで表示される「シード」は、必ず紙に書くなどして無くさないよう厳重に保管しましょう。
Electrum【まとめ】
今回は、仮想通貨ウォレットの「Electrum」について解説しました。要約すると下記の通りです。
- 初心者でも扱いやすい
- 安全性が高い
- ほぼ全てのパソコンで利用可能
- 利用できる仮想通貨はビットコインのみ
- ウイルス対策は忘れずに
- アドレスの入力ミスに注意
- 復元パスフレーズを書き留める
現在、仮想通貨を保管する方法は、取引所やデスクトップウォレットなど様々な手段があります。
その中でも今回紹介しましたElectrumは、安全性が非常に高いウォレットとして、仮想通貨を保有する多くの方に利用されています。
取引所での保管に不安がある方は、この機会にElectrumをぜひ利用してみてはいかがでしょうか?