借金の返済が苦しくなってきたときに、「貸金業者の連絡を無視するとどうなるのか?」という疑問や悩みをお持ちの方は多いです。
この記事を読むことで、借金を無視するとどうなるのか、どのようなリスクがあるのかが分かります。
この記事を読んで、返済や滞納についての理解を深めてください。
借金を無視するとどのような催促が来る?
借金の支払いでは毎月1回の返済日が決められていることがほとんどです。この日に予定通り払うことができず無視すると、催促の連絡が来るようになります。
1週間から半月程度遅れただけなら、決められた金額を払えばそれで問題ありません。
しかしずっと無視しつづけていると、郵送でハガキや手紙が頻繁に届くようになったり、毎日電話がかかってきたりするようになります。
そのままにしておくと、場合によっては勤務先に電話がかかってくるということもあります。
借金を無視すると残額を一度に請求されるリスクがある
催促を無視したまま数ヶ月以上にわたってそのままにしておくと、借りている金額を一度に払うように求められることがあります。
たとえば、100万円借りていて、毎月1万円ずつ払っているような場合でも、連絡を無視し続けると、100万円をまとめて払うように請求されてしまいます。
お金がないから滞納しているのに、まとめて支払うということになるとさらに厳しくなってしまいます。
毎月一定額の支払いで返済できるように、早めに連絡をすることが大切です。
借金を無視すると自宅を訪問されることも
借金を長期間にわたって無視していると、自宅を訪問される場合があります。
電話や手紙が届くよりも、自宅に来てしまうと驚いてしまう人が多いでしょう。
居留守を使うこともできますが、借金の件で訪問したことを伝える紙が封筒に入ってドアのポストに入っていたりします。
借金を無視している側からすると、業者の担当者から自宅を訪問されることによって、精神的に追い込まれてしまうこともあります。
借金を無視し続けると家族にバレる?
もし自宅で家族と同居しているなら、無視し続けると家族にバレてしまう可能性が高くなります。
理由としては、毎日催促の電話が入りますし、郵送物もたくさん届くからです。
催促の電話は法律の取り締まりがありますが、1日3回程度かかってくることが多いです。郵便物も月に複数回届きますので、借入先が多い場合はかなりの頻度で督促状が届きます。
このような頻繁な督促を家族に隠し通すことは難しいため、同居している家族がいればバレてしまう可能性が高いのです。
借金を無視し続けると利息が増える
借金を無視すると、返済していない期間に応じて利息が増え続けるということにも注意が必要です。
一般的な消費者金融の金利は年18%になっており、クレジットカードのキャッシングやリボ払い手数料もほぼ同じ金利です。
たとえば、100万円借りている借金を一度も返済せずに1年間放置すると、その間に利息が18万円も増えてしまうことになります。
さらに、遅延損害金というお金も加算されますので、気が付いたら借金が大幅に増えてしまうということになります。
借金を無視すると裁判を起こされる
借りている金額が大きく、催促を長期間にわたって無視し続けると、最終的には裁判を起こされる可能性があります。
貸したお金の返済を求める裁判は、貸金業者はもちろんですが、個人でも起こすことが可能です。
催促を無視していると、やがて督促状に「このままお支払いいただけない場合は、法律な措置を取ります」などと記載されるようになります。
この段階ですぐに支払いをすれば裁判を起こされることはありません。しかし、それでも無視を続けると、本当に訴訟を起こされてしまう場合があります。
裁判所の呼び出しを無視するとどうなる?
訴訟を起こされると「特別送達」と呼ばれる裁判所からの呼び出し状が配達されます。
この裁判所の呼び出しも無視すると、訴訟を起こした相手の言い分を完全に認めたことになります。そうすると、一方的に敗訴になってしまうのです。
その結果、債権者が預金や給料などの差し押さえができるような判決が出てしまいます。
ある日突然預金などが差し押さえられてしまい、強制的に返済に充てられることになります。
借金を無視することで差し押さえられる財産
借金を無視することで訴訟を起こされると、持ち家や自動車、給与、預金の差し押さえのリスクがあります。
最も恐ろしいのは自分名義の持ち家がある場合です。多くの場合では競売にかけられて立ち退きをせざるを得なくなりますので要注意です。
次に気をつけたいのは給与の差し押さえです。全額差し押さえはできませんが、借金が完済されるまで毎月差し押さえされ続けることになります。
賃貸暮らしで勤務先が債権者に知られていない場合でも、銀行口座の預金が差し押さえられてしまいます。
何年も放置した借金でも債務整理はできる?
何年も無視し続けた場合でも債務整理は可能です。弁護士や司法書士に依頼すれば、たとえ裁判を起こされた後でも債務整理の手続きを始めることができます。
たとえば、自己破産は裁判所を通じた手続きなので、破産の申立をしたことにより訴訟が中断することになります。
ただし、何年間も無視し続けて放置している年数が長い場合は、時効で消滅させることができる場合もあります。
放置している年数が長くても債務整理はできますので、時効の援用ができるかどうかも含めて法律の専門家に相談しましょう。
まとめ
返済が遅れると貸金業者から最速の連絡が来ますが、無視をすると訴訟、差し押さえなどさまざまなリスクがあります。
すぐに返済ができない場合でも、事情を伝えたり、いつまでなら返済できるかなどを可能な限り説明するようにしましょう。
どうしても返済が苦しいときは、債務整理をして解決する方法もあります。無視して放置するよりも、借金問題が解決するような前向きな対処をしましょう。