年利の違いによる毎月の返済額について、計算例を踏まえて徹底解説

「ローンの利用を検討してる。年利が違うと毎月の返済額がどれくらい違ってくるのか気になる。あまり知識がないからよく分からない…。」

「住宅ローン」や「奨学金」などで借金をする時、避けて通れないのが年利です。年利によって毎月の返済額がどれくらい違うのは気になるところです。

この記事では、年利によって返済額がどれくらい変わるのかを、計算例を踏まえて徹底解説していきます。

DEBIT INSIDER編集部

この記事を読んで、年利返済の理解を深めて無理なくローンを利用していきましょう。

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年利による返済方法の種類①元利均等返済

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年利による返済方法には、「元利均等返済」「元金均等返済」の2種類が存在します。まずは、「元利均等返済」について解説していきますね。

「元利均等返済」とは、借金の「元金」と「利息」を合わせた返済が、借金完済時まで「均等」であることを言います。

毎月の返済額が一定のため返済計画が立てやすく、主に住宅ローンで利用されている返済方法です。

なお「元利均等返済」は、借入れ当初の利息が大きいため、元金部分の返済には時間がかかってしまうのが注意点です。

借金の金利が上がった場合、利息部分の支払いが増えてしまうリスクも存在します。

年利による返済方法の種類②元金均等返済

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次に紹介する年利による返済方法は、「元金均等返済」です。「元金均等返済」とは、借金の「元金」を返済期間で「均等」に割る返済方法のことを言います。

毎月の返済のうちに元金の額を一定にして支払うことから、元金の返済が進めば進むほど、利息を減らすことができるので毎月の返済額は少なくなりますよ。

なお、「元金均等返済」を選ぶと、借入れスタート時の返済額が大きくなるので、返済当初は負担が大きくなるという注意点もあります。

住宅ローンなどを利用する人は、返済当初の負担が大きくなることや、毎月の返済計画が立てにくいことを理由に、「元利均等返済」を利用する人がほとんどです。

消費者金融から借金をした場合の年利の計算方法

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まずは、消費者金融から借りた200万円を年利17.8%、12ヶ月間で返済する例を挙げます。なお、消費者金融は「プロミス(PROMISE)」を想定します。

この場合、毎月の返済額は18万3,169円になり、元金の返済額が15万3,503円、利息は2万9,666円です。

最終的に総返済額は219万8,030円になり、利息の合計は19万8,030円にもなります。総返済額のおよそ1割は利息に支払っていることになるのです。

上記のように、消費者金融の年利は17.8%と高く設定されている業者がほとんどで、借金をした場合利息分の支払いが高くなるのを覚悟したほうがいいです。

消費者金融の業者によっては、「元利均等返済」や「元金均等返済」といった方法ではなく、独自の返済方法を採用している場合があります。

「プロミス(PROMISE)」は、最終借入後の借入残高に応じて変動する「残高スライド元利定額返済方式」という返済方法を採用しています。

住宅ローンの年利返済に関する、2つの計算例

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次に、住宅ローンの年利によるそれぞれの返済方法の計算例を解説していきます。計算の具体例は、年利1.5%の住宅ローンを3,000万円で借り入れし、30年間で返済するとしますね。

なお、計算の一部には「SUMMO – 住宅ローンシミュレーション」を利用しています。

元利均等返済の計算例

「元利均等返済」で住宅ローンを利用した場合の毎月の返済額は、10万3,536円です。ちなみに利息に関する計算式は以下の通りです。

利息の計算式
  • 3,000万円 × 1.5% ÷ 12 = 3万7,500円

1回目の毎月の返済額10万3,536円のうち、利息部分は3万7,500円になり、元金部分は6万6,036円となりますね。

2回目の利息は、3,000万円から元金部分を引いた2,993万3,964円で計算していきます。計算すると以下の通りです。

利息の計算式
  • 2,993万3,964円 × 1.5% ÷ 12 = 3万7,417円

2回目の毎月の返済額10万3,536円のうち、利息部分は3万7,417円になり、元金部分は6万6,119円となります。

このように返済をするたびに、利息部分の返済が減少し、元金の返済額が多くなっているのが分かりますね。

元金均等返済の計算例

「元金均等返済」で計算していくと元金部分の毎月の返済額は約8万3,333円で、1回目の利息は3万7,500円となります。なおそれぞれの計算式に関しては、以下の通りです。

それぞれの計算式
  • 【元金部分】3,000万円 ÷ 30年(420ヶ月) = 約8万3,333円
  • 【利息部分】3,000万円 × 1.5% ÷ 12 = 3万7,500円

1回目の毎月の返済額は12万833円となります。なお、計算式に関しては以下の通りです。

1回目の計算式
  • 8万3,333円 + 3万7,500円 = 12万833円

2回目の利息は、支払残高の2,991万1,667円で計算し、計算の結果は3万7,395円となります。そして、毎月の返済額は12万728円となります。なお、計算式に関しては以下の通りです。

2回目返済の計算式
  • 【2回目返済の金額】3,000万円 – 8万3,333円(元金部分) = 2,991万1,667円
  • 【2回目返済の利息部分】2,991万1,667円 × 1.5% ÷ 12 = 3万7,395円
  • 【2回目返済の毎月返済額】8万3,333円(元金部分) + 3万7,395円(利息部分) = 12万728円

このように、返済するたびに月々の支払い額が減っていくのが分かりますね。

計算結果から分かるとおり、年利が同じでも「元利均等返済」か「元金均等返済」かで返済額が変わってきます。

住宅ローンの返済が苦しい時のチェックポイント

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「元利均等返済」と「元金均等返済」の計算例で説明したように、住宅ローンは年利が1%台であっても、毎月の返済額が10万円を超えることも珍しくありません。

また、年利が同じであっても返済方法が異なると返済額が上がったり、市場の金利が上がると住宅ローンの年利も上がったりします。

住宅ローンの返済が苦しいなら、以下の3つの方法を検討してみましょう。

3つの方法
  1. 【住宅ローン借り換え】― 現在使っている住宅ローンよりも、低金利なローンに借り換えることで毎月の返済額を減らすこと
  2. 【返済期間の延長】― 住宅ローンの返済期間を5年~10年伸ばして、期間を延長すること
  3. 【返済の一時的猶予】― 一定期間を決めて、その期間だけ住宅ローンの返済額を減らすこと

なお、住宅ローンの借り換えは、諸費用を含めると30万円から80万円かかると言われています。他にも必要書類の準備や手続きがあるので、諸費用や準備期間を考慮して借り換えを検討しましょう。

また、「返済期間の延長」や「返済の一時的猶予」を利用すると、あなたの信用情報に影響を与え、新たにローンが組めなくなるリスクがあります。

金利の引き下げができず、どうしてもローン返済ができなくなった場合のみ、検討しましょう。

奨学金の年利返済について

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住宅ローン以外で年利返済に関わりのあるものといえば、奨学金の返済です。奨学金は「独立行政法人 日本学生支援機構」(JASSO)が制度を設けています。

奨学金には返済する義務のない給付型と、返済する義務のある貸与型の2種類があります。

貸与型にはさらに種類が分かれていて、無利息の貸与型奨学金の「第一種奨学金」と、利息ありの貸与型奨学金の「第二種奨学金」があるのです。

奨学金の年利による返済方法は2種類

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「第二種奨学金」にはさらに2つの返済方式があり、「利率固定方式」と「利率見直し方式」に分かれていて、年利も異なります。それぞれの返済方式について解説していきます。

利率固定方式

「利率固定方式」とは、奨学金の貸与が終了した時に年利が決定され、返済完了までに設定された年利によって奨学金を返済していく方式です。

年利が固定されるため、市場の金利が上昇しても奨学金の年利は上昇せず、市場の金利が下がっても奨学金の年利は下がらない性質を持ちます。

利率固定方式の年利は、貸与が終了した月によって異なり、0.14%~0.23%と幅があります。例えば、貸与終了が5月で年利が0.23%の場合は、奨学金の年利は返済が完了するまで0.23%となるのです。

利率見直し方式

「利率見直し方式」とは、奨学金の返済期間中に、おおむね5年ごとに見直された年利が適用される返済方式です。

市場の金利が上昇した場合、貸与が終了した時に決められた年利よりも高い年利が設定されます。一方で、市場の金利が低下した場合は、貸与が終了した時に決められた年利よりも低い年利が設定されるのです。

「利率見直し方式」の平成29年度の年利は、0.01%と低い水準です。年利が低いのは、5年ごとの年利上昇リスクをあらかじめ織り込んであるからだと考えられます。

なお、「利率固定方式」と「利率見直し方式」の上限は年利3%です。ちなみに、「第二種奨学金」の返済方法は「元利均等返済」のみです。

利率固定方式と利率見直し方式の年利による計算例

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ここで、「第二種奨学金」の「利率固定方式」と「利率見直し方式」の年利の違いによる毎月の返済額について解説していきます。例として、大学進学のために300万円の奨学金を借りることとします。

なお、計算結果は「JASSO – 奨学金貸与・返還シミュレーション」から算出しました。

利率固定方式の計算結果

「利率固定方式」で300万円の奨学金を年利0.23%で借り、17年間返済し続けると毎月の返済金額は1万5,012円となり、返済総額は306万2,604円です。

年利が0.23%と固定されるため、奨学金の毎月の返済額は1万5,012円と変わることがありません。

利率見直し方式

「利率見直し方式」で300万円の奨学金を年利0.01%で借り、17年間返済し続けると毎月の返済額は14,718円となり、返済総額は300万2,608円となります。

この計算結果はあくまで、市場の金利が上がらなかった場合です。市場の金利が上がった場合、5年ごとに年利の見直しが行われ、「利率固定方式」よりも毎月の返済額が上がる可能性があります。

奨学金の返済が苦しい時のチェックポイント

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大学へ進学するための奨学金は学校卒業後、社会人となった時に毎月の返済が発生します。また、年利が上昇した場合、手取り収入が少ないなかで返済をしていくのはつらいものです。

返済が苦しい人のために、「JASSO」は奨学金制度の救済措置を設けています。主に以下の3つの方法があります。

3つの救済措置
  1. 【減額返済制度】― 災害や傷害、経済困難、失業などで奨学金の返済が難しい場合、毎月の返済額を1/2~1/3程度に減額してくれる
  2. 【返還期限猶予制度】― 災害や傷害、経済困難、失業などのやむを得ない事情があった場合、一定期間、奨学金の返済を延期してくれる
  3. 【返還期間免除制度】― 本人が死亡または精神・身体に障害を負ってしまった場合、奨学金の一部または全額が免除される

上記3つの方法は、毎月の返済がどうしてもできなくなってしまった時に利用できる制度です。

奨学金を利用する前に、自分がいつ頃から社会人として働き、給料はいくらぐらいになるのかを想定してから奨学金を利用したいところです。

まとめ

ここまで、年利返済に関する特徴などについて、計算例を踏まえて解説していきました。内容を振り返ると以下の通りです。

まとめ
  • 年利による返済方法には、「元利均等返済」と「元金均等返済」の2つがある
  • 「元利均等返済」は毎月の返済額が一定であることから返済計画が立てやすい。「元金均等返済」は、毎月の返済額のうち元金を一定に返済することから、利息を減らせる。
  • 奨学金の貸与型である「第二種奨学金」には、「利率固定方式」と「利率見直し方式」の2つがあり、それぞれ年利が異なってくる

ローンの返済は、自分がどのような返済方法を選択したかによって年利や利息が異なってきます。

ローンを利用する時は、事前に返済シミュレーションなどを利用してみて、年利によってどのぐらい返済額が違ってくるかを検討しましょう。

DEBIT INSIDER編集部

年利による返済の特徴を理解して、毎月の返済に困らずに生活していきましょう。

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ふぉむ

介護職員(6年目)として、毎日奮闘しながらwebライティングをしています。 出勤前、帰宅後、休日の時間に月10記事から20記事をメドに(1記事あたり文字数平均3,000~4,000字)納品しています。得意なことは①SEOライティング②観光記事の執筆③納期厳守です。以下は記事を掲載しているメディアです。 ①Cuterest(芸能) ②やすたび(観光) ③DEBIT INSIDER(金融) ④ルアナ占い(占い) ⑤高級家具.com(インテリア) ⑥エグゼクティブナビ(転職) twitterにて、私の書いた記事を毎月3つ公開しています。 Google検索10位以内の実績、Google検索数1000万のキーワードでトップの実績あり。 水族館に関する情報サイト、「ふぉむすい」を運営してます。 水族館と1人旅を愛する、おさかなさん。