借金をすることはだれにでもあることです。また、小さな借金を繰り返すうちに借金額が100万円ほどになってしまうことも、意外にも多くあります。
100万の借金が多いのか少ないのかは人によりますが、やはり100万もの借金を抱えるというのは不安ですよね。
「返済できるのか分からない」「ますます借金が膨らんでしまいそう」などと後ろ向きなことばかり考えてしまうかもしれません。そんな借金に悩む人のために、この記事では、
- 百万円の借金は返済可能なのか
- 借金を返済できなくなる原因
- 借金をどのように返済していけばよいのか
について書いていきます。借金を抱えていて不安を感じているのなら、ぜひこの記事を読んで不安を解消しましょう。
百万円の借金は返済可能

100万円もの借金が完済できるのか不安だと思いますが、100万円ほどの借金であれば完済することはできます。
貸金業法で定められている総量規制というものがあります。総量規制とは個人が年収の3分の1までしか金融業者から借入することができないという仕組みのことです。
例外として銀行取引など総量規制の対象外となるものもあります。
つまり、あなたが100万円の借入を行うことが出来たということは、年収が300万円以上であるということですよね。年収が300万円もあれば100万円の借金を返済することはできます。
借金を確実に完済することは可能なので、どのように返済していけばよいのかを説明していきます。
百万円の借金を返済するシミュレーション
年収300百万円以上であれば、100万円の借金の返済は可能だと書きましたが、信じられないという人もいるでしょう。
ですので、100万円を借入したと仮定して返済のシミュレーションを見ていきましょう。
大手の消費者金融であるアコム、プロミス、レイクのそれぞれで確認していきます。
それぞれの年利と分割回数は、借入金100万円に対して最大値に設定します。
借入額 | 年利 | 分割回数 | 月々の支払額 | |
アコム | 100万円 | 15% | 78回 | 20144円 |
プロミス | 100万円 | 17.8% | 80回 | 21432円 |
レイク | 100万円 | 15% | 73回 | 21000円 |
理論上では、どの会社も毎月2万円ほどの支払いで借金を完済することが可能です。
年収が300万円以上であれば、毎月2万円を返済にあてることは可能でしょう。
このシミュレーションでは、分割回数を最大に設定していますが、分割回数を多くすればすれほど手数料も多くなってしまいます。
借金額を百万円以上に増やさない

100万円の借金を完済することが可能だと分かりましたが、借金額を増やしてしまうと厳しくなってしまいます。そのため、借金額を増やさないように細心の注意を払ってください。
借金額が増えてしまう主な原因は以下の2つです。しっかりと対策をしておきましょう。
- 新たな借入
- 最低支払額を払わない
新たな借入
当然ですが、新たに借入をすると借金額が増えてしまいます。新たな借入をするのはやめておきましょう。
最低支払額を払わない
最低支払額とは、毎月必ず支払わなければいけない最低金額のことです。
最低支払額を払わないと延滞金が付いてしまい、借金の総額が増えてしまいます。最低支払額を払うのではなく、必ず最低支払額以上の金額を払うようにしましょう。
百万円の借金をつくった原因を排除する
新たな借入をなくすために、借金をつくった原因を思い出しましょう。
あなたが借金を作った原因は何ですか?生活費。趣味。旅行。ギャンブル。いろいろな原因が考えられます。
借金の返済の前に、まずは借金の原因を排除することから始めましょう。せっかく、返済をしようとしても同じ原因で借金をしてしまっては、またふりだしに戻ってしまいます。
生活費
生活費のために借金をしている状態はかなり危ないと言えるでしょう。生活費のために借金をしているということは支出が収入を上回っているという状態です。
収入を増やすなり、支出を減らすなりの対策を取らない限り、借入なしでの生活を送ることができなくなってしまいます。
趣味
趣味にお金を使うこと自体に問題はありませんが、借金をしてまで趣味にお金を使うことはやめましょう。1度趣味のために借金をしてしまうと、それが癖になってしまう恐れがあります。
旅行
旅行に行くこと自体は良いのですが、借金をするのではなく貯金の範囲内でしましょう。旅行も趣味と同様で、1度借金をすると借金をすることへのハードルが下がり、借金癖がついてしまう可能性があります。
ギャンブル
ギャンブルで借金をしてしまうのは異常です。ギャンブルは大勝を経験するとその、快感を忘れることができずに借金をするほどにのめり込んでしまうことがあります。
ギャンブル依存症になってからでは遅いので、今すぐにギャンブルをやめることをおすすめします。
手取りの2割を借金の返済にあてる
借金を確実に返すためには手取りの2割を、返済にあてることを目標にすると良いです。手取りの2割であれば、簡単ではありませんが無理をしなくても達成できる目標となります。
ですが、手取りの2割を返済にあてるのもそうたやすくはありません。恐らく、今のままの生活では手取りの2割を返済にあてることは厳しいでしょう。
では、どうすれば返済に必要なお金を捻出できるのでしょうか?お金を捻出するための方法を見ていきましょう。
家計簿をつける

お金の流れを把握するために家計簿をつけましょう。家計簿をつけることで、毎月なににいくら使っているのかを知ることができます。
家計簿をつけてみると、意外なことで多くの出費があることが分かります。その無駄な出費を削ることによって、借金の返済に充てるためのお金を捻出できます。
家計簿をつける際のポイントは以下の2つです。これを意識して家計簿をつけましょう。
- 正確に支出を把握できること
- 振り返りをすること
正確に支出を把握できること
せっかく家計簿をつけても支出を正確に把握できていなければ意味がありません。
何となくつけるのではなく、レシートなどをとっておき正確に記録できるようにしましょう。
振り返りをすること
振り返りをすることで、無駄な出費を削っていくことが可能です。
何にいくら使ったのか、どの項目にお金を多く使っているのか、必ず振り返りましょう。
家計簿の記録を見て、常に無駄な出費がないかを確認できるといいですね。
支出を減らす
支出を減らすことでお金が捻出できるので、より多くの金額を借金の返済に充てることができます。以下の4つを実践するだけでもだいぶ変わってくるはずです。
- 保険を見直す
- 無駄な買い物をやめる
- 外食を控える
- 光熱費を抑える
保険を見直す
あなたが加入している保険は本当に必要なものでしょうか?1度保険を見直してみて、不要だと判断した保険はやめることでお金を捻出してみてください。
以下に必要な保険と不要な保険をまとめました。「もしもの時の破産を防ぐ」という保険本来の役割を果たしているものを「必要な保険」。保険本来の役割を果たせていないものを「不要な保険」に分類しました。
- 生命保険(養わなければいけない家族がいる場合)
- 火災保険
- 対人対物の自動車保険
- 医療保険
- 車両保険
- ペット保険
- 積立型の生命保険
無駄な買い物をやめる
必要のないものを買ったり、値段の高いコンビニで買い物をしたりすることを控えましょう。
外食を控える
外食はお金がかかるので、なるべく自炊するようにしましょう。月に外食してよいのは3回までなどと、回数制限を設けるのも良いかもしれません。
光熱費を抑える
電気をこまめに消す。使っていない電化製品のコンセントを抜く。シャワーを出しっぱなしにしない。など意識できることはたくさんあります。
借入先をまとめる
もしも複数の金融機関から借入をしているのであれば、1つにまとめることで借金の負担を軽減させることができます。
また、より金利が低いところに借金を借り換えることで支払う利息を減らすことができます。
仮に、金利が18%で100万円を借りたとすると毎月の利息は14795円ですが、これを金利が10%のところに乗り換えると毎月の利息を8220円まで抑えることができます。
利息の計算方法は以下の枠内を見てください。1が1か月の利息の計算式、2が年利18%の場合、3が年利10%の場合です。
- 元金×年利÷365(1年)×30(1か月)=1か月の利息
- 1000000×0.18÷365×30=14795円
- 1000000×0.10÷365×30=8220円
百万の借金で債務整理を行う必要はない
100万円の借金では基本的に債務整理を行う必要はないです。ですが、もしも借金の返済が厳しいと感じるのであれば、債務整理の1つである任意整理を行うこと検討してみてください。
任意整理とは債権者と債務者が話し合いによって借金を決めなおすことです。多くの場合、債務者の代理として弁護士や司法書士が話し合いを行います。
任意整理を行うことで、将来発生する利息をカットしたり返済期限を延期することができるかもしれません。
ただし、任意整理を行うと信用情報に登録されてしまい、借入が5年間できなくなります。
百万円の借金返済について まとめ
100万円ほどの借金を返済するポイントは分かりましたか。最後に、もう1度まとめて確認しましょう。
- 100万円ほどの借金を返すことは可能である
- 借金額を増やさない
- 借金の原因を排除する
- 家計簿をつけて、支出を減らす
- 借入先をまとめる
- どうしても苦しいのであれば、任意整理を行う
ちょっとしたことで借入を繰り返すとすぐに借金額が100万円ほどになってしまう一方で、100万円を返済することは骨の折れる仕事です。
軽々しく借金をすると後々後悔することになるので、借金は慎重に行うようにしましょう。
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借金についてもし今あなたが悩んでいるのであれば、その悩みを専門家である弁護士に相談してみませんか?
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