借金

借金の仕組みを解説!用語や計算方法を理解して上手に返済しよう!

あなたは借金の仕組みを知っていますか。借金をしたことがある人でもその細かい仕組みまでは理解していないままの人が多いのではないでしょうか。

この記事では借金の仕組みとその種類について説明していきます。借金をしている方、しようとしている方、借金の仕組みについて知りたい方はぜひ読んでみてください。

(トップ画像出典:https://pixabay.com/ja/images/search/お金/)

借金の仕組みの始まり

今は普及しきっている借金ですが、借金という仕組みがはじまったきっかけはなんなのでしょうか。

借金のきっかけが世界で最初につくられたのは、紀元前3000年ほど前までさかのぼります。

現在のイラクに位置するバビロニアと呼ばれた古代王朝の神殿で、人々の財産を保管したり穀物などを貸していました。この財産や穀物がのちにより便利なお金へとシフトしていったものが現在の銀行にあたります。

借金の始まりとなる仕組みはかなり前から存在していたのですね。

借金に関する用語の説明

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借金に関する用語として利子、利息、金利、単利、複利などの言葉があります。

おそらく聞いたことはあると思いますが、何がどう違うのかはよく分からないのではないのでしょうか。

ここでそれぞれの言葉の違いをはっきりと理解しておきましょう。

利子・利息・金利

利子とは銀行などに預金した際に余分にもらえるお金のことです。利息とは銀行などからお金を借りた時に余分に払うお金のことです。

預ける際に発生するお金が利子で、借りる際に発生するお金が利息となります。金利はお金の貸し借りをするときの費用のことを指します。

単利・複利

利子・利息には単利と複利と呼ばれるものがあります。単利とは元のお金に対してつく利子や利息のことです。複利とは元のお金に利子や利息を付けた金額にさらにつく利子・利息のことです。

なお、複利でお金を貸し出すことは違法となっているので、正規の金融機関で借金をする場合は単利での貸し出しとなります。

借金返済の仕組み

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借金の返済方法は主に元利均等返済、元金均等返済があります。それぞれの特徴を知っておきましょう。

元利均等返済

元利均等返済とは毎月の返済額が一定の返済方法です。返し始めてすぐは、払った金額の多くが利息にあてられるのが特徴です。

元金均等返済

元金均等返済とは毎月の元金の返済額を一定とする返済方法です。

返済が進むにつれて毎月の返済額は少なくなっていきます。元利均等返済に比べて元金の減少が早いので、支払う利息額が少なくて済みます。

借金返済の仕組みと計算方法

今度はそれぞれの返済方法を採用したらどのようになるのか見ていきましょう。

よくある勘違い

よくある勘違いとして、利息が10%なら借りた金額+借りた金額×0.1円を返せばいいというものがあります。

借金をする場合そんなに安い返済額とはなりませんので注意してください。

元利均等返済

年利15%の利息つきで100,000円を借り、毎月5,000円ずつ返していくと仮定します。

1か月目は元金100,000円に15%の1か月分の利息が発生します。計算すると、100,000円×0.15×1/12=1,250円となります。利息が1250円なので元金にあてることができる金額は5,000円ー1,250円=3,750円です。

2か月目も同じように計算すると、利息1,203円元金3,797円という結果になります。3か月目は利息1,155円、元金3,845円です。

このように徐々に払わなくてはいけない利息が減っていき、元金にあてることができる金額が増えていきます。

元金均等返済

元利均等返済と同じ条件(年利15%、10万円借入)で考えていきます。毎月5,000円分の元金を返済していくこととします。

1か月目は利息が1,250円なので支払額は5,000円+1,250円=6,250円となります。

2か月目は利息1,187円、支払額6,187円です。3か月目は利息1,125円、支払額6,125円です。

このように毎月の返済額が徐々に少なくなっていくのが元金均等返済です。

過払い金が発生する仕組み

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過払い金という言葉はテレビのコマーシャルなどで聞きますが、過払い金とはどのようなものなのでしょうか。

まずは過払い金が生じるきっかけとなった2つの法律をみていきましょう。

利息制限法

金銭を目的とする消費貸借上の利息の契約は、その利息が次の利率(金利。以下「制限利率」とする。)により 計算した金額を超えるときは、その超過部分につき無効である(本法1条1項)。

  • 元本が100,000円未満の場合 年20%
  • 元本が100,000円以上1,000,000円未満の場合 年18%
  • 元本が1,000,000円以上の場合 年15%

この法律に則るとお金を貸し出した時につけてよい利子は最大で15~20%となります。

出資法

金融業者は年29.2%(改正後は年20%)以上金融業者以外は年109.5%(うるう年は109.8%とし、1日あたり0.3%)以上の利息契約の禁止。

この法律は金融業者は29.2%以上の利子をつけてはいけないというものです。

グレーゾーン金利

実は利息制限法があったのにも関わらず、15~20%以上の金利をつけてお金を貸し出していた金融業者が多くいたのです。

その理由として、以前は利息制限法を違反してもなんの罰則もなかったため多くの金融業者がこの法律を無視していたのです。

出資法(金利29.2%)は守ってはいるものの、利息制限法(金利15~20)を違反した金利をグレーゾーン金利と呼びます。

過払い金

平成18年1月13日の利息制限法違反である利息は無効であるという判決が下されました。

そのため、グレーゾーン金利で貸し出しを行っていた業者からの払い過ぎた利息を取り戻すことが出来るようになったのです。

過去に消費者金融からお金を借りていたのならば、過払い金がないか1度確認してみることをお勧めします。

借金を減らす仕組み

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借金を減らすことができる方法(債務整理)には任意整理、特定調停、個人再生、自己破産があります。それぞれの特徴を見ていきましょう。

任意整理

任意整理は4つの中でも最も困窮度が低いときに行う方法です。弁護士が債務者の代理人になって債権者と話し合い、返済条件の変更(利息や元本の減額)をしてもらうという方法です。

特定調停

特定調停は裁判所が仲介役になって債務者と債権者の今後の返済計画について話し合うものです。任意整理との違いは裁判所を通して話し合うという点です。

個人再生

個人再生は任意整理や特定調停を行い借金を減額したにもかかわらず、残った借金を返済できないが、自己破産はしたくないときに行うものです。

住宅ローンを除外した上で、借金の5分の1の金額もしくは100万円を3年間で返済します。

自己破産

任意整理、特定調停、個人再生を行ったとしても借金の返済ができないようであれば、自己破産をするしかなくなります。

裁判所に自己破産の申し立てを行い、認められれば借金の返済義務がなくなります。

債務整理のデメリット

債務整理をすることで借金を減らしたり、支払い義務をなくしたりできるなどのメリットがある一方、デメリットも存在します。

それは一定期間ローンやクレジットカードの使用、キャッシングができなくなるという点です。

生活に支障をきたすこともあるので、債務整理は慎重に行いましょう。

借金の使い道

なんのために借金をするのかは非常に重要な問題となってきます。家を購入するためや大学進学のために借金をすることはよくあることです。

ここで注意してほしいのは、生活費やギャンブルのために借金をすることです。

生活費

生活費のために借金をしなくてはいけない状況というのは、支出が収入を上回ってしまっているため非常に危険です。早急に支出を減らすか収入を増やす必要があります。

ギャンブル

ギャンブルのために借金をしているのもとても危険です。ギャンブルは依存性があるため借金を繰り返し、破産する羽目になってしまう可能性があります。ギャンブルをするならおこづかいの範囲内にしておきましょう。

借金をしないために

出典:https://www.pakutaso.com/20141218335post-4881.html

借金をすることは仕方ないことも多いですが、できればしたくないですよね。

借金をしないために普段から節約を心がけるべきです。外食に行ってよいのは月何回までと決め、余計なものを買わないようにしましょう。こまめな節電・節水も心がけてみてください。

特に大切なのは固定費を下げることです。携帯料金を下げることはできないか、加入している保険は本当に必要なものなのかなどを見直してみましょう。

無利子で借金ができる仕組みと方法

無利子でお金を借りることが可能なのであればそうしたいですよね。無利子でできる借金方法を紹介していきます。

無利子サービス

消費者金融からお金を借りるとき、一定期間無利子で貸し出してくれることがあります。

プロミスやアコム、アイフルなど30日間の無利子サービスを行っている消費者金融が多いです。

公的融資

条件は厳しいですが、生活が苦しい時などに公的融資という形で無利子でお金を借りることができます。

総合支援金、福祉資金、境域支援金、不動産担保型生活資金などがあります。

両親

両親からお金を借りるというのも1つの手です。両親にお金を貸りるのは心苦しいかもしれないですが、この借金方法が最も安全です。

利子がつくことがなく、仮に返済期限を守れなくてもブラックリストに載ったりすることがないので、生活に支障をきたす心配がありません。

ただし、両親との関係を良好に保つためにも借りたお金はしっかり返しましょう。

まとめ

以上が借金の仕組みとそれに関する情報です。借金返済の仕組みや、債務整理など難しい内容もあったかもしれませんが覚えておいて損はないでしょう。

借金についての知識がないまま、軽はずみに借金をしてしまうとあっという間に返済額が膨らんでしまうなどということもあります。

借金をしようと思っている方、借金をすでにしている方などはこの記事を参考にして借金を効率的に返済するよう心がけてみて下さい。

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くろ
理系学生ライター。 東京理科大学に在籍しつつ、執筆活動を行っています。
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